前回の[vol.32]帰ってきた『ホットポットりっぷ』! 灼熱のハノイで鍋ツアーの続きをお届けします。ところで、真夏に食べているから我慢大会のように見えますが、冬のハノイはけっこう寒くお鍋にぴったり。そんな冬景色を想像しながら、本日の“扇風機で耐える系”ローカルレストランをご覧あれ! 暑くても鍋レストランは大盛況です!
酸っぱい鍋ファンにおすすめの酢しゃぶ
「Bò Nhúng Dấm 999」はリピート間違いなしの名店! 台湾の“すっぱい鍋”こと酸菜白肉火鍋のファンでございますが、こちらの鍋もそれに通じる酸味。お酢が入っているようなのだが、出汁にほのかな甘さが。正体は、潜んでいたパイナップルスライス! あらかじめほどよく下調理されたお肉と、しゃぶしゃぶ用の薄い生肉に火が通ったら食べ頃。ライスペーパーにブン(米麺)、レタスやナスなどの野菜、パイナップルを乗せ、お肉を巻いて食べます。肉は非常に熱いので巻く時はやけどに注意して。
ところで、ベトナム鍋のタレ(調味料)の定番は、チリのかけらがのったスパイスソルトにライムを絞ったものみたい! 絶品です
ストリートで苦~い薬膳火鍋!
実はハノイでは、“路上鍋”も人気なのです! 前回の『ホットポットりっぷ』で台中の鍋通りをご紹介したが、その規模ではない。鍋通りは市内に幾つか存在するようだが、ドンスアン市場のすぐ近くの高架横で見つけたのは、薬膳鳥鍋の「Lẩu gà thuốc bắc」。鳥は頭まで大胆に丸ごと入っている! ほどよい苦味が美味しい大量のよもぎを、おともに添えて。
朝から粥鍋にもトライ!
ベトナムのレストランの朝は早い。午前(と言っても10時くらいですが)からやっている店をさっそく探すことに。いざ朝鍋を!といそいそ出かけたのは西湖の湖畔にあるDuc Chinh通りにある「Lau Duc Troc」。以前は朝にぴったりな粥鍋を提供していたそうだが、現在はメニューが替わり粥鍋は無くなってしまったそう。
意気消沈したものの、ふと周りを見渡せば鍋レストランが多い。どうしても粥鍋を諦めきれずにいたら発見した店「Long Tran Chao」に滑り込みました! かなりローカル感あふれる店だが、粥鍋は思いのほか手が込んでいて驚き! ただ粥に具材を入れて煮込むのではなく、鳥は別で丸焼きされているのです! 香ばしさとお粥自体の味付けがマッチ。分葱がちょうどいい具合にフレッシュな味わいを添えます。もちろん、粥の熱伝導率は半端ないので口内火傷要注意で! 店としては上級者向きなので、心して訪れてください。前回ご紹介した「1946」でも粥鍋が提供されているので、そちらのほうがビギナーにはおすすめ!
意気消沈したものの、ふと周りを見渡せば鍋レストランが多い。どうしても粥鍋を諦めきれずにいたら発見した店「Long Tran Chao」に滑り込みました! かなりローカル感あふれる店だが、粥鍋は思いのほか手が込んでいて驚き! ただ粥に具材を入れて煮込むのではなく、鳥は別で丸焼きされているのです! 香ばしさとお粥自体の味付けがマッチ。分葱がちょうどいい具合にフレッシュな味わいを添えます。もちろん、粥の熱伝導率は半端ないので口内火傷要注意で! 店としては上級者向きなので、心して訪れてください。前回ご紹介した「1946」でも粥鍋が提供されているので、そちらのほうがビギナーにはおすすめ!
心もからだもあたたまる、鶏の酒鍋
最後の鍋は、もち米の酒を使った鶏鍋、Lau Ga Ruou Nepに決定! 市内と空港を結ぶ中間、西湖北側のバイパス沿いにある店だったので、スーツケース持参で訪れることに。 店内は家族連れやグループで賑わっていた。甘みのあるもち米の粒が入った濁り酒を使っているので、心も体もぽかぽかに温まる~。具はシンプルに鶏肉と空心菜、ネギ、ヨモギ(こちらのヨモギは苦味にかなりパンチあり!)。ちなみにどのテーブルもフライドチキンを頼んでいたが、さすがに2人だと辿り着けず……。気になる~!
ハノイの鍋は、調べれば調べるほど出てくる! そのバラエティの豊かさには驚かされるばかり。どじょう、カタツムリ、カエルと珍味系も奥が深い……。次回、ベトナムギリギリ“ゲテモノ鍋”(未定)にも乞うご期待!
マスイびっくり㊙︎報告
ラストまで、鍋を諦めない
フライトギリギリガールズになりたくないあなた! 実はハノイ・ノイバイ空港でも鍋が食べられちゃう。チェックインカウンターの上にあるレストラン街のベトナムレストランさん数軒では鍋メニューを提供。待ち時間で駆け込み鍋を楽しんでみては?
<ベトナムMap>
ロンドンを拠点にグローバルに活躍中のジャーナリスト。お肉と餃子をこよなく愛するスタイルアイコン。自称・浜松餃子親善大使。