マスイユウの2019年春夏シーズンがまもなく終了する。皆様はパリに始まり、東京で終わりだと思いますが、新興国もカバーしているのでトビリシ(近日公開)や台湾のトレードショーと地方巡業は続く。この12月に初の『台北・ファッション・ウィーク』が開催され、ファッションウィークのない月はない、という感じだ。
実はそんな'19年春夏ファッション月間のスタートを切ったのがバンコクだった(とはいえ、タイは“See Now Buy Now”なのでシーズン的には'18年秋冬なのだが)。基本的にコマーシャルなのだが、これが可愛いうえに面白い。本日はタイのコレクションブランドをご紹介します!
タイには3月頭に1つ、8月末に1つ違うオーガナイザーによるファッションウィークがある。今回は“E●●E(競合誌の名前だしたら怒られそう)Fashion Week Bangkok”についてです!
セレブ御用達ブランドが10周年!
お盆前に数日バンコクを訪れることになった。実は友人のブランド「Asava」が10周年の記念ショーを開催するという。Polpat Asavapraph(ポンパット・アッサワプラパー)は名実ともにタイで最も影響力のあるデザイナー。多くのセレブのレッドカーペットドレスを手掛けるほか、タイで異常なまでの人気を誇るミスユニバースのファイナルガウンを担当。実はただいまテレビのメンズモデル発掘番組『the facemen tahiland』にも出演中で、誰もが彼を知っている。ちなみにセカンドラインの「ASV」は8月末のファッションウィークに参加。
ASAVA特注のオーガンザケープで出席。(中)実は日本人とのハーフ。デザイナーのPolpat。(右)競合誌の編集長、Duong
タイのキム・カーダシアンって!?
もう1人テレビで人気を博しているデザイナーがいる。それは「Vtanika」。最近「This is me Vatanika」と言うリアリティTVで、タイのキム・カーダシアン的存在になりつつある。コレクションは基本お色気系なのだが、毎回面白い演出で魅せる。ドラマ仕立ての冒頭シーンは(多少過激な演出もあるので?)自己責任で、こちらから映像 もどうぞ!
タイのイケメンセレブが集まるショー
フロントローにタイのイケメンたちが並ぶ、メンズの「Atelier Painkiller」。ちょっとしたオシャレ一家で、デザインを担当するのは妹のSiriorn、兄のMoは以前紹介した「Greyhound Cafe」や現地ブランドのブティックのインテリアを手掛ける建築家。もう1人の兄Oはイラストレーターで、日本でもお馴染み「Sretsis」のプリントも描き下ろす。女子でも着られそうなアイテムもあるので要チェック。ちなみにSiriornはマスイのストリート“フード”ファイター友で、よく地方旅に同行してくれている。
そのほかにも気になるブランドがランウェイに登場!
どれも要チェック。お見逃しなく!
マスイびっくり㊙︎報告
気になる新人、Shone Puipiaって?
コマーシャルな印象の強いタイのファッションにクリエイティブなニューカマーが登場!「Shone Puipia」はアントワープのロイヤル・アカデミー・オブ・アートを卒業、デビューコレクションではシルクのヘリテージブランド「Jim Thompson」とコラボしている。また、学生時代の友人とジェンダーレス靴ブランド「adult」もスタート、なんとサイズ展開はeu36~46!
ロンドンを拠点にグローバルに活躍中のジャーナリスト。お肉と餃子をこよなく愛するスタイルアイコン。自称・浜松餃子親善大使。