こんな感じで観ました! 本誌3月号でもお馴染み、ダブレットの2021年春夏コレクションより。
さて、ウィメンズのパリコレクション真っ盛りでありますが、今回はデジタルで開催されたヨーロッパのメンズファッションウィークをご紹介。メンズと言ってもウィメンズのプレコレクションを同時に見せたり、昨今のジェンダーレスな流れもあり、メンズアイテムを女性モデルに着せて提案しているブランドも。なので、SPUR読者の皆さんにも是非ご覧いただきたい。ということで、気になった映像を5つ(+1)選んでみました! ぜひ、装いに取り入れてみてください。
①PRADA
ラフ・シモンズが共同クリエイティブディレクターとして就任して、はじめてのメンズコレクションに世界の注目が集まった。ラフが得意とするオーバーサイズのシルエット、一方でプラダらしいレトロ調のパターンがライニングやニットウェアを覆う。それは誰もが期待したラフとプラダのクリーエションのマリアージュだった。
ランウェイスタイルの映像もさることながら、その後に配信された世界のファッション学生とのQ&Aに注目したい。ついつい見入ってしまうインタラクティブさに!
バッグは'21年春夏のウィメンズのモダンな雰囲気を継承。トライアングルの立体ポケットを配した手袋(レディスにも登場)など、ディテールが気になるアクセも!

②Doublet
デジタルファッションウィークは事前録画された映像だけではない。メンズとウィメンズを同時公開した「カラー」の様に日本からライブ発信したブランドも。「ダブレット」はなぜかパリメンズコレ公式スケジュールに記載された10分前にフィジカルショーをスタート。それもモデルは後ろ歩き。実は撮影したものをすぐに逆回転で公開。再生や再スタートを表現したかったという。戦隊モノやビックリマンチョコ風のプリントと、今回も昭和男の意地を見せた。
これまでになくサステナブルにこだわったコレクションだったが、日本古来からある“勿体無い”の精神が着想源だったようだ。
③KidSuper
'21年春夏コレクションからパリメンズに参加しているアメリカ発のストリート系ブランド。見せ方がうまく前回のパペットショーも中々のものだったが、新作の短編映画風はかなりのクオリティの高さ。デザイナー自らメガホンを持っただけでなく出演も。
④Boramy Vigier
'21年春夏でウィメンズコレクションをローンチしたボラミーは、ルカ・オッセンドライバーのもと「ランバン」のメンズで経験を積んだ。映像は2020年11月に若手の作品を集めた「グッチフェスティバル」の続編的でRPGゲーム仕様。ドラクエやFF世代にはたまらない。
⑤Phipps
前回の'21年春夏コレクションに続き、映画の予告編風の本格的な映像を制作。撮影はアイスランドの氷河で行われた。氷で閉ざされた世界に潜む未知の生物とのコンタクトがテーマのようだったが、デザイナーが肉体美を見せつけながら凍てつく川を渡る姿はある意味シュールであった。