2022.01.22

蟹座 6.22〜7.22生まれ

答えのない問いは、知らない世界へのパスポート

京都のあるお寺を参拝した際、本堂でひとり、ぼうっとしていたことがありました。夏のことで、薄暗い本堂にはさんざめく蝉の声だけがありました。30分ほどそうしていたでしょうか、その場を辞して表に出ると、息をのむようなまばゆい夏の光。そして境内から見える風景は来たときとは別世界のように鮮やかで広大な風景に見えました。自分次第で、世界は広がるんだ。そう感じたことは、のちに会社を辞める後押しとなりました。

いきなり自分語りをしてしまって恐縮ですが、2022年に蟹座の人々が目にする世界は、こんなふうに「一変する」感覚が伴います。2021年の歩みが「深く狭く追求する」日々だとしたら、2022年前半のあなたが歩む道は見渡す限りの広大なもので、自分の手でどこまでも広げていけるものだからです。最初はその明るさや広さにびっくりしたり、反射的に光を遮ろうとしたりするのかもしれません。でもやがて、広げていくほうに惹かれるでしょう。たとえば、専門的な知識を学ぶために大学に通ったり、研究の時間を持ったりする人がたくさんいらっしゃるでしょう。専門書を読み込んだり、海外の文献を探したり、といった学びにトライする人も多そうです。自分の世界を、どこまでも広げていこうとする意欲が満ちていくのです。

周りの人は「そんなことを勉強して、いったい何になるの?」なんて、無粋すぎる質問をしてくるかもしれません。2022年のあなたであればそんなことに頓着しないとは思うのですが、あえて申し上げますと「目的意識を持たない学び」こそ意義があるのでしょう。純粋に、興味がある。単純に、面白くてたまらない。その境地に至るからこそ可能性はどこまでも広がっていきますし、これまでの自分や、自分が置かれていた環境を客観的に見たりもできるようになります。今のあなたは、それを欲しているはずです。

人によっては、愛において、目的意識のない学びを経験するかもしれません。「愛するとはどういうことだろう」「人の心など絶対にわからないのに、何をもってわかり合えるというのだろう」といった“答えのない問い”を持つことになるのです。特に2021年11月から翌3月上旬までは、パートナーシップに向き合う季節。誰かを愛することは、楽しいばかりではないと知るとき。2022年前半の思考を深める時間が効いてくるでしょう。

 

じっくりと、自分を社会のなかで活かしていけるように

5月中旬から10月にかけて、キャリアにおける躍進期が巡ってきます。少しハードルが高いと思えるようなオファーを受け取ったり、「絶対に自分が引き受けたい」と思えるようなチャンスが巡ってきたりする人は多いでしょう。この運気は12月下旬から2023年5月半ばにも再び巡ってきますから、向こう1年くらいのスパンでキャリア発展の可能性を考えておくと、この時期に巡ってくるチャンスをフルに活かすことができると思います。5月中旬まではあれこれイメージを広げ、正解のない問いについて考える時間が多いと思いますが、ここからは「社会のなかで、どんな位置づけでいたいか」というごくごく現実的な発想がモチベーションにつながるでしょう。自己実現なのか、今より高いポジションに就くことなのか、社会に貢献することなのか。お金を稼ぎたいのか、オンリーワンの魅力や能力を認められたいのか。誰にも遠慮することはありません。自分の欲求を、そのかたちのままに正しく把握しておくことが、何より大事です。それでこそ、あなたの活躍の場を見いだせますし、活躍できることも見つけやすいからです。

なお、8月から2023年3月までは、なぜか他者に依存したい気持ちが強まってくるかもしれません。いつの間にか周りの人に頼りっぱなしになってしまったり、自分で決めるべきことを「なんでもいいのに……」と選ぶことを放棄しがちになるのです。この時期のあなたが頼もしい味方に恵まれるから、というのも一因ではありますが、他人に決めてもらうというのは、他人の人生を生きることと同義です。それではつまらない、というのはあなたも十分ご想像がつくでしょう。この時期はいつも以上に「甘えない」「ビシッとしている」と、心に決めておくとよさそうです。蟹座の方はやさしい人ですが、「相手に選択を譲るやさしさ」と「面倒だから決めてもらいたいという本音」は、いつも以上にしっかり区別して考えられるといいですね。

 

KEY ACTION

5月まで
いわゆる「名著」と呼ばれる本に挑戦するのは素晴らしい選択となりそうです。ニーチェを読んだら同時代のユングも手に取ってみる、サルトルを読んだらパートナーのボーヴォワールも手に取ってみるなど、数珠つなぎ的に続ける読書もおすすめです。

5月以降
社会貢献がキーアクションになります。といっても難しく考えすぎず、今のあなたができる身近なことが一番。プラごみの少ない商品を選んだり、社会的意義があると思えるクラウドファンディングをサポートしたり、興味のあることを見つけてみて。

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