持ち前のバランス感覚を、自分のために使うとき
天秤座は「バランスを取るのが上手な人々」として知られています。ざっくばらんに話しているときでも、常に相手とのベストな距離感を意識し、人によって違う尺度を使い分けています。無遠慮に踏み込まれることは大嫌いですが、そういったことをしてくる相手であっても表向きは「別に」といった感じで合わせたりしています。常に気を使っているのでストレスフルであるものの、天秤座と話していると心地よいと感じる人が多いのは、そうしたバランス感覚にあるのです。
2022年前半、天秤座の人々はそのバランス感覚を、自分に対して使っていくことになります。なぜなら、仕事や家事など課せられるものが増え、とても忙しくなるのです。「やりたいこと」よりも「やるべきこと」を優先しなければいけない、そうした状況がやってくる暗示です。とはいえ“やらされている感”ばかりではないでしょう。この時期のあなたはどこか、接点を持っている人を放っておけません。自分に助けられることなら何でもするよと、モリモリとやるべきことを増やしていくような行動も躊躇しません。あとあとになって「バカバカ! 自分のバカ!」と頭を抱えることもありそうですが、好きな人、親しい人たちの役に立てるということが、この時期のあなたをどれほど元気づけることか。食事もそこそこに、誰かのことを思い浮かべながらバタバタと頑張るあなたは、きっとまんざらでもない顔をなさっているのだろうと思います。さらに言えば、ここでの努力は、天秤座の方を決して裏切りません。タイムラグはあるのですが、しばらく時間がたってから「あのとき頑張ってくれていた姿、見ていました。信頼できる人だと思っています」などと引き立てを受けたり、うれしいお誘いにつながったりしそうです。
ただ、やはり忙しいことは確かです。ハードワークになりがちなうえ、これまで以上に自己犠牲を払おうとする傾向も出ています。3月上旬までは「安心できる場所でゆっくりしたい」という願望も高まり、「頑張りたい」「休みたい」の狭間に。葛藤×フィジカルの疲労×メンタルの疲労というコンボにやられると、従来のポテンシャルを発揮しにくくなるでしょう。持ち前のバランス感覚を、自分に向けていく必要が出てきます。責任を全部ひとりで背負おうとしていないか。お人よしすぎないか。「はい」と「Yes」ばかりで「いいえ」と「No」という選択を忘れていないか。そんなことを、5月上旬まではときどき思い出してみてください。気遣い上手なあなたが、心折れないように。
出会いとパートナーシップの季節がやってくる
5月中旬、それまでの忙しさはしだいに和らいでいくでしょう。頑張った自分をたくさんねぎらって、気持ちの余裕をつくっておけると素敵です。というのも、この時期、素晴らしい対人運が巡ってくるからです。パートナーとの関係が一歩進展する人はとても多いでしょうし、「こんな人とずっと巡り合いたかった」と思わず言ってしまうような、好ましく思える人との出会いもあるでしょう。仕事も恋も、対人関係を中心に大きく広がっていきます。2021年あたりに出会った「好きな人」「一緒に仕事をしてみたい人」と、ここで進展することがあるかもしれません。近況が気になる人がいれば、思い切って連絡をしてみるのもいいでしょう。
もしも今、この占いをご覧になって「自分には愛の予感すらない。本当にいい出来事があるとは思えない」と感じている人がいらしたら、2020年末あたりからあなたの「愛する能力」を圧迫している「制限と試練の星」、土星の影響が少し、出ているのかもしれません。土星は素直に愛する、愛を楽しむ気持ちを無意識のうちに制限し、「断られたらどうするの」「どうせダメになるんじゃないの」などとささやきます。この土星の影響はもう少し続きますが、少なくとも2021年よりは、あなたもネガティブな思考回路を、「また来た〜ハイハイ」などと避けられることも、増えているのではないでしょうか。
もちろん、愛は義務ではありません。今はいいやと思うならば、それもまた人生です。その気持ちに忠実でいることのほうが大事です。ただ、もし気持ちに余裕があったならこの2022年は「いい運が巡ってきている。自分はいつでもそっちに行ける」というふうに、思ってみませんか。能力ではなく、選択。そう思うことで、幸せは増えます。
KEY ACTION
5月まで
自炊がキーアクション。といっても完璧にやらなければ運気が低迷する!などということはありません。大事なのは、体の声に耳を傾けて、体が欲するものを食べること。今日は調子がいいな、今日は今ひとつだなと気づくことが開運につながります。
5月以降
人の長所を見つけること、人を褒めることを心がけましょう。といっても、あなたならすでに、それは「当たり前」でしょうか。それであればすでに運は開けていますので、自信をもって続けていらしてください。なお、褒めたくない人はスルーでOKです。