「グレートコンジャンクション」、「風の時代」と、占星術に関する用語がぐっと身近になったと感じるここ数年。「水星逆行」というコトバも、以前より浸透したように思います。
「水星逆行」とは、地球から見て水星が逆回りに動いているように見える現象のこと。毎年に3回ほど起きるのですが、今年は今がまさに2回目の時期で、5月30日〜6月23日の期間に起こります。しかも、今回の逆行は、水星をルーラー(守護星)に持つ双子座で起こるので、そのパワーはいつもよりマシマシ。
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かくいう私のホロスコープを見ると、太陽星座、社会との関わりを意味する火星星座ともに守護星が水星なので、その影響を受けやすいように思います。渡る信号は赤ばかり、電車遅延の連続、公私ともにパートナーやチームメンバー間でのすれ違い、メールの見落とし、撮影日などスケジュール調整が上手くいかない、etc. 故に、毎年、水星逆行の時期をカレンダーに書いておき、大事な用事や決めごとは、この期間にかぶらないように注意しています。
とはいえ、じっとしているわけでもなく、「水星逆行」を逆手にとって活用しています。
「水星逆行」は、文字通り“巻き戻し”の意味をもちます。自身の考えや、人間関係、計画などを振り返るのに最適。占い本のアドバイスでは、復縁、こじれた関係を修復するのにもよいと言われるように、「やり直し」ができるチャンス期でもあるのです。ただ、ここで注意したいのは、元あったカタチに戻るのではなく、新しくアップデートされた価値観や状態に再構築していくことに対して効果的だということ。やみくもに懐古調になるのではなく、自分の成長も求められるのです。
そんなこともあり、水星逆行期間は、インドア派に転じひとりになる時間を増やし、スマホなどにとりためた写真、メモ、LINEの未読、連絡先などを見直しています。「懐かしいな、会いたいな」と思った人には迷わずコンタクト。復縁というほど大げさなものでなく、忙しさにかまけて疎遠になっていた人と、また新しい関係を紡ぐきっかけになることも。
年に3回前後訪れる“振り返り期間”と捉えるようになってからは、水星逆行期間に対してびくびくおびえるのではなく、ひとつの区切り期間として、活かせるようになりました。
そうそう。
2021年の水星逆行は、すべて「風の星座」で起こるのもポイント。1月は水瓶座で起こり、5月からは双子座で逆行中、9月に天秤座でとなります。ますます本格化する「風の時代」に向けて、“見直し”をするためのプラクティスかのようです。
新しい時代にむけて、「水星逆行」を活用しながら自分の価値観や人間関係などと向き合ってみてはいかがでしょうか。(エディターR)