2023年を締めくくるジュエリー連載に、＂21世紀のキング オブ ダイヤモンド＂とも評されるグラフが登場。宝石を愛するスタイリスト清水奈緒美さんが今、提案したいのはダイヤモンドとの現代的なつき合い方だ
グラフ「ザ グラフ アイコン」ペンダント
ミニマルながら視線を集める、優美なハートシェイプ。
「グラフの大粒のダイヤモンドを目にするたびに、マリリン・モンローが＂ダイヤモンドは女の子のいちばんの友達＂と歌ったことを思い出します。ダイヤモンドはほかのどんな宝石よりもキラキラと輝いているものですし、抗えない魅力を放っています。そのきらめきの中に、誰もが夢を抱いてしまうという点も興味深いです」
ジュエリー好きの清水さんをも魅了する宝石。＂21世紀のキング オブ ダイヤモンド＂の異名をもつジュエラーから清水さんが選んだのは、＂ザ グラフ アイコン＂と呼ばれる代表的なコレクションだ。
「＂ザ グラフ バタフライ＂もおすすめですが、センターストーンの周囲をパヴェダイヤモンドが彩るこのコレクションがとても好きです。中でも心ときめくハートはほかのシェイプよりも、かなり大きな原石を必要としますし、研磨も難しい。さらにカーブの曲線の美しさや左右対称であることも求められます。特に中央の溝をカットするのは難しく、このデザインが実現できるところに、職人の技術力の高さを感じます。ダイヤモンドは1石だけもいいですが、いくつもの石を組み合わせたインパクトのあるデザインを選ぶのも現代的な取り入れ方のひとつ。意外なほど手の届きそうな価格設定になっているんですよ」
グラフ「ザ グラフ アイコン」リング
ハートシェイプ、エメラルドカット、マーキースカット、オーバルシェイプ……卓越したクラフツマンシップが、宝石の輝きを最大限に引き出す多彩なカッティングを実現。
どこか非日常的にも思える大ぶりなダイヤモンドを大人が身につけるには、どんなポイントがあるのか？ 清水さんはこう考える。
「ダイヤモンドだからと気負わず、シンプルなシャツやスウェット、デニムに合わせるスタイリングが好きです。日常で、どんなときも身につけていてほしい。そしてリングのレイヤリングにもぜひトライを。輝きの強い石だからこそ、より軽やかに、モダンに印象づけることがポイントです。時代も移り変わってきて、ダイヤモンドのジュエリーにもさまざまな選択肢が増えてきたのは喜ばしいこと。たったひとつを大事にという考えもいいけれど、何個も集めたくなってしまうのも素直な気持ちですよね」
ファッション誌の編集者を経て、2010年よりスタイリストとして独立。ものを選ぶ審美眼にファンも多数。モード誌を中心に、広告や俳優のスタイリングも手がける。
