眼福ジュエリー図鑑 vol.4 BVLGARI

イタリア語で花を意味する"fiore"と"forever"が融合した名を冠する「フィオレヴァー」。古代ローマの庭園に咲いた「花」が時を超え、きらめく歓びや楽しさを伝えてくれる。

生きる歓びを謳う「花」への賛歌

時代を超えて愛されるジュエリーのモチーフには、変わらぬ夢が息づいている。その象徴ともいえるのが、ブルガリの「花」だ。創業時より現在までローマを拠点と定めてきたブルガリは、古代ローマの数々の遺跡に姿をとどめる花に、永遠の美を見いだした。力強い生命力にあふれるその花は、4枚の花びらを開き、今まさに咲き誇ろうとしている。ローマの人々が、人生を謳歌するパッションの象徴と讃えたエネルギッシュな姿を、ブルガリは高品質なダイヤモンドの眩い煌めきで、「フィオレヴァー」のジュエリーに昇華させた。

メゾンのアーカイヴスに残る1950年代の花モチーフのジュエリーは、オリジナルのトレンブラン技法によって一部が揺れ動くように作られている。その技を受け継ぐブレスレットは、先端についたひとひらの花弁が、動作に連れてキュートにスウィング。腕にフィットするバングル部分には、内側にコイル状のメタルを施したトゥボガス技法が用いられ、しなやかな装着感を実現している。

"フィオレヴァー"ブレスレット〈K18WG、ダイヤモンド〉¥4,140,000/ブルガリ ジャパン(ブルガリ)

ブルガリのDNAを踏襲する、立体的で量感のあるデザインに、オープンワークの花びらが軽やかさを添えて。心地よい素肌との一体感が楽しめるリング。優美なフラワーモチーフのセンターには、上質な一粒石のダイヤモンドが輝く。ダイヤモンドのカラーはD~F、クラリティはIF~VVSと、選びぬかれた石ばかり。パヴェセッティングを施した花びらの華やかな存在感が、手もとに永遠の春を呼ぶ。

"フィオレヴァー"リング[右]〈K18WG、ダイヤモンド〉¥940,000・[中]〈K18WG、ダイヤモンド〉¥1,470,000・[左]〈K18PG、ダイヤモンド〉¥560,000/ブルガリ ジャパン(ブルガリ)

※この特集中、以下の表記は略号になります。WG(ホワイトゴールド)、PG(ピンクゴールド)

SOURCE:SPUR 2019年7月号「眼福ジュエリー図鑑」
photography: Masanori Akao〈whiteSTOUT〉 styling: Yumi Takashiba edit: Michino Ogura text: Hiroko Naruse

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