アール・エ・メティエ(手仕事の芸術)を礼賛、職人たちの「超絶技巧」

CARTIER しなやかさを纏った老舗ならではのイノベーションピース

ブレスレット(PG×ダイヤ×ラピスラズリ)※参考商品
ブレスレット(PG×ダイヤ×ラピスラズリ)※参考商品 Photo by Vincent Wulverick © Cartier

カルティエによる2017年度最新ハイジュエリーコレクション「レゾナンス コレクション」。色とりどりのダイヤモンド、エメラルド、ルビーなど希少性の高い宝石をふんだんに用いたクリエイションは、直線と曲線を巧みに用いることでまるでジュエリーそのものが生きているような躍動感とエネルギーを放っている。中でも驚くべきはラピスラズリとダイヤモンドをまとった「ユーリトミー ブレスレット」。規則的に並ぶ半円形のパーツは、まるでフェザーの刺繍のようにしなやかにセッティングされ、触れるたびにもう一つの顔を覗かせる。

カルティエ カスタマー サービスセンター
http://www.cartier.jp/
0120-301-757

 

CHANEL 奔放なクルーズの情景を映し出す、繊細な手仕事の彫金技巧

ブレスレット(YG×ダイヤモンド)¥69,100,000 ※参考価格
ブレスレット(YG×ダイヤモンド)¥69,100,000 ※参考価格

シャネルの本年度新作ハイジュエリーが誘うのは、真夏のクルーズ。タイトルである「フライング クラウド」は、第二代ウェストミンスター公爵であるヒュー グローヴナーが所有していた豪華クルーズ船に由来している。風を受けはためく帆、力強い錨、水夫たちのユニフォーム、そしてエスパドリーユの縄底。ガブリエル シャネルが提案した、シンプルかつエレガントなスタイル美学に基づいてデザインされたコレクションは、ラグジュアリーな海の世界を緻密な職人技によって再現した珠玉の作品たちが揃う。中でも印象的なのがロープが絡まる様子を表したブレスレット。潮風を受けて今にもほどけてしまいそうなほどしなやかなフォルムは、眩いばかりのダイヤモンドとイエローゴールドによって引き立てられている。

シャネル(時計・宝飾)
http://www.chanel.com/
0120-159-559

 

CHOPARD 中国人クチュリエとコラボ、シノワズリの意匠を表現

イヤリング(WG×チタン×エメラルド×ジェイド×サファイア)¥23,650,000
イヤリング(WG×チタン×エメラルド×ジェイド×サファイア)¥23,650,000

本年度、中国人クリエイターのグオ・ペイとの合作によるハイジュエリーコレクション「シルクロード コレクション」を発表したショパール。グオ・ペイといえば、2015年度のメトロポリタン美術館のガライベントでリアーナが着用した巨大なイエローのドレスを制作したクチュールデザイナー。イマジネーション溢れるオートクチュールの世界をジュエリーで表現したコレクションでは、どこかオリエンタルなデザインインスピレーションと、ショパールならではの大胆なカラーストーンが融合した作品たちが登場した。中でも圧倒的な存在感を放つのは、翡翠に唐草模様のエングレービングを施したイヤリング。中国で幸運を象徴する色として古くから珍重されてきたジェイドグリーンの見事なグラデーションを、ミニアチュアのように再解釈した作品は、豊かな時代背景を感じさせるとともに、極めて前衛的な印象だ。

ショパール ジャパン プレス
http://www.chopard.jp/
03-5524-8922

 

VAN CLEEF & ARPELS 遊び心が生み出した驚きのフレキシブル構造

ネックレス(YG×**×**×**)※価格非公開、ユニークピース
ネックレス(WG×YG×エメラルド×ルビー×ブルーサファイア×ピンクサファイア×オニキス×養殖ホワイトパール×ビルマ産ルビービーズ)※参考商品

ヴァン クリーフ&アーペルが誇る職人たちは、フランス語で黄金の手という意味を持つ「マンドール」と呼ばれる。ラージストーンを引き立てるジェムセッティング、芸術文化財に匹敵する彫金、かの有名な「ミステリーセット」に至るまで、メゾンが誇るサヴォアフェールは彼らの技巧なしには語ることが出来ない。そしてそのテクニカルアプローチを最大限にまで引き立てたのが、「動くジュエリー」たち。本年度新作として発表されたハイジュエリーネックレス「オワゾー スー ラ ブランシュ ロングネックレス」には、2つの秘密が隠されている。1つ目は、長さを変えるネックレス。ビルマ産のルビーを用いたビーズは、接続部を外すことで2つの長さで着用することが出来る。そしてもう一つの秘密が、中央に取り付けられたモチーフ。ダイヤモンドがひしめく扉を開けると、作品のインスピレーションである「ナイチンゲール」が顔を覗かせるのだ。

ヴァン クリーフ&アーペル ル デスク
http://www.vancleefarpels.com/
0120-10-1906

 

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