獰猛でいて、優雅。新たなる女性像を表現

しなやかな体つきと獰猛な表情、引き締まった顎や幾何学的なシルエット。1914年初めてブレスレットウォッチに登場し、2014年に100周年を迎えた、カルティエの「パンテール ドゥ カルティエ」。メゾンの創業者であるルイ・カルティエは、誕生の同年、イラストレーターであり、画家でもあるフランス人のジョルジュ・バルビエに「Dame a la panthere(パンテールのような女性)」をオーダー。展示会の招待状に使われたこの水彩画は話題を呼び、後にメゾンの広告にも使用された。

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カルティエ アーカイヴのデザイン画。Jean-Marie del Moral @ Cartier
 

パンテールのような女性。独立と自由を求め、自らの存在感を野性的で美しい女性らしさで際出せる。そんな新時代の女性像は、多くの女性を魅了した。そして、その第一人者ともいえるのが、ルイ・カルティエの仕事上のパートナーであり、ミューズでもあったジャンヌ・トゥーサンだ。独創的で豊かな発想力を持つ一方で、激しい気性を持っていた彼女は、ジュエリーで毛並みを表現して、パンテールに身体と生命を授けるなど、さまざまなアイデアを具現化し、1933年にはジュエリー部門の最高責任者に就任。圧倒的なオーラを纏った彼女は、上位顧客たちの注目と羨望の的となった。

左上:アドルフ・ド・マイヤー男爵(1920年頃)・右上:ジャンヌ・トゥーサン(1950年頃)・左下:有名なロシアスタイルのブーツを履いたジャンヌ・トゥーサン(1967年)・右下:ウィンザー公爵夫人に販売したパンテール クリップブローチ Nils Herrmann © Cartier
<左上>アドルフ・ド・マイヤー男爵(1920年頃)、<右上>ジャンヌ・トゥーサン(1950年頃)、<左下>有名なロシアスタイルのブーツを履いたジャンヌ・トゥーサン(1967年)<右下>ウィンザー公爵夫人に販売したパンテール クリップブローチ Nils Herrmann © Cartier

 

1948年には、カルティエはウィンザー公爵夫人のために116.74カラットのカポションカットのエメラルドの上に、ダイヤモンドのパンテールが佇むブローチを製作。その後も、バーバラ・ハットン等名だたる著名人たちがパンテールを愛用。現在でも多くのセレブリティに愛されている。カルティエを象徴する、エネルギーにあふれたサヴォアフェールジュエリーの魅力を体感して。

カルティエ カスタマー サービスセンター
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