ファッションに正解、不正解はないが、もし「大人の女性の正解ファッション」なるものがあったとしたら、限りなく模範解答に近いのが、大草直子さんの装いだろう。シンプルでありながら、しっかり上質感もあり、シック。気を張ったモードとはまた違う、洗練された大人のスタイルの手本といえる。
「洋服は基本的にベーシックなものばかり着ている」という彼女にとって、よりパーソナルな個性を表現できるのがジュエリーと時計だという。
「朝起きて、何を着ようか考える。洋服が決まったら、その日のインスピレーションで、ジュエリーと時計を組み合わせる。特にルールはなく、あくまで自分の直感を大切にしています」。
パールのジュエリーは好きながら、意外にもバロック真珠ばかりで、ベーシックな真球のものは持っていないそう。
「私のスタイルでクラシックな真球のアコヤ真珠を合わせちゃうと、あまりにまとまり過ぎてしまう。洋服がベーシックだからこそ、ジュエリーはちょっと意外性のあるもので外したいんです。同じ理由で、シルバーのジュエリーも、歳を重ねてからよく着けるようになりました」。
ベーシックな洋服に、個性的なジュエリー、そしてそれらを繋ぐのが、タイムレスな時計だ。
「仕事で様々な人とコミュニケーションを取る中で、時計は絶好のカンバセーションピースになってくれます。今日着けているのは、昔購入したカルティエ。38歳の時に購入したIWCは、自分の将来像を映し出してくれる、灯台のような存在です」。
大草直子さんのインタビューを、シュプールTVでもチェック!前編に続き、後編も近日公開!