#17 サンライト、燦々と【ピアジェ】

カラオケに行くと、美空ひばりさんの『愛燦燦』を必ず歌う。本人映像が出てくるとさらに盛り上がり、無意識に歌い方や仕草を真似しようとしてしまう。曲の最後に「人生って 嬉しいものですね」と歌い上げる彼女の晴れやかな表情を見るたび、心がポカポカする。時代を超越したその輝きは太陽のようで、マイク片手に感極まってしまうのだ。ひばりさんをリアルタイムでみることこそできなかったが、彼女がこの世を去って30年以上経った今でも、力強く温もりあふれる歌声が胸に響き続けている。

太陽のような人には、太陽のように燦々ときらめくジュエリーが相応しい。スイス発祥の老舗メゾン「ピアジェ」は、高級時計を自社で一貫製造する数少ないマニュファクチュールのひとつであり、世界有数のハイジュエラーとしても名高い。ジュネーブ州郊外のプラン・レ・ワットにあるアトリエで、時計とジュエリー両方の製造を手がける。精密な時計づくりで培った職人技と大胆なクリエイションをここで融合させ、この世に二つとないプレシャスなジュエリーを生み出し続けているのだ。

140年以上の歴史を誇り、「常に必要以上によいものをつくる」というメゾンの矜持を体現してきたピアジェが、2019年に発表したのが「ピアジェ サンライト」。その名が示す通り、太陽へのオマージュとして生まれたコレクションだ。ゴールドとダイヤモンドの比類なきコンビネーションが、燦然と輝く陽光を見事に表現している。ある日カラオケボックスのモニター越しにみた美空ひばりさんは、このサンライトの煌めきそのものだと思った。どちらも偉大で眩しく、希望に満ちた存在だ。彼女のいちファンとして『愛燦燦』を歌い切った私はその日、マイ・ファースト・ピアジェは「ピアジェ サンライト」にしようと静かに決意したのだった。

狙い目は最新作のピンクゴールドの繊細なネックレス。7石のダイヤモンドが三角形のプレートに揺れるようにセットされ、一粒一粒がはしゃいでいるかのよう。その可憐でオプティミスティックなムードに包まれて、見ているこちらまでご機嫌になる。ダイヤモンドを身につけると心地よい緊張感が生まれたり、背筋が伸びるような気持ちになることが多いのだが、このネックレスはもっと自由で陽気だ。肌になじむように寄り添い、自然光のようなさりげない輝きで身につける者を温かく照らしてくれる。先行きの見えない日々が続く今だからこそ、せめてジュエリーには希望の光を見ていたい。

ネックレス〈PG、ダイヤモンド〉¥398,000
ネックレス〈PG、ダイヤモンド〉¥398,000

ピアジェ コンタクトセンター
https://www.piaget.jp/
0120-73-1874

illustration:Uca text:Eimi Hayashi

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