【カルティエ】【エルメス】名品リング4選。今年こそ、自分へのご褒美に!

2025年もあと1ヵ月ほど。今年を締めくくる自分へのご褒美は、一生愛せるメゾンの名作リングを。人気連載「寝ても覚めてもきらめきたいの」から、カルティエのトリニティやエルメスのシェーヌ・ダンクルなど、タイムレスな魅力を放つゴールドジュエリーを厳選して紹介。

2025年もあと1ヵ月ほど。今年を締めくくる自分へのご褒美は、一生愛せるメゾンの名作リングを。人気連載「寝ても覚めてもきらめきたいの」から、カルティエのトリニティやエルメスのシェーヌ・ダンクルなど、タイムレスな魅力を放つゴールドジュエリーを厳選して紹介。

【カルティエ】100年を超える、四角いトリニティ

カルティエの「トリニティ クッション リング」四角いフォルムが特徴!

3つのゴールドの輪がつながり、完璧なハーモニーを奏でるトリニティリング。誕生から100年という年月を経たいまもなお、絶大な人気を保ち続けている奇跡。ピンクゴールド、ホワイトゴールド、イエローゴールド、それぞれの輪が意味するのは、愛と友情と忠誠。異なる魅力をたたえるゴールドが、人と人とのさまざまな絆を体現している。それも、これ以上ないと言い切れるほど理想的なかたちで。

100年という節目の昨年誕生したのがこちら。指先をするすると流れるようなリングの動きはそのままに、3つの輪はスクエア型に進化し、角に丸みを持たせた量感のあるフォルムが登場した。指になめらかにフィットし、独特のボリュームと遊びを生むスクエアモデル。これまでにない斬新な表情は、シンプルなのに力強い。一度見たら忘れられない美しさをたたえている。

カルティエ「トリニティ」リング〈WG、PG、YG〉¥368,500

「トリニティ」リング〈WG、PG、YG〉¥368,500

常識にとらわれず、大胆な発想を恐れないトリニティは、まさに一生をともにするジュエリーにふさわしい。

ところで、スクエアと聞くと真面目で型にはまったイメージがあるが、トリニティの四角はじつにしなやかだ。人は歳を重ねるごとに丸くなると言われるが、何かとギスギスしがちな世の中だからこそ、あえて丸を四角にしてしまうくらいのひねりとユーモアが必要なのかもしれない。

【シャネル】ココ クラッシュ、お気に召すままに

シャネル「ココ クラッシュ」リング〈ベージュゴールド〉

2015年に発表されたコレクション「ココ クラッシュ」。リングに刻まれているのは、メゾンを象徴するキルティングパターン。この規則的なラインを見ただけで、誰が見てもシャネルだとわかる。「泣く子も黙る」という枕詞をつけたくなるデザイン。抜群のオーラを放つと同時に、どこかキスの略語の“xxx”にも見えて、チャーミングな一面ものぞかせる。
さらに心惹かれるのが、指につけたときに感じられるぷっくりとしたボリューム。アイコンバッグの「2.55」を彷彿させるキルティングの質感が見事に再現されている。ゆるやかな曲線のフォルムと直線的なラインとの対比を見て、惚れぼれしない人っているのでしょうか。「ココ クラッシュ」は“ココに夢中”という意味だけれど、まさに言い得て妙だなと思うわけです。

シャネル「ココ クラッシュ」リング〈ベージュゴールド〉を着用したイラスト

「ココ クラッシュ」リング〈ベージュゴールド〉¥495,000

さて。そんなわけで、誕生10周年となる今年こそは何としても手に入れたい「ココ クラッシュ」のリング。ホワイト、イエロー、ベージュの悩ましすぎる三択だが、ファーストアイテムはやっぱりシャネルオリジナルのベージュゴールドかな。肌なじみがいいというか、素肌と同化してしまいそうなニュアンスのあるカラーは、やわらかくて気品があり、18Kゴールド本来のしなやかな輝きをいっそう引き立たせている。

程よい主張のあるミディアムモデルなら、レイヤードも自由自在だ。指につけると「どうぞお気に召すままに」と囁かれているような気持ちに。マドモアゼル シャネルなら、どんな重ねづけを楽しむのだろう。「ラグジュアリーとは心地よいもの」という彼女の言葉にならって、自分が一番心地よいと思えるバランスを見出したいものだ。

【エルメス】シェーヌ・ダンクル、人を幸せにする鎖

【エルメス】シェーヌ・ダンクルのピンクゴールドのリング

リング〈PG〉¥432,300 ⓒHermès

1938年、エルメスの4代目社長であるロベール・デュマは、停泊中の船の錨(いかり)につながれた鎖の美しさに魅了され、メゾン初のシルバージュエリーへと昇華させた。「シェーヌ・ダンクル(錨の鎖)」と名付けられたそのブレスレットは、誕生から90年近く経った今も、世界中の人びとを魅了し続けている。正真正銘、世代を超えて愛され続けている名品だ。

1938年といえば、世界各地で侵略や戦争が起きていた。「シェーヌ・ダンクル」は、そんな不穏な時代に光明を投じるように発表された。暴力や差別が当たり前に行われていた社会に異を唱えるように、固く結ばれた絆をエレガントに表現した。力強さと気品を備えたシェーヌ・ダンクルを眺めていると、決して忘れてはならない歴史の事実を静かに物語っているようにも思える。
今手もとにほしいのは、シェーヌ・ダンクルのコマをリズミカルに繋ぎ合わせてリングにした、「シェーヌ・ダンクル・アンシェネ」のPM(プチモデル)。シルバーのクリーンな輝きに憧れつつ、人肌恋しい季節も相まって、ゴールドの温もりに無性に惹かれている。

【レポシ】慎み深いダイヤモンド、ベルベル リング

レポシBerbere 2連リング〈K18PG、ダイヤモンド〉¥642,400

Berbere 2連リング〈K18PG、ダイヤモンド〉¥642,400

イタリアで生まれ、現在はパリ・ヴァンドーム広場に本店を構えるジュエラー、レポシの「ベルベル」リング。21歳でメゾンを引き継いだ3代目、ガイア・レポシさんのデビューコレクションで、今やメゾンの顔ともいえるアイコン的存在だ。ピンクゴールドのふたつのラインが、指の上で端正に際立ち、密着し、素肌に溶け込むようにきらめく。

一方はシンプルな太いライン、もう一方はパヴェダイヤモンドをしき詰めた、か細いライン。両者は小さなバーで連結され、平行な等間隔を保っている。身につけると、ふたつのラインの隙間から、わずかに素肌がのぞく。その隙間は、埋まることもなければ、広がることもない。余分なものも欠けているものも何ひとつないと思えるほど、均整のとれたバランスを生み出す。

*リンク先記事内の商品価格は公開当時のものです

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