Chaumet(ショーメ)「ショーメ 時空を越える宝飾芸術の世界」展を三菱一号館美術館にて開催中。会期は2018年9月17日(月・祝)まで。
パリのハイジュエラー、ショーメが三菱一号館美術館にて「ショーメ 時空を越える宝飾芸術の世界」展を開催中。会期は2018年9月17日(月・祝)まで。
ルーヴル美術館名誉館長のアンリ・ロワレット、そして三菱一号館美術館館長の高橋明也の共同監修のもと企画された本展では、ショーメが所有するアーカイブをはじめ約300点もの作品が一同に集結。中にはローマ教皇庁の聖具室から寄贈されたという、教皇ピウス7世のティアラをはじめ、極めて歴史的価値の高い作品も揃う。
アンリ・オーギュスト、マリ=エティエンヌ・ニト、ルニョー・ニトによる、皇帝ナポレオン一世より贈呈された、教皇ピウス7世のティアラ。© Chaumet / Régis Griman
本展のサブタイトルは「1780年 パリに始まるエスプリ」。ヴァンドーム広場でも随一の長い歴史を誇り、ナポレオン・ボナパルトと皇后ジョゼフィーヌをはじめ世界中のロイヤルからブルジョワジー、そしてセレブリティに寵愛されてきたショーメの歴史、文化、そしてサヴォワール フェールを紐解いている。展覧会の開催に先立って、注目の展示作品を一部をご紹介。備えあれば憂いなし。膨大なボリュームの作品たちを、余すところなく堪能するために、是非予習を。
「ショーメ 時空を越える宝飾芸術の世界」展
会期:2018年6月28日(木)から9月17日(月・祝)
場所:三菱一号館美術館(100-0005 東京都千代田区丸の内2-6-2)
開演時間:10:00~18:00
休館日:月曜休館 ※7月16日、9月10日、9月17日、7月30日、8月27日は会館
入場料:一般 ¥1,700、高校・大学生 ¥1,000、小・中学生 ¥500
http://mimt.jp/chaumet/
03-5666-8600
text:Shunsuke Okabe
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本展のキービジュアルにも用いられている「フランソワ=ルニュー・ニト(麦の穂のティアラ)」。1810-1811年頃に制作。© Chaumet / Guido Mocafic
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ショーメのクリエイションにおいて最も象徴的なのが、ティアラ。メゾンのDNAである自然主義を投影したこの作品は、ジョゼフィーヌの後裔であるロイヒテンベルク家のために制作されたもの。© Chaumet / Nils Herrmann
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ナポレオン1世からマリー=ルイーズに送られた、ゴールドと青の溶融ガラスで作られたミクロモザイクのパリュール。その他にも本展では、18世紀の宮廷文化を色濃く反映した作品が数多く揃う。© RMN- Grand Palais (musée du Louvre) / Hervé Lewandowski
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彫刻家ロベール・ルモワーヌによって制作された、タコのネックレス。1920年代に興隆したシュールレアリズムの影響を強く受けている。© Chaumet / Nils Herrmann
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自然主義を謳うショーメは、長い歴史の中で動物や植物に着想を得た数々の傑作を生み出している。ハチドリをテーマにしたブローチは、ルビーとダイヤモンドをパヴェセッティングであしらった見事な作品。© Chaumet / Nils Herrmann
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2016年に発表されたハイジュエリーコレクション「ナチュール ドゥ ショーメ」より、麦をイメージしたダイヤモンドネックレス。© Chaumet
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本展で命題のひとつとして取り扱われている、ショーメと日本のつながり。ゴールド、オパール、ルビー、エメラルドなどを贅沢に用いたブローチからは、19世紀にフランスで流行したジャポニズムの影響が見て取れる。© Chaumet / Nils Herrmann
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本展のために特別に制作されたハイジュエリーネックレス。日本をインスピレーションにした赤、白、黒の配色はそれぞれ、ルビーとルベライト、オニキス、そしてダイヤモンドで表現されている。© Chaumet