総作品数、約300点。「カルティエ、時の結晶」の見どころをおさらい

Cartier(カルティエ)が「カルティエ、時の結晶」を2019年10月2日(水)から東京、六本木の国立新美術館にて開催。会 期は12月16日(月)まで。 

カルティエの1970年代以降の現代作品に迫るエキシビション、「カルティエ、時の結晶」が2019年10月2日(水)から東京、六本木の国立新美術館にて開催される。会期は12月16日(月)まで。

「王の宝石商、宝石商の王」としてその名を轟かせるカルティエ。「時間」をテーマにした今回のエキシビションでは、通常では公開されることのない個人所蔵作品と、メゾンのアーカイブ作品、約300点が集結する。

2018年に発表されたハイジュエリーコレクション「コロ ラトゥーラ」より、左右対称なシルエットと、独創的なカラーストーンの組み合わせが際立つネックレス。個人所蔵。Vincent Wulveryck © Cartier
2018年に発表されたハイジュエリーコレクション「コロ ラトゥーラ」より、左右対称なシルエットと、独創的なカラーストーンの組み合わせが際立つネックレス。個人所蔵。Vincent Wulveryck © Cartier


会場構成を手がけるのは、杉本博司と榊田倫之が2008年に 設立した建築設計事務所である新素材研究所。「結晶化」をデザインコンセプト に、伝統的な職人の技術と、最新のテクノロジーを融合させた、唯一無二のシノグラフィーを作り上げた。

会場イメージ 序章「時の間」 新素材研究所 © N.M.R.L. / Hiroshi Sugimoto + Tomoyuki Sakakida
会場イメージ 序章「時の間」 新素材研究所 © N.M.R.L. / Hiroshi Sugimoto + Tomoyuki Sakakida


展示会場は3つの章で構成されている。第1章は「色と素材のトランスフォーメーション」。カラーストーンを大胆に組み合わせた伝統的なスタイル「トゥッティフルッティ」をはじめ、革新的な素材へのアプローチが際立つ作品群が並ぶ。第2章は 「フォルムとデザイン」。歴史に残るハイジュエリー作品を、そのシルエットと構 造に着目してキュレート。そして第3章の「ユニヴァーサルな好奇心」では、古今東西のあらゆる文化やデザインからインスピレーションを受けた、独創性が際立つ作品が揃う。

「Yoshino」と名付けられたハイジュエリー ブレスレット。日本の情景を想わせる作品は、カルティエ コレクションでも度々登場する。2018年 個人所蔵 Vincent Wulveryck © Cartier
「Yoshino」と名付けられたハイジュエリー ブレスレット。日本の情景を想わせる作品は、カルティエ コレクションでも度々登場する。2018年 個人所蔵 Vincent Wulveryck © Cartier


貴重な個人所蔵の作品も多数展示される本展覧会。ジュエリーファンはもちろんのこと、アート、デザイン、建築などクリ エイティブな分野に関心のある人は欠かさずチェックしてほしい。

「カルティエ、時の結晶」

会期:2019年10月2日(水)〜12月16日(月)

休館日:毎週火曜日 ※ただし10月22日(火・祝)は開館、10月23日(水)は休館
開館時間:10:00〜18:00(毎週金・土曜日は20:00まで。入場は閉館の30分前まで)
会場:国立新美術館 企画展示室2E(東京都港区六本木7-22-2)
観覧料:一般 ¥1,600、大学生 ¥1,200、高校生 ¥800、中学生以下無料
https://Cartier2019.exhn.jp/
03-5777-8600(ハローダイヤル)

text:Shunsuke Okabe