CHANEL(シャネル)の新作ハイジュエリーコレクション「Reach for the Stars(リーチ フォー ザ スターズ)」から、3つのマスターピースを紹介。
日没前のわずかの間に現れ、儚く消える“ゴールデンアワー”と呼ばれる瞬間。この魔法のような瞬間に着想を得たシャネルの新作ハイ ジュエリー コレクション「リーチ フォー ザ スターズ」から、メゾンのシンボルである「コメット」、「ライオン」、そしてハイ ジュエリーで初めて登場する「翼」にオマージュを捧げた3つのマスターピースを紹介する。
「ドリームス カム トゥルー」ネックレス〈WG、ブラックコーティングのゴールド、ダイヤモンド〉
1932年に発表したガブリエル・シャネルによる最初にして唯一のハイ ジュエリー コレクション「Bijoux de Diamants (ダイヤモンド ジュエリー)」。彼女が“永遠にモダン”な存在と評した星々がきらめくコレクションから着想を得た「コメット」を、故パトリス・ルゲローとシャネル ファイン ジュエリー クリエイション スタジオは、メゾンが定義する美しさのシンボルに掲げた。
視線を惹き付ける美しさを、控えめながらも気品あふれるジュエリーとして体現した「ドリームス カム トゥルー」のネックレスは、オートクチュールのロングガウンの女性らしい曲線や官能的なドレープにインスパイアされたもの。織り込まれたブラックのチェーンがネックレスのアクセントとなり、満天の星のように肌を飾るプレシャスストーンのレースとのコントラストを描く。
アイコンであるコメットを、ネックレスのクラスプとしてセンターにあしらい、アシンメトリーに5つに枝分かれするデザインの中心に埋め込んだ。このピースでは、メゾンのコードカラーのブラックとホワイトを組み合わせ、メゾンが定義する美しさを体現している。
「ウイングス オブ シャネル」ネックレス〈WG、PT、ダイヤモンド、パパラチアサファイア〉
「翼を持たずに生まれてきたとしても、自分の翼が育つのを妨げてはならない」。ガブリエル・シャネルのこの言葉に共感した故パトリス・ルゲローとシャネル ファイン ジュエリー クリエイション スタジオが、このシンボルに焦点を当てたのは今回が初めて。
着け心地の良さ、しなやかさ、形を変えられる完璧なデザインを追求し、連結パーツにも細心の注意を払って制作されたオープンワークのジュエリーは、たなびくレースのように軽やかに、肌に優しく触れてボディラインをなぞる。
「ウイングス オブ シャネル」のネックレスは、ダイヤモンドの翼が広がるように首もとを包み込む。ジュエリーでレースを表現したオープンワークの美しさをいっそう強調するのは、19.55カラットの比類なき1粒のパパラチアサファイア。ピンクとオレンジが繊細に融合した絶妙なカラーを、ダイヤモンドの輝きがより一層際立たせている。
「エンブレイス ユア デスティニー」ネックレス〈WG、ダイヤモンド〉
ガブリエル・シャネルがデザインしたスーツのボタンにもあしらわれていた彼女の星座、ライオン。力強さとエレガンスを持ち合わせたライオンは、 2012年にメゾンのハイ ジュエリーを象徴する存在となった。メゾンが今回挑戦したのは、異なる2つのライオンの表現。
1つ目は、星に囲まれたライオンのたてがみが光り輝くメダリオンを形成するもの。そして2つ目は、ライオンの横顔を描いた立体的なデザインで、ガブリエル・シャネルの“シンプルな方法で個人に宿る身体的オーラを表現したい”という思いを実現した。
「エンブレイス ユア デスティニー」のネックレスには輝きと威厳に満ちたアリュールを吹き込み、立体感溢れる有翼のライオンの横顔を2つあしらった。星屑のカスケードのような、プレシャスストーンの長いラインが官能的で魅力的なシルエットを生み出す。ライオンが守護する2つのペアシェイプ ダイヤモンドは、垂直に伸びる翼に呼応し、縦長のシルエットを強調。対になったライオンが、王者へのトリビュートを捧げる。