ストーリーも慈しむ、フォルムコンシャスな大人のジュエリースタイリング

シルエットやテクスチャーにこだわり、長く愛されるスタイルが厚い支持を得ているフミカ_ウチダ。9月には中目黒から、本郷にある古い洋館のビルへとアトリエと新店舗をオープン。新たなステージへと踏み出した。

デザイナーの内田文郁さんのジュエリーコレクションにはそれぞれにストーリーがある。ピアスは審美眼のある先輩が自身のコレクションから、内田さんに似合いそうだからとくれたもの。メキシコオパールのリングは、船乗りだった祖父が持っていたタイピンを、祖母がリングにリメイク、母が譲り受けたものが内田さんへと受け継がれた。

「ジュエリーは値段ではなくて、受け継いでいくストーリーがあるところが魅力。これはコスチュームジュエリーでは得られないものですよね」

ジョージ ジェンセンや60年代のメキシカンジュエリーなど、フォルムコンシャスな大ぶりのデザインをミックスした、アトミックなスタイリングが多いという内田さん。だが、最近は繊細なデザインのジュエリーも気になるようになってきたという。

「今気になっているのは、マリー・エレーヌ・タイアック。それぞれの色石が持つ美しいカラーと、シンプルなデザインに惹かれています。ストーンをつけるときは、あまりごちゃごちゃさせずにシンプルに着けるのが好きですね」

ただ装うだけではなく、ストーリーまで慈しむ。大人の女性ならではの洗練されたジュエリー観だ。

フミカ_ウチダ
http://fumika-uchida.com/
03-5844-6152

text:Junko Hayashida