カルティエ、愛をつなぐジュエリーのカバーイメージ
「トリニティ」誕生から100周年を迎えて

カルティエ、
愛をつなぐジュエリー

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「トリニティ」誕生から100周年を迎えて

カルティエ、愛をつなぐジュエリー

カルティエを代表するコレクション「トリニティ」から誕生1世紀を祝う新作ジュエリーが登場。家族や友人、恋人、そして名前のつかない愛にいたるまで、無限の愛を祝福する3本の環がさらなる100年先の未来へと、かけがえのない愛をつないでいく

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うつりゆく自然のように、変容していく愛の形。メゾンのアイコニックな3連の環がぴたりとはまり、1本のリングへと形を変える新作モジュール式リングが登場。3色のゴールドが1本の環となったリング(左)を解くと、きらめくパヴェダイヤモンドが顔をのぞかせる(右)。

リング「トリニティ」〈WG、PG、YG、ダイヤモンド〉各¥3,960,000/カルティエ カスタマー サービスセンター(カルティエ)

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小さな愛の積み重ねが、大きな愛を生み出していく。「トリニティ」が紡ぐ唯一無二の物語は、大切な人たちへ贈るメッセージとなって。2004年に発表されたXLサイズのブレスレットが復刻するとともに、XLサイズのリングも新たにお目見え。進化するボリュームの遊びを優雅にまといたい。

「トリニティ」ブレスレット〈WG、PG、YG〉¥4,210,800・リング〈WG、PG、YG〉¥929,500/カルティエ カスタマー サービスセンター(カルティエ)

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1924

初代リングは、プラチナ、ピンクゴールド、イエローゴールドの3本の環によって誕生した。同年に同じデザインのブレスレットも登場。
Archives Cartier Paris © Cartier

1930s

小説家、詩人、劇作家、画家、映画監督などその多彩な才能で時代の寵児となったジャン・コクトー。小指にふたつ重ね、こよなく「トリニティ」を愛したひとりだ。
© Boris Lipnitzki / Roger-Viollet

1955

ハリウッドの大女優の地位を捨てモナコ王妃となったグレース・ケリー。カンヌ国際映画祭に参加する彼女の指に「トリニティ」が輝く。
Photo Edward Quinn, © edwardquinn.com

1981

スリーゴールドのリング。ピンクゴールドに「Les Must de Cartier」の文字が刻印された「マスト ドゥ カルティエ」。
Documentation Cartier Paris © Cartier

2024

(写真上)セレブレーションパーティに登場したエマ・コリン。
©Greg Williams Photography
(写真下)メゾンの普遍的なメッセージを伝える多様な5人のアンバサダー。右からジス、ラビリンス、ヤラ・シャヒディ、ジャクソン・ワン、ポール・メスカル。
The Bardos © Cartier

カルティエのロゴが刻まれた
唯一のモデルが挑む創造と革新

1924年のパリ。カルティエ創業者の孫にあたるルイ・カルティエが、メゾンを代表するアイコニックな3連リングを生み出した。プラチナ、イエローゴールド、ピンクゴールド。素材の違う3本の環が連なり、ひとつのリングを形成するモダンな意匠。それは、当時のジュエリー界に新風を吹き込むものだった。プレシャスストーンを中心とした、装飾的なジュエリーが主流であった狂騒の20年代。そんななか、まったく新しいスピリットを宿したジュエリーだったからだ。無駄をそぎ落としたシンプルなデザイン、なめらかに動く構造、愛や絆を象徴するコンセプト。そして、その完璧なプロポーションと明確なフォルムに加え、人間工学を追求したつけ心地にも、卓越したサヴォアフェールを誇るメゾンらしさが宿っていた。モダニティの夜明けを告げるにふさわしい名品の誕生だった。

年齢や性別、国籍に関係なく、まとう人の個性を際立たせる普遍的なデザイン。そんな3連のリングは、多くのセレブリティたちを虜にした。たとえば、多彩な才能で時代を牽引した芸術家ジャン・コクトーは、「トリニティ」のリングをふたつ小指に重ねづけするのが彼の象徴的なスタイルだった。また、モナコ公国の公妃グレース・ケリーも、その優美な指先に「トリニティ」をまとった写真が多く残されている。アラン・ドロン、ロミー・シュナイダーといった銀幕のスターたちをはじめ、マドンナや英国のダイアナ元王妃など各界の著名人とともに「トリニティ」は特別な物語を紡いできたのだ。

カルティエの革新的な精神は、ボリュームの変化やカテゴリーの広がりといった「トリニティ」の軌跡にもあらわれている。70年代から80年代は、象徴的なデザインコードが、人々の日常生活に溶け込んでいった時代だ。プレシャスなものから求めやすい価格帯まで幅広い作品が発表された「マスト ドゥ カルティエ」の全盛期には、ライター、ぺン、装飾品などにも3本のリングのデザインがほどこされ、世界中で認知されていく。1981年には「Les Must de Cartier」の文字が刻印されたスリーゴールドのリングも発表され、華やかな時代を象徴する存在となった。そしてついに1997年には、すべてのスリーゴールドの3連リングが正式に「トリニティ」と呼ばれるようになったのだ。その後もメゾンの再解釈のもと、大胆な発想で「トリニティ」は表現され人々の人生に寄り添い続けてきた。

生誕100周年を迎える2024年。進化したふたつの新作モデル誕生に加え、XLブレスレットが復刻。それに合わせ、リングのXLモデルも登場した。そして、新たな時代の幕開けを祝うセレブレーションパーティが、NY、ロンドン、パリで開催され「トリニティ」の持つ普遍的なメッセージを発信。また、ジャクソン・ワンやラビリンスをはじめとする、個性豊かな5人のアンバサダーによるキャンペーンを通じ、愛と絆の多様性を問いかける。

すべての人に与えられた〝愛〟という豊かな感情。その、目には見えない宝物を、ジュエリーという形に変容させた「トリニティ」。永遠のシンボルは、私たち一人ひとりが唯一無二の存在であり、愛を媒介とした絆が、何よりも強いことを教えてくれるのだ。