【私物ジュエリースナップ】おしゃれな7人のスタイルをつくる愛用品は?

趣味のいい人はいつだって、自分をご機嫌にする、魅力的なジュエリーを身にまとっている。個性を映し出すセレクトや、服とのスタイリングをヒントにしたい

趣味のいい人はいつだって、自分をご機嫌にする、魅力的なジュエリーを身にまとっている。個性を映し出すセレクトや、服とのスタイリングをヒントにしたい

長く愛せる名品を気分に合わせて

ヨーロッパのジュエリーラバーが披露するアイコンを主軸にした、それぞれの着こなし

PARIS/ヴィルジニー・デロさん(ファッション&ビューティ・コンサルタント)

PARIS/ヴィルジニー・デロさん(ファッション&ビューティ・コンサルタント)

パリ在住。『エールフランス・マダム』誌や広告のスタイリストを経て、コンテンツクリエイター&コンサルタントに。ファッションからビューティ、ウェルネスまで、活動範囲を広げている。

素材やサイズをミックスして、繊細なピースを重ねづけ

ファインジュエリーのつけ方にとてもこだわりを持ち、小さなピースの重ねづけで自分らしさを出す、ヴィルジニーさん。チェーンは細いものが好みだ。自身のイニシャルである「V」はジオメトリックな形だから、いつもどこかに取り入れることで繊細なジュエリーの一連に躍動感を加える。

「顔を明るく見せたいから」と、4つの穴を開けた耳には複数のピアスをスタッキング。右と左は常にアシンメトリーで、サイズや素材が異なるピースのレイヤリングも自由自在に。

左耳には「クラッシュ ドゥ カルティエ」のミニとスモールの2サイズをミックス。普段はイエローゴールドとダイヤモンドに限っているが、ロックなスタイルが気に入っている「クラッシュ ドゥ カルティエ」はホワイトゴールドを合わせてみた。

手もとは「プレシャスな時計を主役に、指は飾らないのが最高のエレガンス。唯一つけるのはピンキーリング」。指がほっそりと長い彼女の小指なら、大ぶりなリングもデリケートな印象に。その他に好きなブランドはレポシ、アーカー、グラフ、ヴィンテージならエルサ・ペレッティによるティファニーなど。

フープピアスは「クラッシュ ドゥ カルティエ」、Vモチーフのピアスはイタリアの老舗スパランツァーニ。ゴールドとダイヤモンドのネックレスはアーカー。小指のリングは上からデヴィッド・ヤーマンの「シュヴァリエールDY」、メシカのダイヤモンドの「アリアンス」、カルティエの「トリニティ」。時計は「パンテール ドゥ カルティエ」

ヴィルジニー・デロさん(ファッション&ビューティ・コンサルタント)

上の二つはマリア タッシュ。下の二つは「クラッシュ ドゥ カルティエ」をサイズ違いで重ねづけ

パンテール ドゥ カルティエ

豹のモチーフに目がない彼女は、「パンテール ドゥ カルティエ」を集めている

ANTWERP/ハナロア・クヌッツさん(モデル、メディテーション・インストラクター)

ANTWERP/ハナロア・クヌッツさん(モデル、メディテーション・インストラクター)

アントワープの王立芸術アカデミーで写真を学びながらモデルに。2000年代にはトップモデルとして世界中を飛び回った。ニューヨークに住んだ後、現在は故郷にほど近いアントワープに戻り、メディテーションのインストラクターに。

ステートメントピースは、クラシックなパールと合わせる

「ジュエリーは毎日つけるわけではないんです。気分によっては、ノージュエリーの日も」と言うハナロアさん。逆に、数少ないけれどインパクトのあるアイテムを総出演させることもあるとか。その場合は、ボーイッシュ&ベーシックなウェアを選ぶ。

彼女のステートメントピースは、どれも思い出にあふれている。たとえばエルメスの「メドール」は、30歳の誕生日に自身に贈ったもの。「ジュスト アン クル」はカルティエでアンバサダーを務めた際の、ブランドからのプレゼント。ミキモトの仕事では、報酬にギャラかジュエリーかの選択肢が。そこで、将来子どもや孫に受け継いでいけたら、とパールのブレスレットを選んだ。

またリングは、モデル時代にエッセンシャルオイルでマインドリセットをするようになった、彼女自身のコンセプトで誕生した。デザインは同郷のデザイナーによるジュエリーブランド、ウッターズ&ヘンドリックス。カボション脇のアイオライトをスライドさせると、あらかじめエッセンシャルオイルに浸して内蔵した棒芯からカーミング作用のフレグランスが香るという優れものだ。

パールのブレスレットはミキモト、イヤリングとネックレスはウッターズ&ヘンドリックス

ANTWERP/ハナロア・クヌッツさん(モデル、メディテーション・インストラクター)

手首にはカルティエのブレスレット「ジュスト アン クル」とエルメスの時計「メドール」、主張のある二つのアイテムを重ねづけ。指には発表したばかりの、自身とウッターズ&ヘンドリックスとのコラボレーションによるリング(ゴールドプレーテッド、サンストーン、アイオライト)

【私物ジュエリースナップ】おしゃれな7人の画像_6

シャツとジーンズは、アントワープのデザイナー、マリナ・イーのもの

スタイルがある5人の個性あふれるセレクト

ファッションプロのジュエリーの楽しみ方は?大切に集めてきた愛用品とともにのぞき見

TOKYO/篠崎 茜さん(ロンハーマン バイヤー)

TOKYO/篠崎 茜さん(ロンハーマン バイヤー)

約15年にわたり国内外のブランドからアイテムをセレクト。ジュエリー好きならではの視点で、今まで数多くの別注を手がけてきた。

カラーストーンを差して、エレガントな大人の遊び心を

「大ぶりな色石のジュエリーを手に取ることが増えました」と篠崎さん。中でもお気に入りはマリーエレーヌ ドゥ タイヤック。「雲モチーフのネックレスやカボションリングなど、大人にこそ似合う遊び心のあるデザインが魅力。黒を基調にした装いに合わせて、その存在感を引き立てるのが私流。耳もとは、ピアスホールが開いていないのでクリップタイプを選んでいます」

シルバーチェーンはホーセンブース。耳もとのクリップはパールがミズキ、K14がベッティーナ ジャヴァエリ

TOKYO/篠崎 茜さん(ロンハーマン バイヤー)

手もとはベッティーナ ジャヴァエリやスピネリキルコリンなどゴールドを基調に

TOKYO/篠崎 茜さん(ロンハーマン バイヤー) 私物

小箱はイスタンブールのマーケットで購入。ゴールドを中心に収集している

TOKYO/佐藤里沙さん(スタイリスト)

TOKYO/佐藤里沙さん(スタイリスト)

椎名直子さんに師事。SPURをはじめとするモード誌や広告などで幅広く活躍中。シックなスタイリングに定評がある。

主張があるジュエリーを、エフォートレスに日常使い

「節目に買うと、大事にしすぎてしまってつけなくなるから、欲しいと思ったときに迎え入れて日常に取り入れるのが自分にとっての正解です」。そんな考えのもと、カジュアルにジュエリーを楽しむ佐藤さん。「重ねづけはせず、デザインに個性があるものを1〜2点だけ。服とのバランスで変えています。ストーリーがあって、クラシックな面持ちにモダンさを加えた主張のあるアイテムに心惹かれます」

左からソフィー ブハイ、レポシ、トムウッド。普段はソフィー ビル ブラーエのジュエリーボックスに入れて保管している

TOKYO/佐藤里沙さん(スタイリスト)

ジャン・シュランバージェがデザインしたティファニーのリング(上)は、SPURの撮影をきっかけに購入を決意した思い出の一品。クロスステッチのモチーフが、洋服を扱うスタイリストという職業にも通ずると思った

TOKYO/小野澤亜南さん(「イセタンサローネ六本木」店長)

TOKYO/小野澤亜南さん(「イセタンサローネ六本木」店長)

女性ファッション誌でアシスタントを経験後、2016年に三越伊勢丹に入社。シンプルかつエレガントなスタイルを追求中。

出張のたびに買い足した、人生をたどる逸品

ジュエリーとの出合いは、20代に出張でパリを訪れたときのこと。「初めて足を運んだエルメスの本店で『シェーヌ・ダンクル』にひと目惚れ。当時は背伸びしていましたが、少しずつ自分のトレードマークになっていきました。ジュエリー好きな母親がきっかけで、ノーブランドの指輪を買うことも。服と同じように、ブランドやジャンルをミックスして自由に飾るのが自分らしいつけ方です」

エルメスの「ヴィドポッシュ」は、丸めて持ち運ぶことも可能で、旅先でも重宝

TOKYO/小野澤亜南さん(「イセタンサローネ六本木」店長) ジュエリー

リングはエルメスとノーブランドを重ねづけ。母から譲り受けたという、ダイヤモンドが輝くガンプスのテニスブレスレットは宝物

TOKYO/等 麻理子さん(ステディ スタディ PRマネージャー)

TOKYO/等 麻理子さん(ステディ スタディ PRマネージャー)

PR会社ステディ スタディでマネージャーを務める。ブチェラッティやシハラ、トムウッドなど国内外のジュエリーブランドを担当。

人とはかぶらないインディペンデントなジュエリーを探求する
ファッションウィークなどで海外出張が多い等さんは、仕事の合間にアップカミングなジュエリーブランドを探索するのがお決まり。「まだ見ぬ美しいジュエリーを求めて、SNSをチェックするのが日課。今年はパリで、マリー リヒテンベルクのロケットペンダントを迎え入れました。個性的で大ぶり、気分が高揚するものに夢中!」

マリー リヒテンベルクのネックレスが引き立つトップスをセレクト。指輪はスピネリキルコリンやマルコムベッツ、ポリー・ウェールズを愛用

TOKYO/等 麻理子さん(ステディ スタディ PRマネージャー) 私物ジュエリー

ホワイトバードのポーチとソフィー ビル ブラーエのケースを使い分け

TOKYO/長谷川あかりさん(料理家)

TOKYO/長谷川あかりさん(料理家)

管理栄養士の資格を取得後、SNSで始めた"心をいたわる"レシピ投稿が話題に。シンプルシックなファッションにも定評あり。

力強いマスターピースをお守り代わりにまとう

多数の連載や書籍刊行で忙しい日々を送る長谷川さんにとって、大きな仕事が一段落した際のご褒美はジュエリー。「仕事柄ネイルができないので、外出時にリングをつける瞬間が一番心ときめきます。まるで、大人の着せ替えごっこみたいで(笑)。身につけることでパワーがみなぎる、お守りのような力強いデザインが好みです」

ホワイトバードのポーチとソフィー ビル ブラーエのケースを使い分け

TOKYO/長谷川あかりさん(料理家)

TOKYO/長谷川あかりさん(料理家) 私物ジュエリー

管理栄養士の資格を取得後、SNSで始めた"心をいたわる"レシピ投稿が話題に。シンプルシックなファッションにも定評あり。

左手はティファニーのブレスレットをはじめ、人さし指に「クラッシュ ドゥ カルティエ」、中指はレポシ、薬指には「トリニティ」。右手・人さし指にはシシ ジュエリー、薬指と小指にはレポシ。ブレスレットはカルティエ。個性豊かなラインナップをバランスよく掛け合わせている