【ヴァン クリーフ&アーペル】の「ペルレ」、【ピアジェ】の「ポセション」etc. 職人技が息づく名品ジュエリー3選

名だたるメゾンのクラフツマンシップが光る、タイムレスな輝きを放つジュエリーは、長く愛される名品ばかり。今回はメゾンが誇る伝統的な職人技を堪能することができる、ヴァン クリーフ&アーペルの「ペルレ」、ピアジェ「ポセション」​​、ブチェラッティ「マクリ」 にフォーカス。繊細でありながらも大胆な芸術性あふれるデザイン、そして熟練の技術に魅了される、今改めて手にしたい3つの名品ジュエリーを厳選してご紹介。

名だたるメゾンのクラフツマンシップが光る、タイムレスな輝きを放つジュエリーは、長く愛される名品ばかり。今回はメゾンが誇る伝統的な職人技を堪能することができる、ヴァン クリーフ&アーペルの「ペルレ」、ピアジェ「ポセション」​​、ブチェラッティ「マクリ」 にフォーカス。繊細でありながらも大胆な芸術性あふれるデザイン、そして熟練の技術に魅了される、今改めて手にしたい3つの名品ジュエリーを厳選してご紹介。

【ヴァン クリーフ&アーペル】のジュエリー、「ペルレ」

ゴールドビーズが優雅に躍る。遊び心に満ちたプレシャスジュエリー

ヴァン クリーフ&アーペル   「ペルレ」コレクション

1906年にパリで創業したハイジュエラー、ヴァン クリーフ&アーペルの長い歴史の中で、“ゴールドビーズ”はメゾンのアイコンとして受け継がれてきた、重要なモチーフだ。1920年代から作品に用いられはじめ、さまざまな名作で採用。メゾンの歴史に必要不可欠な存在であったゴールドビーズは、2008年に単なる装飾の枠組みを超え、作品の主役へと躍り出ることに。そうして誕生したのが、今回フィーチャーする「ペルレ」コレクションだ。
完璧な美しさに満ちた球体が、流れるように並ぶ「ペルレ」コレクションは、大胆さと上品さが共存した世界観が特徴。躍動感と独創性に満ちたデザインで、スタイリングに遊び心をプラスするジュエリーとして、発表から現在に至るまで世界中で愛され続けている。

「ペルレ」コレクションの作品には、宝石に対する優れた専門知識や、100年以上にわたり継承してきた職人たちのサヴォアフェールが隅々まで宿されている。選び抜かれたハイレベルな素材を、芸術的なジュエリーへと作り変えていくのが、専門分野ごとに活躍するメゾンの職人たち。イエローゴールド、ローズゴールド、ホワイトゴールドから作られるビーズは、ロストワックス鋳造の技法を駆使して丸のフォルムを型取りした後、職人が手作業で一つひとつ丁寧に手直しすることで、統一された丸みを実現。
さらにビーズの表面は、なめらかに、光を反射するまで何度もポリッシュを重ね、“光の芸術”といわれるほど圧倒的な輝きへ導くというから、その緻密なクリエイションに驚かされる。

ゴールドビーズの美しさを堪能できるミニマルリング

ペルレ ゴールドパール リング スモールモデル

ペルレ ゴールドパール リング スモールモデル〈K18YG〉¥132,000

“ファースト ペルレ”として手に入れる人も多い、ゴールドビーズのみで仕上げられたミニマルなリング。着用していることを忘れるほどなめらかなつけ心地で、デイリージュエリーに最適。一点でも重ねづけでも自由にスタイリングを楽しめ、無限の組み合わせで自分らしさを表現できる点も、多くのジュエリーラバーを惹きつけている。

【ピアジェ】のジュエリー、「ポセション」​​

メゾンの遊び心とサヴォアフェールを宿した、アイコンジュエリー

ピアジェ Possession リング

標高1000メートルを超えるスイス・ジュラ山脈の小さな村、ラ・コート・オ・フェの地で1874年に誕生したピアジェ。多彩なラインナップを誇るピアジェのジュエリーコレクションの中でも、アイコニックな存在感で人気を集めるのが、1990年に誕生した名作「ポセション」だ。“究極の着け心地を持つジュエリー”をコンセプトに生まれたピアジェ初のファインジュエリーコレクションであり、リング状のパーツが回転するという、驚きの仕掛けを備えたデザインが特徴。
ジェムセッティングから金細工、設計技術まで、あらゆる面において卓越性を極めた「ポセション」は、まさに“常に必要以上に良いものをつくる”というメゾンのモットーが息づく逸品。フランス語で「所有」を意味する「ポセション」は、そのエレガントでリッチなデザインを通して、途切れることのない「愛」と「絆」を表現。さらに“特別な未来を切り開くジュエリー”をコンセプトに掲げ、回転するリングの動きには、「幸運」や「幸福」「成功」といった前向きなエネルギーが込められている。

ピアジェのジュエリーの卓越性を支えているのは、金細工職人やジェムセッターなど、メゾンが誇る各分野の職人たち。「ポセション」のデザインのシグネチャーともいえる“ハーフムーンセッティング”は、センターダイヤモンドを2つの半球状のゴールドの溝で囲むことでストーンを強調し、輝きを際立たせるユニークなセッティング方法。
また「ポセション」のコレクションの中には、ウォッチメイキングで伝統的に用いられるギョーシェ彫りからインスピレーションを得た、“デコ パレス”と呼ばれるピアジェ独自の金細工技巧を採用したアイテムも。この最高峰のクリエイションが唯一無二の感動を生み、「ポセション」をプレシャスジュエリーとして輝かせている。

圧倒的な存在感。職人技が光るラグジュアリーなリング

ピアジェ Possession リング

Possession リング〈K18PG、K18WG、ダイヤモンド〉¥5,368,000

創業150周年を祝して今年登場した、チェーンの装飾を取り入れた芸術的なリング。丸みのあるホワイトゴールドのチェーン、細かく編まれたパームチェーン、そして螺旋型のチェーンの3タイプのチェーンが調和することで、よりリュクスなムードを生み出している。

ボリュームのあるフォルムで存在感がありつつも、悪目立ちすることなく、日々の装いをさりげなく格上げしてくれる上品なデザインも魅力のひとつ。日常のあらゆるシーンを輝かせ、一つひとつの仕草を美しく見せるデイリージュエリーとしての万能さも人気を支えている。

【ブチェラッティ】のジュエリー、「マクリ」​​

芸術的な装飾で彩られた、身にまとうアートピース

【ヴァン クリーフ&アーペル】の「ペルレの画像_5

初代マリオ・ブチェラッティから3代にわたって家族でバトンを繋いできた、1919年創業のイタリアンジュエラー・ブチェラッティ。創業当時から金細工と銀細工の2つの工芸技術を持つ唯一のジュエリーメゾンとして存在感を示し、卓越したクラフツマンシップで国際的に評価を獲得。100年以上の歴史が経ったいまも、伝統技術を継承しながら、ミラノの地で金細工をベースにしたジュエリーと、銀細工をベースにしたホームウェアを職人たちがすべて手仕事で制作している。ファミリーでメゾンを発展させていったブチェラッティにとって、揺るぎない“家族の絆”も、メゾンの魅力を語る上では重要なファクター。今回フィーチャーする、アイコンジュエリー「マクリ」も、実はそんな家族への敬愛が込められたコレクションだ。

「マクリ」が誕生したのは、1980年代のこと。メゾンの2代目として指揮をとっていたジャンマリア・ブチェラッティは、末娘であるマリア・クリスティーナの花開く女性らしさと、シンプルなエレガンスにインスピレーションを受け、彼女の純真さを表現するジュエリーの制作を試みる。最初に手がけたのは、熟練の職人がゴールドの表面に繊細な直線を彫り込む、「リガート」技法を取り入れたシルクのような光沢のブレスレット。小さな星形のロゼットにあしらわれたダイヤモンドがさり気ない優雅さを加える、印象的なブレスレットが完成すると、このデザインコードを軸に、イヤリングやリングなど、さまざまなバリエーションを次々に展開していった。

ジャンマリアはこの本質的な美しさを捉えた繊細なコレクションを、愛娘マリア・クリスティーナの名前にあやかり、「マクリ(MACRI)」と命名。親子の絆から生まれたピュアな作品は、今ではデザインの幅を広げながら、ブチェラッティの卓越したクラフツマンシップを体現する芸術品として、目の肥えたジュエリーラバーたちから高く支持されている。

ボリューミーながらも軽やかに手もとになじむブレスレット

ブチェラッティ 「マクリ」 ブレスレット

「マクリ」ブレスレット〈K18YG、K18WG、ダイヤモンド〉¥4,455,000

手首に柔和なムードを添える丸みを帯びたブレスレットは、つけ心地も抜群。ボリュームがありつつも軽やかな表情で、他のブレスレットと重ねづけするのもおすすめ。

身につけるだけで気持ちを高揚させ、その人のスタイルだけでなく心まで輝かせてくれるジュエリーとして、唯一無二の魅力を放っている。

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