【エルメス】の「シェーヌ・ダンクル」、【シャネル】の「ココクラッシュ」etc. 名品アイコンジュエリー3選

名だたるメゾンのタイムレスな輝きを放つジュエリーは、長く愛される名品ばかり。今回はメゾンの長い歴史とアイデンティティが込められたシンボリックなデザインで人気を誇る、シャネルの「ココクラッシュ」やエルメスの「シェーヌ・ダンクル」 、ブルガリ「ビーゼロワン」にフォーカス。アイコンコレクションとして人々の心を掴んで離さない、今改めて手にしたい3つの名品ジュエリーを厳選してご紹介。

名だたるメゾンのタイムレスな輝きを放つジュエリーは、長く愛される名品ばかり。今回はメゾンの長い歴史とアイデンティティが込められたシンボリックなデザインで人気を誇る、シャネルの「ココクラッシュ」やエルメスの「シェーヌ・ダンクル」 、ブルガリ「ビーゼロワン」にフォーカス。アイコンコレクションとして人々の心を掴んで離さない、今改めて手にしたい3つの名品ジュエリーを厳選してご紹介。

【シャネル】のジュエリー、「ココ クラッシュ」​​

“ココに夢中”を意味する、シャネルのアイコンジュエリー

シャネル 「ココ クラッシュ」 コレクション

ツイードジャケットやリトルブラックドレスなど、今もなお愛されるアイコニックなスタイルを数多く生み出してきたガブリエル・シャネルが、クリエイションに多用したモチーフのひとつとして有名なのが、“キルティング”だ。

1904年に当時の恋人、エティエンヌ・バルサンとともに馬術競技場を訪れたガブリエルが目を奪われたのは、騎手が身につけていたキルティングのジャケットやアーガイル柄のセーター。ガブリエルはそのエレガントかつシンプルなラインに深く魅了され、1920年に初めて、ファッションデザインにキルティングモチーフを採用する。キルティングモチーフはシャネルの長い歴史の中で、色褪せることのない輝きを放ちながら、女性たちを美しく飾るシンボルとして愛されてきた。

そんなメゾンにとって大切なモチーフが新たな形で脚光を浴びることになるのは、2015年のこと。シャネルのファインジュエリーコレクションに、キルティングをモチーフにした「ココ クラッシュ」が誕生したのだ。タイムレスな美しさを放つ、キルティングパターンを刻んだ「ココ クラッシュ」のジュエリーは、目を奪う圧倒的なボリューム感と気品に満ちたオーラで、発売されると瞬く間に世界中で人気に。シンプルな中に力強いモダニティとエレガンス、そして個性を宿したユニークなデザインは、シャネルのエスプリを見事に体現し、メゾンを象徴するアイコンジュエリーとして確固たる地位を築いていった。

ボリューミーな存在感で視線を奪う、個性派リング

シャネル 「ココ クラッシュ」 リング

「ココ クラッシュ」リング〈K18YG〉¥660,000

ゴールドに整然と切り込まれた、キルティング模様。それに相反するような、丸みのある滑らかでセンシュアルな輪郭。しなやかさ、躍動感、力強さ……。それらの多彩な表情を見事に調和させた秀逸なデザインは、凛とした存在感を放ちながら、身につける人のスタイルを完璧なものへと仕立ててくれる。

「ココ クラッシュ」の中でも高い人気を誇る定番のリングは、ミニ、ミディアム、ラージの、3モデル展開。重厚感のあるラージは、ひとつ身につけるだけでリュクスなスタイルを完成させる。

【エルメス】のジュエリー、「シェーヌ・ダンクル」​​

錨鎖にインスパイアされた、エルメスを代表するモダンジュエリー

エルメス「シェーヌ・ダンクル」コレクション

©Hermès

6世代にわたりファミリーでその伝統と歴史を守ってきた、フランスが誇るラグジュアリーメゾン、エルメス。4代目代表となったのが、娘婿のロベール・デュマだ。エルメスの目覚ましい発展の立役者でもあったロベールは、メゾンを代表するアイテムを次々に発表。そんなカリスマ的手腕を持ち合わせた彼が手がけた名作のひとつとして外せないのが、ジュエリーラバーを魅了し続ける「シェーヌ・ダンクル」だ。

フランスのノルマンディー地方を散策していた時、船を停泊させる際に用いる錨鎖(アンカーチェーン)に目を奪われたロベール。チェーンのバランスのとれた美しいフォルムと硬質な素材がジュエリーのモチーフになると閃いた彼は、1938年、錨鎖にインスパイアされたシルバーブレスレット「シェーヌ・ダンクル」を発表する。そのモダニティを極めたエターナルな存在感のジュエリーは当時大きな衝撃を与え、瞬く間に人気を獲得。メゾンのアイコンジュエリーとして、確固たる地位を築いていった。

エルメスは1837年に創業して以来、バックル、ハーネス、馬銜といった馬具製作を通じて、チェーン加工の技術を磨いてきた。馬具工房をルーツとするエルメスだからこそ生み出せた、傑作ジュエリーといえるだろう。

存在感抜群のダブルチェーンブレスレット

エルメス 「ブレスレット 《シェーヌ・ダンクル》」

「ブレスレット 《シェーヌ・ダンクル》」〈K18PG、SV〉¥4,334,000 ©Hermès

シルバーとピンクゴールドのチェーンが並んだ、スタイリッシュなデザイン。コマの大きさが2種のチェーンでさりげなく異なるのも特徴。リズミカルな表情の違いが、モードなムードを加速させる。

1938年に生み出されたアイコニックな美しさを守りながらも、進化を止めない「シェーヌ・ダンクル」。身につける人を冒険という名の航海へ誘ってくれるこの革新的なジュエリーは、人生の岐路に立った時や、自分自身を鼓舞したい時に、揺るがない強さと挑戦するマインドを授けてくれるはずだ。

【ブルガリ】のジュエリー、「ビー・ゼロワン」​​

イノベーティブなマインドをセットする、ブルガリが誇る真のアイコン

ブルガリ 「ビー・ゼロワン」コレクション

1999年、新世紀の始まりを祝して誕生した、ブルガリが誇るアイコンジュエリー「ビー・ゼロワン(B.zero1)」。特徴的なコレクション名はブルガリの“B”と、“ゼロスタート(始まり)”を意味する“01(ゼロワン)”から命名。発表から25年を経ても変わらぬしなやかでグラマラスなデザインはエターナルな魅力に溢れ、今ではブルガリの“クラシックな名作”として愛される存在に。

ブルガリを語る上で欠かせないのは、間違いなく“ローマ”だろう。ローマの名建築・コロッセオをインスピレーションとする「ビー・ゼロワン」は、ブルガリの2つのクラシック・アイコンをバランス良く組み合わせデザインされている。ひとつ目は、戦後に復興の象徴としてローマの街に引かれたガス管を連想させる、スパイラルデザインの“トゥボガス”。ふたつ目は、メゾンのさまざまなジュエリーでアイコニックに用いられている、“BVLGARI BVLGARI(ブルガリ・ブルガリ)”のダブルロゴだ。

古典的なラテン語表記を思わせる“BVLGARI”のロゴはローマへの帰属感を示し、“トゥボガス”が描くスパイラルデザインは、始まりから終わり、そして過去と未来の共存といった時の移り変わりを象徴的に表したもの。つまり、ブルガリのダブルロゴが刻印された2つのリングが幅広のスパイラルを挟む「ビーゼロワン」は、身につけるだけで“永遠の都”が放つ、壮大な歴史や美しさへと誘ってくれるのだ。

定番だからこそ、異素材MIXで周りと差をつけて

ブルガリ 「ビー・ゼロワン」 リング

「ビー・ゼロワン」リング〈18KPG、WG、YG〉¥419,100

ピンクゴールド、ホワイトゴールド、イエローゴールドの異素材を組み合わせることで、定番のデザインに遊び心をプラス。

革新的な精神性を秘めたビー・ゼロワンがフォーカスするのは、ジェンダーでも年齢でもなく、身につける人の“アイデンティティ”。その人の持つ魅力を最大限に引き出し、インディペンデントなマインドをセットする。そのパワフルなアティチュードこそが、ビー・ゼロワンが多くの人を魅了し、真のアイコンとして愛される理由なのだ。