ジュエリー企画の常連である人気スタイリストの二人が、「ゴールド」「ダイヤモンド」「カラーストーン」をテーマにしたスタイリングを披露。さらにはジュエリーとファッションについて語り尽くした対談も見逃せない!
ジュエリー企画の常連である人気スタイリストの二人が、「ゴールド」「ダイヤモンド」「カラーストーン」をテーマにしたスタイリングを披露。さらにはジュエリーとファッションについて語り尽くした対談も見逃せない!
定番のゴールドにこそ、スタイリングの妙が映える
飯島さんと清水さんのジュエリーにまつわる話 1
T(飯島さん)清水さんのスタイリングを拝見すると、モデルに洋服を着せて最後にジュエリーをつけているシーンが思い浮かびます。ジュエリーがすごく重要なアイテムなんだなって感じる。
N (清水さん)ありがとうございます。ジュエリーのテーマだとそれ自体に注力してしまうのですが、ファッションテーマでは、ジュエリーはそのキャラクターを表現するアイテム、と考えているかもしれません。ジュエリーに託す、みたいな。飯島さんにはジュエリーをスタイリングするうえで、セオリーはありますか?
T たとえば右手にしかつけないとか、どこかだけにいっぱいつけるとか、アンバランスにしたい。個人的にはあまりジュエリーをつけないので、自分自身のスタイルを投影させることはないし、ジュエリーが持っているバックグラウンドみたいなものにこだわりはなくて。ビジュアライズしたときにどう見えるか、をいちばん大事にしてますね。
N なるほど、私はどちらかというと逆かもしれません。好みに偏りがあって、それ自体がスタイリングに反映されますね。これまであまりネックレスはつけなかったんですけど、最近なぜかハマっています。今回の企画では全部ネックレスをメインで使ってみました。
T 深層心理的に何かあるんですかね?
N 占い師に聞いてみようかな(笑)
きらめくダイヤモンドで、二人のスタイリストはどう遊ぶ?
飯島さんと清水さんのジュエリーにまつわる話 2
T 「石」は好きですか?
N はい、全般的に大好きです。撮影のときもずっとニヤニヤしながら眺めていて、大きなカラットのカラーダイヤモンドなんて拝んだら「これでご飯がお代わりできる(笑)」っていう気持ちになります。飯島さんはどうですか?
T 自分では一つも持っていないんです。極端に言うと1年365日のうち360日くらいはTシャツを着る、っていう感じのカジュアル派なこともあって、時計はするのですがジュエリーはそもそも持っている数が少ないですね。このネックレス(当日つけていたエルメスの「シェーヌ・ダンクル」)と、昨年買ったカルティエの「トリニティ」のリングくらい。どちらも買ってよかったと思っていますが、この先、ダイヤモンドのジュエリーを買うことはないような気がします。清水さんはどんなときにダイヤモンドを身につけていますか?
N たとえば夜、家族で食事に行くときなんかは、あんまり化粧っ気がないタイプなので、ジュエリーをつけたらキラキラしていいかなと。基本的には私もカジュアルですが、TPOに合わせて楽しむ感じですね。
T ダイヤモンドをモードにつけこなしている人って素敵だなと思います。
N 今はコンサバティブじゃないデザインのものも増えていますよね。選択肢が広がっているのはうれしいです。
石の選び方から個性が反映されるカラーストーン
飯島さんと清水さんのジュエリーにまつわる話 3
N 心に残っているジュエリーとの出合いって、これまでにありましたか? 「シェーヌ・ダンクル」とはどんなふうに?
T 30歳くらいの頃、すごく大変な仕事でパリに行ったときにクリニャンクールで。雨が降っていたことを覚えてます。ずっと欲しいと思っていたし、みんなに「買っちゃいなよ」って言われたけれど、確か当時のレートで8万円くらいで。今となればリーズナブルだけど、当時は「8万円かあ……」という感じで。でも、これさえつければ、シンプルなTシャツでもスタイリストらしくなる(笑)。買ってよかったです。清水さんは何かありますか?
N 私はまだ出合っていないかもしれません……。
T え?! まだ?
N 有吉佐和子の『仮縫』という大好きな小説にジュエリーが出てくる描写があって、もしかすると、これまでに出合った中でいちばん心に残っているジュエリーというと、これかもしれません。オートクチュールのデザイナーとその人に師事する女の子、すでに成功を手にした人とこれからの人、二人のコントラストがすごく面白い話なのですが、そのデザイナーがクラシックのコンサートに行くとき、シンプルな服に大きなダイヤモンドをつけている描写があって。私の頭の中にあるこのダイヤモンドを超えるものに、この先出合えるのかどうか……。
メンズ由来のベーシックをこよなく愛し、持っているジュエリーは少数精鋭。直近で手に入れたのはカルティエの「トリニティ」リング。
上品で詩的なスタイリングに定評あり。ジュエリーは「人生の友」、これまでイエローゴールド派だったが最近は地金のカラーミックスが気分。





