常に自分自身の視界に入るリングは、パワーを授けてくれる少し特別なジュエリー。ブルーマンデーも、残業が終わらない夜も、素敵に輝く手もとに癒やされ、エナジーチャージ！
シャネル
二本のリングの上に、ふわりと舞い降りたダイヤモンドの＂プリュム＂（羽根）。マドモアゼル シャネルが自由の象徴として用いた羽根のモチーフは、指の関節の動きに伴って柔らかく動く構造となっている。シックな黒のワーキングスタイルに、インパクトのあるリングを一つだけシンプルにまとう。
ヴァン クリーフ＆アーペル
「ペルレ」の2連リングと、立体的なフォルムがモダンなリングを重ねて。アイコニックなゴールドビーズとパヴェダイヤが華やかなハーモニーを奏でる。
ミキモト
大小さまざまなパールがあしらわれたリングを重ねづけして、グラフィカルに手もとを演出。つける指や順番を変えて、異なる表情を楽しむのも素敵。
マリーエレーヌ ドゥ タイヤック
1997年の誕生以来、メゾンのアイコンとして愛され続けるカボションリングは、パリ装飾芸術美術館のパーマネントコレクションにも選ばれている名品。大きくて彫刻的なフォルムが目を引くホワイトカルセドニーは、クリーム色が優しいツイードのトップスとスタイリングして、爽やかな白のグラデーションを描く。柔和な輝きに緊張した心も解きほぐされて。
ショーメ
皇后ジョゼフィーヌに由来する同コレクションのリングは、アイコンのVシェイプが美しく連なる。風格のあるリングが、なんてことない日常の仕草さえも優美に見せる。交差する二つのラインが「リアン（絆）」を象徴するクロスモチーフのリングは、第二関節にラフにつけたい。
ミオハルタカ
ローズゴールドとパヴェダイヤで象られたバラのつぼみは、指にまといつく有機的なフォルムが個性的。ブランドならではのキュートな花のモチーフが、繊細な技術によってエレガントなジュエリーに昇華された。
ハリー・ウィンストン
野に咲く忘れな草に着想を得たデザインがチャーミング。その可憐さはピンキーリングとしてつけることをおすすめしたい。勝負の日、＂成功しますように＂と小指に願いを込めて。
ディオール
鮮やかなカラーラッカーで彩色された花に、ダイヤモンドがプレシャスな輝きを添える。インスピレーション源は、ムッシュ ディオールが愛した、ミリー ラ フォレの庭園だ。ポップなリングが午後のパフォーマンスを上げる。
ブシュロン
ブラックサファイアのつぶらな瞳がたまらない！ その愛らしさに魅了されるファンも多い「ナラ ラ ビッシュ」は、ハードなワークシーンの癒やし&お守りとして。
ワーキングガールのパワーリングSNAP
気持ちを高め、沈んだ心さえも慰めるご褒美リング。特別な思いがこもったジュエリーを手もとに飾る、3人のワーキングガールが登場
ポメラートの誕生石で個性を放って
中森靖子さん（YAH Inc. 取締役）
丸みを帯びた天然石とアーム部分との調和が美しいポメラートの「マーマノンマーマ」。複数のリングを自由にレイヤードした中でも、真紅とグリーンの配色が目を引く。「ガーネットと自分の誕生石であるペリドット、この二つが重なっているバランスに惹かれて迎え入れました。最初はよい意味で違和感があったのですが、今ではもう自分の体の一部に。ペリドットの脇石には小さなダイヤモンドがちりばめられていて、角度を変えるたびにきらりと輝くのも気に入っています。指輪は幼い頃から憧れの存在。母が祖母から譲り受けたものを、サイズの合わない小さな指にはめてよく遊んでいました。仕事をしているとき、ふと手もとを見るとそのときの思い出が呼び起こされ、気持ちを和ませてくれるんです」
ジュエラーの＂本物の輝き＂を活力に
長谷部満美さん（外資金融系勤務）
長谷部さんにとって、ジュエリーを集めることが、働くモチベーションになっている。「ジュエラーの生み出す繊細で洗練されたデザインと本物の石が持つ上品な輝きに気づき、ジュエリー収集に開眼。ワーキングスタイルにもカジュアルにも合わせやすく、日常になじむと感じるのは、ブシュロンやカルティエ。個人的なこだわりは、リングとブレスレットを同シリーズで揃えることです」。非対称のデザインに惹かれて購入したショーメのジョゼフィーヌもお気に入りの一つ。「ショーメの銀座本店の担当の方の接客がとにかく素敵で。彼女から買いたい、という気持ちもあり通っています（笑）。ブランドの世界観、ジュエリーの歴史を丁寧に説明しつつ、私の好みを踏まえておすすめしてくれるんです」
イタリアンジュエリーに想いを馳せる
本田美奈子さん（LYDIA代表）
「リングは、仕事で大変なときも手もとで輝き続け、きっとこれからも寄り添ってくれる。人生をともに歩む、欠かすことのできない存在ですね」とジュエリー愛を語る本田さん。リングに心酔したきっかけは、1970〜80年代のイタリアンジュエリーとの出合いだった。宝石商の友人から紹介されたデッドストックのリングは、石の置き方や加工など、今では再現できない伝統的な手法によるもので、その技術力や唯一無二の存在感に惹かれました。のちに、所有するジュエリーを作った方とお仕事をすることになり、彼らの工房が義父母が所有するイタリアの別荘からとても近いことが判明。不思議な縁に、いっそう愛が増しました。ほかにはカルティエやブシュロンなども愛用。スマイソンのジュエリーケース（写真左）に入れて保管しています」
