買い物の仕方には、その人のパーソナリティが表れる。直感とスピードが命の衝動型。時間をかけて熟考する、耐久型。ちなみに私の場合、衝動型に限りなく近いが、「日本未上陸」や「国内で5点だけのエクスクルーシブ」と言われると無条件で物欲を掻き立てられる、天邪鬼の節もある。
そんな私でも、長い間ずっと思い焦がれるものがある。例えば、カルティエの “ジュスト アン クル”。フランス語で一本の釘を意味する通り、釘をモチーフにした大胆なデザインは、70年代から80年代にかけてカルティエのクリエイションを支えたデザイナー、アルド・チプロによるもの。パンクムードを漂わせながらも、その佇まいは極めてラグジュアリー。このギャップがたまらない。
モード界隈でもファンの多い “ジュスト アン クル”。まず最初に狙うべきは、昨年デビューしたSMサイズのブレスレット。これまでに比べ、一回りスリムになったデザインは、日常使いにうってつけ。新年に向けて、ウィッシュリストに是非加えてほしい。
カルティエ カスタマー サービスセンター
https://www.cartier.jp/
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art work: Tomohiro Muramatsu〈Sekikawa Office〉 text:Shunsuke Okabe
