#41 セレブリティを虜にする、グラマラスなリング【メシカ】

ジュエリーとセレブリティは、常に密接な関係にある。古くはエリザベス・テイラーとブルガリ、マリア・フェリックスとカルティエ、そして最近ではレディ・ガガがかの有名なティファニー ダイヤモンドを身につけ、オスカーのレッドカーペットに来場し、話題をさらったことも記憶に新しい。

このことは、長い歴史を持つヘリテージメゾンに限った話ではない。例えばパリのジュエラー、メシカが良い例だ。デザイナー、ヴァレリー・メシカによるメシカは、2005年にデビューした気鋭ブランド。大ぶりのダイヤモンドを使ったデコラティブなハイジュエリーから、アヴァンギャルドなデザインのファインジュエリーまで手がけるこのブランドの魅力にいち早く気づいたのがビヨンセだ。

2018年に、ジェイZとの共同名義であるザ・カーターズとしてリリースした『APES**T』のミュージックビデオ内で、『モナ・リザ』の前に佇むビヨンセが着用したのが、メシカのダイヤモンドのパリュール。これを機に、ビヨンセのみならず世界中のセレブリティたちにその名が知れ渡り、一躍レッドカーペットの常連ジュエラーとして人気を確立した。

メシカのクリエイションの中でも、際立ったデザイン性で人気を集めるのがグラマゾンシリーズ。中でも、いくつものリングを重ねたようなスタッキングリングは、かつてヴィヴィアン・ウェストウッドのアーマーリングを着けていた人あたりはたまらないはずだ。

エッジが効いたデザインながら、細めのシャンクと、控えめにあしらわれたダイヤモンドは、どこかエレガントな佇まい。指の動きが制限されそう、と思ってしまいがちだが、関節の部分はチェーンで繋がっているので、可動域も十分に確保されている。

リング〈PG、ダイヤモンド〉¥460,000
リング〈PG、ダイヤモンド〉¥460,000

メシカジャパン
https://www.messika.com/
03-5946-8299

art work: Tomohiro Muramatsu〈Sekikawa Office〉 text:Shunsuke Okabe