恋愛、仕事、家族や人間関係など、誰もが抱えるちょっとしたモヤモヤに、きょんさんがユーモアを交えて寄り添います。SNSでは店員役や上司役など、身近なキャラクターになりきった投稿が話題のコットン・きょんさんが、エディター・えり子に扮してお届けするSPURのWEB連載「コットンきょんの愛とユーモアでお悩み解決!」。
今回寄せられたのは、「高校時代からの友人と、最近なんだかソリが合わない」というサブレさんからのお悩み。大人になって生活環境や価値観が変わってくることで、変化する友人関係。えり子は、そんな彼女の相談にどう答える?

きょん
お笑いコンビ「コットン」のボケ担当。
自身のYouTubeチャンネル『コットンきょんの人間観察ちゃんねる』では、様々な人間模様を個性的なキャラクターで表現し、人気を博している。
そんなきょんさんがお悩みに回答する本連載、SPUR編集部所属の中堅エディターえり子に扮して登場。えり子によるSPURエディターのファッションチェック動画はこちら!
▶【お悩み】大人になってから、学生時代の友人となんだか上手く付き合えません。

高校時代の親友と、大人になってからソリが合わなくなってしまいました。休みがシフト制のわたしと、土日祝の友人。互いのスケジュールを相談しながら遊びや旅行の予定を決めようとしているのですが、友人は自分の都合だけを提案してきて、他の日程は譲歩してくれません。
ではもう会わなくてもいいかなと思うのですが、不思議と毎回誘ってくるのは友人からなんです。しかもかなりの頻度で。昔からの仲なので、予定さえ合えば一緒に遊びたいと思うのですが、このままだとずっと平行線を辿ることになりそうで……。こういうとき、どう接するのが正しいのでしょうか?(サブレ・接客業)
▶何かおもしろいことがあるかもしれないって思いながら会ってみて!
相手から毎回連絡があるだけで、あなたも全く会いたくないわけではないんですよね? 互いに「また会いたい」って気持ちがあるのなら、まだ関係は上手く保てる気がします。でも、友達が毎回自分の休みの土日しかダメっていうの、ちょっと頑なすぎますね。だってあなたの仕事が土日は休めないって、分かっているはずじゃないですか? それを何度も伝えてるのに、変わらずに押し付けてくるっていうのは、少し思いやりに欠けるというか……。だったらもう、自分からは誘わなくていいかもって気持ちになるの、とても分かります。
学生時代の友達と大人になってから会うと、話題がどうしても過去に偏りがちだったりするし。時間軸のズレのような違和感は、あるあるだと思います。前はすごく仲良かったのに、今はなんとなく「噛み合わないな」って感じる人、えり子にもいますよ。それに友達付き合いって、「予定が空いてたら行く」ぐらいの軽さがちょうどよかったりするじゃないですか。でも、その友達、来月の予定とか美容院の予約みたいに詰めてくるわけでしょ? 「そのノリ、ちょっと重い…」って思っちゃうのも無理ないなあって。
ただね、それでも友達はあなたにずっと会いたがってくれている。だったら1回、少しだけ会ってみるのもアリかも。10分とか15分とか、一瞬顔を見るだけでもいい。会ってみたら、「ああ、やっぱりこの人とは一緒に笑い合えるな」って思えるかもしれないし。大人になると、友達って疎遠になってしまうこともあるけど、まだ関係が続いているということはきっと何かのご縁。「こんなに会いたがってくるってことは、何かのサインかも?」ってちょっとだけポジティブに受け止めてみてもいいかも。相手がしつこいんじゃなくて、「会いたい」っていうピュアな気持ちの表れかもしれない。重く捉えすぎず、軽いフットワークで返す。それぐらいの距離感が、お互いにとってちょうどいい関係になるのかもしれませんね。