ショップ店員の熱烈ファンや会社の上司など、身近にいそうな個性的なキャラクターをSNSで演じるコットン・きょんさん。エディターえり子になりきって、読者の切実なお悩みにお答えするSPURのWEB連載「コットンきょんの愛とユーモアでお悩み解決!」は第51回! 恋愛や仕事、人間関係まで、幅広い悩みに対してユニークに向き合います。
今回は、小学校4年生になる息子の育て方についての、ママからの相談。サッカー好きな息子の習い事を続けさせるか、受験に向けて塾に専念させるのか。どちらを優先させるべきか悩んでいるというレイカさんに、えり子はどう答える?

きょん
お笑いコンビ「コットン」のボケ担当。
自身のYouTubeチャンネル『コットンきょんの人間観察ちゃんねる』では、様々な人間模様を個性的なキャラクターで表現し、人気を博している。
そんなきょんさんがお悩みに回答する本連載、SPUR編集部所属の中堅エディターえり子に扮して登場。えり子によるSPURエディターのファッションチェック動画はこちら!
▶【お悩み】「サッカーを続けたい」という息子の気持ちと、受験の現実に揺れています……

小学4年生の息子はサッカーが好きで4歳からスクールに通っており、現在はチームに所属しています。強豪チームで楽しそうにプレーしているので親としては応援したい気持ちもありますが、小学5年生からは姉と同じ塾に通って、同じ学校を受験することになっています。このままだと満足に塾にも通えなくなり、勉強もサッカーもどちらも中途半端になってしまいそうで、日々悩んでいます。賢い姉よりも更に成績の良い息子なので、勉強を頑張ってほしいのですが……。サッカーを休んでいるときの息子の表情は暗いので心配です。これからどちらを優先させるべきでしょうか?(レイカさん・主婦)
▶勉強にもご褒美というパスをあげてみて!
わたし、小学校のときサッカーも塾も習っていたんですよ。だから気持ちはわかるし、息子さんも全然両立できると思う。でもね、レイカさん、自分の願望が強く出過ぎちゃってない? 「こう育ってほしい」ってハードルを、自分の中で上げ過ぎてる気がする。あなたは主人公じゃないんです。この子の人生の主役は、息子さん本人。
親ができるのは、「こうなってほしい」ってレールを引くことじゃなくて、やりたいことをやらせてあげること。そして、もし悪い方向に行きそうになったときに、そっと後ろから手を添えてあげる。それが親の役割だと思うんです。勉強だって、気分転換なしに詰め込んでうまくいくとは限らない。サッカーが好きで夢中になれるから勉強も頑張れるって子、実際すごく多いですよ。
じゃあ勉強をさせたいとき、どうするか。サッカーみたいに、“ご褒美”というゴールを作ってあげるのが効果的だと思います。例えば、「このテストまで頑張れたら、来月はあなたの大好きな場所に行こうね」とか。この日がゴールだよって、目に見える形でモチベーションを与えてあげると、子どもは一気に走れる。サッカーは目の前にゴールがあるから頑張れるけど、勉強ってもっと抽象的じゃない? だったら勉強=ドリブル、受験=ゴールって、全部サッカーに置き換えて例えてあげる。
「今は6月、シュートの日は7月28日。ここまでドリブルで進もう!」って。そして、「ゴール決めたら、Switch買うよ!」って発表する。クリスマスでも誕生日でもないのに、欲しいものが手に入る特別な日。そんなご褒美があれば、小4男子はめちゃくちゃ頑張ると思います!