エディターえり子になりきって、読者の切実な悩みに回答するSPURのWEB連載「コットンきょんの愛とユーモアでお悩み解決!」。 ショップ店員の熱烈ファンや会社の上司など、身近にいそうな個性的なキャラクターをSNSで演じるコットン・きょんさんが、恋愛から仕事、人間関係まで、幅広い悩みに対してユニークに向き合います。
第55回は、俳優になりたいという夢を持つ、中学生読者からのお悩み。夢を叶えるためには今から何をすべきか、世代を問わず多くの方が抱える質問に、えり子はどんなアドバイスをする?

きょん
お笑いコンビ「コットン」のボケ担当。
自身のYouTubeチャンネル『コットンきょんの人間観察ちゃんねる』では、様々な人間模様を個性的なキャラクターで表現し、人気を博している。
そんなきょんさんがお悩みに回答する本連載、SPUR編集部所属の中堅エディターえり子に扮して登場。えり子によるSPURエディターのファッションチェック動画はこちら!
▶【お悩み】将来、俳優になりたいです。どうしたら夢に近づけますか?

きょんさんと同じ草加出身で、俳優業で生きていきたい中学2年生の女子です。将来の夢は、俳優になって輝いて生きていくことです。私の人生設計に、それ以外の職業はありません。台本があると役になりきって演じられるのですが、アドリブ演技になるとどうしても感情を伝えられないことが課題です。きょんさんは、アドリブ演技がとても堪能で尊敬しています。演技力をつけるには、普段からどのようなことに目を向けて生活したらよいでしょうか? やはり、生活していることの、全てが学びになるのでしょうか。(草加せんべいは、オンリーワン・学生)
▶過去の自分に「もっとバカやっていいんだよ」って伝えたい!
俳優を目指しているってだけで、本当にすごい! えり子なんて中学生の頃は、何にも考えてなかった。だから今のその気持ち、大事にしてほしい。もし私が中学生の頃の自分にアドバイスできるなら、「もっとバカやっていいぞ」って言うと思う。失恋してもいいし、喧嘩してもいいし、色んなことに感情を振り回されていい。そういうことが、後になってから全部役に立つんですよね。芝居に必要な感情って、些細な日常の中にしかないから。
わたしは当時、家までの帰り道の中で、iPodのシャッフル機能で流れてきた曲に合わせて“自分”を演じていました。明るい曲が流れたら、元気なキャラになってみる。バラードが流れたら、失恋したての男子になりきってみる(笑)。別に誰に見せるでもなく、ひとりで。あれ、意外と練習になってたのかも。
あと、よく「アドリブすごいね」と言ってもらえるんですけど、それは人に興味を持ってきたからだと思います。たとえ人生で一回しか会わないような相手でも、「一体どんな人なんだろう?」ってちゃんと知ろうとする。そうすると、自然と会話も生まれるんですよね。だから、まずは目の前の人とちゃんと向き合う。それだけで十分! 夢を叶えようって気持ちがあるだけで、本当に素晴らしいと思います。でも同時に、今の毎日もめちゃくちゃ楽しんでほしい! 大人になってからじゃできないこと、いっぱいあるから。