十数年ぶりの来日となったマルコ・デ・ヴィンチェンツォ。かねてより秋葉原を訪れてみたかったという。
ネオン輝く秋葉原の街を歩くマルコ
「私と同世代のイタリア人はみんな日本のアニメを見て育ってきたんです。特に印象に残っているのは、『ベルサイユのばら』や『エースをねらえ!』 『ガラスの仮面』。幼い頃から慣れ親しんできたので、新旧のアニメであふれた街を歩いて、懐かしい気持ちになりました」。
夜のネオン街も日本と聞いてイメージする景色の一つ。「イタリアでこういう光を見ることができるのは移動遊園地だけ。だからここでは日常にあるんだと思うと本当に不思議。賑やかな喧騒も含め、お祭りみたいで楽しい」
こういった旅先での景色や経験が、クリエーションの着想源になることもあるのだろうか。
「携帯で何げなく撮った写真を見直して、コレクションのアイデアに結びつくこともあります。そして日本という国は歴史をリスペクトしながらも、いろいろな新しいものを生み出していますよね。僕がエトロで行いたいのもまさにそう。ブランドのこれまでの道のりを大切にしながら、革新も起こしていきたいと思っているんです」
レトロゲームを多数取り揃えるスーパーポテト 秋葉原店で「ストリートファイター」に初挑戦。1回戦目は残念ながらKO負け
同じくスーパーポテト 秋葉原店にて店内を散策
カービィやピクミンのTシャツをチェック。「キャラクターものはなんでも好き」(マルコ)
特に心奪われたのはオレンジのスライム。購入を希望したものの残念ながら非売品
道で「ウマ娘」のガチャガチャにチャレンジ。2回目でお目当てのエルコンドルパサーをゲット! 耳と髪のフォルムに惹かれたとか
最近見たアニメは?
スタジオジブリ作品。ほとんど全部見たと思います。大人も楽しめる、深みのあるストーリーが素晴らしいですよね。
私服のこだわりは?
ベーシックで自分らしくいられるもの。着ることで表現したいという欲はないです。
最近購入したものは?
アントワープで購入した靴下。ウール製で分厚いところがお気に入り。
コレクション制作中のリフレッシュの方法は?
クリエイティブに関わる仕事中はまったくストレスがありません。なのでリフレッシュをする必要もないんです。
ETRO クリエイティブ・ディレクターMarco De Vincenzo(マルコ・デ・ヴィンチェンツォ)
シチリア島メッシーナ出身。フェンディのアクセサリーデザイナーとして活躍し、2009年に自身のブランドを設立(現在は休止中)。エトロではウィメンズ、メンズ、ホームコレクションを担当。