【春花園BONSAI美術館】ゲラルド・フェローニのお気に入りスポット

幼い頃から憧れた盆栽園でのひとときを堪能

「初めて盆栽を知ったのは子どもの頃。イタリアのショップで鉢植えを買って、独学で作ってみたんです。3年ほど前には白木蓮と松でも挑戦しました」。そう盆栽に関心を寄せるのは、日本文化への愛情が深いゲラルド・フェローニ。

ゲラルド・フェローニ 春花園BONSAI美術館

「何年も寝かせていて、最近また気分」だというコートはプラダのヴィンテージ。首もとには貴重なアンティークピースを気軽に纏う。今回は2023年春夏コレクションのプレゼンテーションのため3年ぶりに来日!

 

訪れたのは、小林國雄さんが園主を務める春花園BONSAI美術館だ。1000点もの作品をじっくり眺めながら、熱心に質問するシーンも。盆栽体験にもトライした。「きちんとレッスンを受けるのも、盆栽園を訪れたのも初めてで貴重な体験でした」と満喫。

盆栽作りの哲学は、自身の製作と共通する点もある。「どちらもイマジネーションが大事。そして、すでにあるフォルムを尊重しながら、その中で自分が望むものを形にするべくチューニングしていく作業ですね」。

そんな伝統へのフレッシュな目線は今季も発揮されている。「創業者ムッシュ ロジェ・ヴィヴィエが60年代のクチュールで用いていたリボンや花、カラフルな色をモダンに再解釈しています。流れが速い今の時代、メゾン固有のアイデンティティに立ち返りたかったんです」

ゲラルド・フェローニ 春花園BONSAI美術館

美しい日本庭園をゆっくり散策するゲラルド

春花園BONSAI美術館

樹齢1000年を超え、「白鵬」と名付けられた真柏の木

春花園BONSAI美術館

いざ、盆栽体験! まずは手に取り枝ぶりを観察し、正面となる位置を決める

春花園BONSAI美術館

一本一本の枝にワイヤーを丁寧に巻いていく。先生の手つきに「さすがですね」と感嘆しつつ、器用に針金を施すゲラルド。巻き終えたら枝を曲げていき、この状態で1〜2年を経ると盆栽の形が固定される

盆栽

最初の木の状態からワイヤーで枝の向きを整えた後。がらりと印象が変わる

春花園BONSAI美術館

東京都江戸川区新堀1の29の16
03-3670-8622
営業時間:10時〜17時 定休日:月曜 
入館料:¥1,000(お茶つき) 盆栽教室は一人あたり一回¥5,000(入館料込み)
http://www.kunio-kobayashi.com/museum.html

Quick Question

ほかに好きな日本のスポットは?
数年前に訪れた日本民藝館は記憶に残っています。今回初めて歌舞伎座にも行くんです!

飛行機の中での過ごし方は?
長いフライトだったから、ホラー映画も鑑賞しつつたっぷりと寝られましたね。

最近買ったアンティークジュエリーは?
カメオつきのゴールドのパリュール。ブレスレット、イヤリング、ネックレス、ブローチが元箱とともにきれいに揃っていました。ミラノのアンティーク宝石店、Gioielleria Pennisiで購入。

家ではどんなことをしていますか?
もちろんガーデニング。花々のほかにも、家庭菜園で果物や野菜を育てています。9匹いる猫の世話も大事ですね。料理は、フレッシュな素材を活かしたシンプルなパスタを作るのが好き。

 

Gherardo Felloni(ゲラルド・フェローニ)プロフィール画像
Roger Vivier クリエイティブ・ディレクターGherardo Felloni(ゲラルド・フェローニ)

イタリア・トスカーナ出身。グランメゾンで靴、アクセサリーのヘッドデザイナーを務め2018年より現職に。モダンな折衷主義に定評がある。

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