ジャンルを横断するクリエーションの秘密
デザインを手がけるGINORI 1735の新コレクションお披露目のため、滞在4日間という過密スケジュールで初来日を果たしたルーク・エドワード・ホール。古着とアンティークが大好きで、イギリスの自宅は収集した家具で埋め尽くされている。「さまざまな時代感をミックスするのがこだわり」と話す彼が選んだスポットは、中目黒の人気ヴィンテージショップ、JANTIQUESだ。
大好きなグリーンを基調としたコーディネートで現れたルーク。目を引くニットは自身が手がけるブランド、CHATEAU ORLANDOのもの
店に入るやいなや、スピーディに＂フェイバリット＂を見つけていくルーク。「素晴らしい服がたくさん！ 色とディテールを見て、ピンときたものをピックするんだ」。
多岐の分野にわたるルークの創作をインスパイアする要素もさまざま。「いろんな時代性やネイチャーから刺激をもらう。たとえば、古代ギリシャと’80sのポップミュージックというふうに、まったく異なるアイデアを一つにするのが好きなんだ。最近いちばん興味があるのがガーデニング。庭園を訪れたり、自宅ではガーデニングに勤しんでいるよ」
「海外からのお客様は接客せずとも、好きなものを的確にピックするので面白い」とオーナーの内田さん
「I love green!」と話すルークは早速試着室へ
1800年代の貴重なアンティークも取り扱う一角
今回ルークが購入したのがこちら。チロリアンジャケットと70年代のシャツ、40年代のウエスタンシャツにレザーのベルト
5カ所のデスティネーションをイメージした「PROFUMI LUCHINO」コレクション。旅先での香りにインスパイアされ、各地の建築物が描かれている
JANTIQUES
東京都目黒区上目黒2の25の13
03-5704-8188
営業時間:12時〜20時 無休
Quick Question
東京でほかに訪れてみたい場所は？
日本食がとても好きなので、築地に行ってみたい！ 昨晩初めて食べたとろろがとってもおいしかったよ。
ロンドン郊外での暮らしは？
市内から2時間くらい、オックスフォードの近くに、パートナーと愛犬のウィペットと住んでるよ。もうすぐ新しく子犬を迎える予定。
お気に入りの自宅での過ごし方は？
小さな畑があってそこで採れた新鮮な野菜を使って料理をしてる。リラックスできるからパンを焼くのも好き。
集めているアンティークについて教えてください
18世紀のバロック〜ロココ時代、1930〜50年代のイタリアンアンティークが好き。いろんな時代をミックスさせて、折衷的に楽しむ主義なんだ。
ロンドンを拠点に活動するデザイナー兼アーティスト。2015年に自身のスタジオを設立し、セラミック、家具、ドローイングを制作する。2019年よりGINORI 1735のデザインを手がける。ポップな色調とファンタジックなドローイングが人気。
