挫折や悔しさを経験したら、それをエネルギーに変えて未来に進む

モデル・ラジオパーソナリティの榊原美紅さんの連載がスタート。"未来をよりよく変える一歩"をテーマに、さまざまな人に取材・対談をする。1回目のテーマは今、榊原さんが考えていることについて。

帽子・ブラウス(※スカート、ソックス、グローブを含めた5点セットで販売)¥270,000/ビューティフルピープル 渋谷パルコ2F(ビューティフルピープル)

 女優ハットに、ビーズでボリュームを持たせた夢のようなブラウス。クラシカルなピンカールヘアに変身した榊原美紅さんが、連載初回の門出にふさわしく新たな一面を魅せた。
「これまでの仕事では洋服を素敵に見せるポージングを意識してきましたが、今回は自分自身を表現する場。緊張もしていますが、新しいことに挑戦するのはいつもワクワクが勝ります」

 TOKYO FMの番組「Fifty Artists」(世界を変える50名へのインタビュー番組)でラジオパーソナリティに挑戦し始めた榊原さん。最近ではスマホと連携し、翻訳も可能な世界初のスマートマスク「C-FACE」のイメージモデルにも就任した。“未来と世界をよりよく変えよう”という番組や製品のコンセプトは、今現在の彼女の心境にもぴったりと重なる。
「最近、長年お世話になってきた所属事務所を離れたんです。25歳を迎えるタイミングで新しいステージに立っていたくて、ここ2、3年かけて悩み抜いて答えを出しました。私は怒りや悔しさをバネにするタイプ。『もっと素敵な私になるから見ていて』という反骨精神のようなものがあるから、理想に向けて努力ができるんだと思います。だから、他人から見たら“挫折”だと思われるような経験も、私にとっては“経験させてくれてありがとう!”という感じです」

 誰しも新しい挑戦を前に一歩おじけづいてしまった経験があるだろう。榊原さんは「考えすぎてしまう」というものの、その結果出した答えは潔い。
「幼少期から続けてきたバレエを20歳でやめる決断をしたときにもすごく悩みましたね。元来、考えすぎてしまうタイプなのですが、これからは自分の直感を信じてワクワクするほうを選んでいこうと心に決めました。“踏み出すのがこわい”と思うのは準備が足りないからだと思うんです。バレエの舞台に立つために毎日時間をかけて練習していた経験があるからか、今も準備をする時間は好き。きちんと準備をして、その先に広がる未来のことを考れば、自然と視線は前へ向くはずです」

「Fifty Artists」では各界のプロフェッショナルや専門家をゲストに迎える。
「聞き手代表として“わからないことはきちんと聞く”ということを意識しています。自分の考えがアップデートされて、行動も変化させたいと思うことばかり。ゲストのみなさんがとてもエネルギッシュで輝いているので、私もいつかその一員になれたらと思いながら話を聞いています。まだまだどの方向にどう進むべきか、考えている途中なんですけれどね」

 挫折をバネに進む彼女が向かう先は、“よりよい未来”に違いない。

Profile
さかきばら みく●モデル、ラジオパーソナリティ。12歳で芸能界デビュー。現在はキャスターやラジオパーソナリティとしても活動中。詳細は公式ホームページ(mikusakakibara.com)をチェック。Instagram(@miku_sakakibara)では愛猫ピケとの暮らしもアップ。

TOKYO FM 「Fifty Artists」
毎週日曜20時〜20時30分、TOKYO FMにて放送中。世界を変えるような新しい技術やアートを作り出すプロフェッショナル・専門家50名をゲストに迎える。「radiko」ほか、オーディオコンテンツプラットフォーム「AuDee(オーディー)」でも視聴可能。

榊原さんが着用しているのは、ロボット技術を応用して開発した、世界初の「スマートフォンと連携するスマートマスク」である「C-FACE」(ドーナッツ ロボティクス)。マスクを着用することで隠れる血色感は、ピーチ系のクリームアイシャドウを目もとにふわっとのせることで補って。呼吸によって下がりやすくなってしまうまつ毛は、ベースを使ってしっかり上げる。

SOURCE:SPUR 2021年2月号「榊原美紅のFIND YOUR VOICE」model: Miku Sakakibara photography: Saki Omi 〈io〉 styling: Lisa Sato 〈bNm〉 hair: KOTARO for SENSE OF HUMOUR make-up: SHINO ARIIZUMI 〈Y’s C〉 interview & text: Rio Hirai

FEATURE