オアフ島ひとりっぷ® GREAT NATUREの一覧へ
じつはオアフ島には島を1周する道路がないのを知っていますか? オアフの西端部分だけ最終エリアで道路がなくなるんです。なので周回道路はありません。
が、この道路がなくなった先にトレイルがあり、徒歩でなら最西端=カエナポイントにたどり着けるんです。”最北端”とか”最南端”という言葉に弱いひとりっP。ずっとこの徒歩でしかたどり着けないオアフ最西端には行ってみたいと思っていました。というわけで、今回ついに決行!!してきました〜〜〜!!
カエナポイントへ行くルートはふたつ。オアフ島西側から北上して目指す西ルートか、ノースショア側から西方向へ進む北ルートか。どちらから目指しても、片道徒歩1時間ほどです。スタート地点は2ケ所ともThe Busのバス停は近くにはなく、車でしか行けません。なのでほとんどのハイカーは、車を駐車場に停め、どちらかのルートのみを往復しています。が、行き帰りの交通手段さえ確保できれば、西ルートから北ルートへ、もしくは、北ルートから西ルートへ、カエナポイントを通過しての片道ハイキングも可能なんですね。
というわけで、今回私はオアフ在住の友人にヘルプを頼み、行きは西ルートの起点まで送ってもらい、そこからハイキングスタート。その間、友人にはゴール地点の北ルートの起点まで回り込んでもらい、ゴール時にピックアップしてもらう、という、オアフ在住者でもなかなかトライすることのない、スーパー黄金コースのカエナポイントワンウエイハイキングにトライ。という話を聞きつけた別の友人(オアフ在住)が「行きたい!」と急遽前日夜に参加の意思表明。ふたりっぷでのハイキングになりました。
ワイキキを出てひたすら西へ。西海岸最後の大きな街Makahaを過ぎ、Makua BeachやKeawaula Beachなど、観光客もパラパラといるのんびりしたいくつかのビーチを通りすぎます。
海岸沿いのFarrington Hwy がいよいよ終わり、ルート入り口の標識が。ここで車を降りて、15時すぎ、ハイキングスタートです。
始めのうちは道はこんな感じで幅もあります。
が、じきに道幅は狭くなり。
左手には太平洋がザッパラパーーン!!
振り返ると、超絶景〜〜〜〜!! ぎゃーーー!! すばらしいです〜〜〜!!!ちなみに15時すぎとはいえ、暑い。かなり暑かったです。十分な水分(ひとり最低2リットルは必要かと。私は最終的に1.5リットル飲みました)の確保と、いざというときの行動食(非常食)の準備、帽子はお忘れなく。
右手にはこんな山が。頂上になんかあるぞ!!??と思ったら、カエナポイントまでのルート上の右エリアはアメリカ軍基地内で、てっぺんにある機器も軍の所有だそう。オアフ島内には、軍用地になっていて一般人は入れないエリアがじつは結構あるんですよね。
スタートして45分で、前方にフェンスが。この先に最西端カエナポイントがあります。このエリアはアホウドリの保護区になっていて、野犬の侵入を防ぐためにフェンスで囲われているんですね。ドアに鍵はかかっていないので、自分で開けて、ふたたびきちんと閉めて、先へ進みます。
さすが突端、足元が一気に砂地に。アホウドリが巣を作るエリアは立ち入り禁止のため、徒歩ルートはロープで仕切られています。
説明板も設置されています。
つ、着いた〜〜!着きました〜〜!!! ついにオアフ島最西端!!! ここが正真正銘、カエナポイントです。ここまでで所要約1時間でした。
この日は波は高かったのですが、カエナポイントにはタイドプールがあり、その中は穏やか。小さな魚が泳いでいました。
振り返ると、軍の機器がある崖の突端が。青い〜〜〜!空が青すぎます〜〜!
しばしのんびりしたのち、カエナポイントを回り込んでノースショア側へとさらに進みます
カエナポイントの先、北サイドは、それまでのルートと打って変わって、道幅も広くなります。
この日を挟んで数日間は、夏場には珍しくノースショアには波が立っていて、左側には、ザッパラパーーンと波が打ち寄せるビーチが。波がなければ、ハワイアンモンクシールに出会えることもあるようです。残念!
のんびり過ごしている釣り人も。
ノースサイドには、事前に許可を得た4WD車のみ入ってくることができます。
カエナポイントから約1時間でゴール地点が。
スタートから2時間でゴール!
北ルートでは、途中、ひとり客も含めて何人ものハイカーにすれ違いました。みんなカエナポイントにサンセットを見に行くようでした。帰り道はまっくらになると思われますが、ライトの準備をしていけば大丈夫なようです。オアフ島最西端のサンセット!! 相当美しいと思われます ←いつか見てみたい〜〜!
カエナポイントハイキングの総括としては、
どちらかというと絶景続きなのは、山肌が迫っていて、かつ延々先まで山が続いている西ルート。しかも、カエナポイントから南下するほうが、前方にずっと絶景が続くのでかなり気分爽快!なはずです。西ルートを歩く場合は、午前中は太陽光の関係で山が逆光になるので、午後のハイキングをおすすめします。北ルートは、道幅が広くビーチも広いので、ちょっと単調ですが、大自然感はばっちり。交通手段の確保ができてスーパー黄金コースでワンウエイハイキングするなら、午後に”北からスタートして西でゴール”をおすすめします。
シューズはスニーカーでももちろんOKですが、意外に歩きづらいので、私のおすすめは滑りにくい軽トレックシューズです。
それではみなさま、Have a nice カエナポイント・ハイキング〜〜!!
ひとりっPこと編集Pことフクイユミコ。元SPUR編集長。女性のひとり旅を「ひとりっぷ」と名付けて応援中の編集者。会社員にもかかわらず、海外ひとり旅歴25年以上、回数400回超え(全部自腹)の旅バカ。おもな渡航先は、香港180回、台湾60回、タイ&シンガポール各40回、サンフランシスコ30回、中国30回、ハワイ30回、中南米各国40回、カリブ諸国30回、中近東10回など。現在年間25回ほど(全部プライベート)海外渡航。あまりの頻度に、日本入国時に密輸を疑われたことも。その圧倒的実体験をもとにした女子ひとり旅指南本『今日も世界のどこかでひとりっぷ』『明日も世界のどこかでひとりっぷ2~秘境・絶景編~』『昨日も世界のどこかでひとりっぷ3~“弾丸・無茶旅編”~』『今日も世界の果てまでひとりっぷ4〜爆バイイング編〜』に続き、初の国内編『昨日も世界の果てまでひとりっぷ5〜行くぜ、ニッポン編〜』が好評発売中。5冊とも、文・写真はすべて本人が担当。