ウユニ塩湖にひとりっぷ®してきました④~ウユニの素敵すぎる宿編~

ウユニ塩湖までは車で30分ほど。塩湖観光の基点の町、ウユニタウンは、空港が開港して以来、もはや秘境とは言い切れないと思う&塩湖への観光客もかなり増加していると思われる、な割には、びっくりするくらい、町自体に華やいだ感じが全然なく、殺風景と言っても過言ではない雰囲気。でも空は青すぎるくらい青いです。標高3700メートルで空気が薄く、乾燥している土地ならでは。

そんなウユニの町をぐるっとパトロールしてみてわかったのですが、ホテルと名前はついていても、どれも家族経営的なこぢんまりした「宿」って感じのものしかないんですね。観光需要にまだ町が追いついてない感じ。いわゆる「高級ホテル」は、町から車で30分の、周りにはなんにもない、塩湖のほとりにポツンと建っている「塩のホテル」(塩でできてます)と呼ばれている3軒のみ。下の画像の右下がウユニから車で30分の製塩村コルチャニ。上が塩湖。コルチャニ村から塩湖にむかってまっすぐ伸びてる道と塩湖の境目付近に高級塩ホテル3軒は点在しています(本当に人里はなれたことろにあるのが飛行機から見てよくわかりました)。

「塩ホテルに泊まっちゃうと食事もほぼホテル内だけになっちゃうから、ウユニタウンパトロールもできないし、つまんないよなー」と宿をどうするか検索していたときに、偶然英文サイトでリンクを張られていて見つけた宿が「LA PETITE PORTE」。全4室 のB&Bです。サイ トを見ると、「なんか、、、オシャレ宿のニオイがする・・・!!でも4室かあ。。。滞在まであと10日しかないし、どう考えても満室だろうな~~」と思いつつも(オンラインでの予約システムなし)、ダメもとで問い合わせメー ルを出してみたら、なんと!「空き室アリ」との返信が!1泊170ユーロ、とウユニの宿の中ではズバ抜けて高額、しかも事前にpaypalで支払いをする必要あり、と、微妙にハードルの高い宿でしたが、トリップアドバイザーでのクチコミをチェックすると、圧倒的にかなりの高評価。これは泊まるしかないでしょ!と決定。宿は、ウユニ駅から徒歩5~6分ほど。外観はご覧のとおり、かなりシンプル。でもよく見ると、ディテールがきちんとしているのがわかります。

ドアの中に一歩入ると、中は別世界!ニラんだとおり、ズバ透けておしゃれ。でもあたたかみがあって落ち着く感じで、居心地抜群。フランス人オーナーのセンスだと思われます。

 

全部で4つある部屋はそれぞれ違う造り。私の部屋は、レンガの壁のうしろがバスルームになってました。もちろん宿内はWiFiフリー。サクサク快適でした。

部屋の外にはイスとテーブルが。塩湖観光の合間にゆったりくつろげます。そしてこの宿、通路も部屋も、夜になってもびっくりするくらいあたたかい。Tシャツ1枚でOK。日中のあたためられた空気が逃げないんですね。夜間はヒトケタ台にまで冷え込むウユニで、これはむちゃくちゃ快適でした。

こちらはフロント脇の共用スペース。

そしてこの宿で特筆すべきは、朝食! 前日夜までに、メニュー表から選んでリクエストしておく方式なのですが、「む!フレンチトースト!?ウユニでフレンチトースト・・・気になる!」と、オーダー。したらば、これが大正解!ひとくち食べた瞬間、「んん~~~!???な、なにこれ!??うますぎるんですけどーーーっ!?」とうなってしまったくらい。まさに、マイ・ベスト・フレンチトースト! わが人生最高のフレンチトーストにこんなところで出会うとは!! おいしさの秘密は、おそらくソテーするときにメイプルシロップを加えているらしい点。トーストのコゲてる部分は、カラメリゼされた状態で、カリッとしていて甘いんです。こんなフレンチトーストは初めて!たっだので、むちゃくちゃ感動しました。そりゃもうアッという間に完食。正直、もう1枚オーダーしたかったです。ヨーグルトもおそらく自家製?で、とってもおいしく、大満足の朝食。まじでこのフレンチトースト食べたさにウユニ再訪したいです。というか、します絶対。

フロントスタッフのデービッド。すごーくお客をケアしてくれる、むちゃくちゃいい人です。ちなみにほんとうにこぢんまりした宿なので、地元の人に聞いても「知らない」と言われまくります。私はうっかり住所を控えていくのを忘れてしまい、宿から来た予約受付メールにも住所が書かれてなく、検索しようとしたけれど、ウユニの町中ではスマホのネット接続がうまく行かず。回りにWiFiフリーのカフェも見当たらずで、アセりました。両替で立ち寄った銀行でも、カウンターのおねえさんに聞いたけれど知らないと言われ。が、そのあとコワモテのガードマンのおじさんにも聞いてみたら、カウンターのおねえさんにパソコンで調べさせてくれて(なんていい人!涙!)、ようやく住所が判明。なんとかたどり着けたという。。。普段のホテル予約サイトでの予約だと、PASSBOOKに記録登録できるので、住所を控えるという習慣がすっかりなくなってました。反省。(つづく)

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ひとりっP

ひとりっPこと編集Pことフクイユミコ。元SPUR編集長。女性のひとり旅を「ひとりっぷ」と名付けて応援中の編集者。会社員にもかかわらず、海外ひとり旅歴25年以上、回数400回超え(全部自腹)の旅バカ。おもな渡航先は、香港180回、台湾60回、タイ&シンガポール各40回、サンフランシスコ30回、中国30回、ハワイ30回、中南米各国40回、カリブ諸国30回、中近東10回など。現在年間25回ほど(全部プライベート)海外渡航。あまりの頻度に、日本入国時に密輸を疑われたことも。その圧倒的実体験をもとにした女子ひとり旅指南本『今日も世界のどこかでひとりっぷ』『明日も世界のどこかでひとりっぷ2~秘境・絶景編~』『昨日も世界のどこかでひとりっぷ3~“弾丸・無茶旅編”~』『今日も世界の果てまでひとりっぷ4〜爆バイイング編〜』に続き、初の国内編『昨日も世界の果てまでひとりっぷ5〜行くぜ、ニッポン編〜』が好評発売中。5冊とも、文・写真はすべて本人が担当。

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