真夏の月刊香港パトロールスペシャル②~幻の世にも美しいシークレットビーチ”大浪湾”へデイトリップ!(中)

分岐からがんがんトレイルを下って約20分。突然道に”人の手が入ってる感”が。「あ。やっぱこの先に村があるんだ~!」と実感。

トレイル脇に街灯登場!

ほんとにあった~西湾村!!事前リサーチでは、ビーチにはベーシックな食堂(日本でいうところの海の家でしょうか)がある、という話で、我々、暑さで疲れていたこともあり、最初に出合ったこの店「合利士多」(士多=ストア)がこの村唯一の食堂だと思ってここでお昼を食べてしまいました。

が、実際はさらに海に向かって歩いたところに1軒、ビーチ沿いに2軒、店がありました。で、正直、ビーチ寄りの食堂のほうが圧倒的に雰囲気もよいので、休憩するならそちらをおすすめします。こちらが2軒目の「海浪茶座」。

3軒目の「海湾茶座」。

4軒目「海山茶座」。みんな名前が似てます。。。

そしてこちら西湾村の民家。ちゃんと現役住宅と思われます。いや~~香港、奥が深いです。。。!!

さて、いよいよ幻ビーチか!??と思って勇んでビーチに出たのですが、、、が。いやまあ香港中心部とか、先月パトロールしてきた長洲島のビーチと比べたら相当きれいなビーチ、ではあるのですが、20年前上空から見たアメージングな美しさは・・・ない。しかもネットで調べた画像ともなんだか様相が違う・・・!??なわけでグーグルマップをチェックしたところ。やはりここはまだ目的の幻ビーチではない、ということが判明! ありがとう~~~グーグル先生!!先生がいなかったらここで探索をやめてたと思います(涙)!! と、いうわけで、事前の検索ではあまりよくわからず、現地に行ってみて判明した大浪湾周辺の詳細マップbyひとりっPは以下のとおり。

じつはこの大浪湾には4つのビーチがあるんですね。(これ↓自分で言うのも何ですが、結構レアなマップです~~!大浪湾にマジで行きたい方にはかなりお役立ちかと)


つまり、大浪西湾、鹹田湾、大湾、東湾の4つの湾を含むエリアを総称して大浪湾と呼んでいるんです。ってことがなかなかわからず、検索中もそれで苦労しました。ビーチの名前がいろいろ出てくるので。そしてトレイルを歩いてきて最初に到着する西湾村のビーチはこのうちの大浪西湾。ここは正直絶品ビーチというほどではありません。きれいですが、砂がそこまで白くないんです。そして、検索の結果、幻ビーチでは!?と推測されるのは、その先にある鹹田湾(ハムディン湾)&大湾。西湾から鹹田湾までは、西湾の端からさらなるトレイルが出ています。ちなみに、このトレイルルート全体の名前はマクリホーストレイル。全長100キロもあるんですよ~~。今日はその一部分を歩いたわけです。

幻ビーチまであと一歩!!真剣な登り道なのですが、がんばって登っていったらば! 見えてきましたーーー!!鹹田湾!!その向こうのかろうじての大湾の存在も! 絶景!!思わず「す、、っごーーーい!!!!」と大コーフン&感動!曇っている&すでに午後3時ということもあって、いまひとつ色がクリアではないのですが、む~~ちゃくちゃきれいなビーチです。ここだ~~~!ここがやっぱり上空から見たビーチだ!!と確信しました!(悲願達成!涙!!) 大浪西湾からひとつ隣の入り江なだけなのに、砂は白いわ水はクリアだわ、自然ってほんとに不思議ーー!

トレイルはこんな感じです。大浪西湾(西湾村)から30分ほどでやっと!幻ビーチ=鹹田湾(ハムディン湾)に到着!!です!!20年目にしてようやく!ついに~~~!! 感動です~~~!

鹹田湾は、まずなんといっても砂が白くて細かい~~!素足で歩くと、むちゃくちゃキモチいい!!んです! そして水! 香港アベレージを遥かに越えるクリアウォーター! 小魚の群れが泳いでるのが見えるーーー! でもって波もなく穏やか(どうやら冬は波が立ち、サーファービーチになるらしいですが)! しかも遠浅ではなく、かといってすぐに深くなるわけではない、という。かなりハイレベルな理想のビーチ!!!惜しむらくは、曇ってしまったお天気・・・!!! これ、晴天だったら、あの上空から見た天国のようにきれいなビーチなはず。。。。!!! と思いつつも、開放感抜群!居心地最高~~~! さすがにここまでたどり着くのは香港人にとっても難易度が高いらしく、夏の週末なのに人影もまばらで、リラックスしまくれます。ビーチサイドにキャンプサイトがあり、テント組もいました。本来のキャンプシーズンは冬だそうですが(夏は暑すぎるので)。鹹田湾にも食堂が2軒あります。うち1軒がこちら。背後に見える尖った山はシャープピーク。香港在住日本人の間では香港の槍ヶ岳と呼ばれているそうです。いつか登ってみたいですね~。

さらに向こう隣の大湾や東湾にも興味シンシンですが、時間切れ。位置関係は把握したので&トレイルがあるということもわかったので、いずれ行ってみたいと思います。さて、大浪西湾まで戻ったのち、3軒の食堂のうちの海山茶座で軽く休憩。有料のシャワーもあるので浴びてさっぱり。香港らしいな~~と思ったのは、どの食堂も「豆腐花」(豆腐デザート)や「豆漿」(豆乳)がメニューにあること。しかも自家製! 海の家で豆腐花なんてほんと香港でしかありえないかもー!とオーダーしました。台湾の豆花にくらべて、香港の豆腐花はつるんとしていて豆腐の風味がちゃんとあるタイプが多いですね~。そして、台湾のようにあれこれトッピングはせず、シンプルにイエローシュガーをふりかけて食べるパターンがほとんどです。美味。こちら豆乳(砂糖入りで甘いです)。ホテルに持って帰り、コーヒーに入れて(ソイラテ~~!)飲みきりました。もちろん美味。

香港ビーチの定番、フレッシュココナッツもあります!中の実もプルプルでおいしいんですよね~~!!

さて。事前のリサーチではどうにもはっきりしたことがわからなかった、大浪湾~西貢間の乗り合いボート情報。突き止めました。まず、基本的にはこんな↓ボートが大浪西湾~西貢間を夏場の週末のみ運航しています。

ボート業者は、おそらくですが、2~3いる模様。帰りにざっとパトロールしてみたところ、西貢の埠頭で大浪西湾行きのチケットを売っているブースは多くはないですね。相場は片道150HKドル。所要時間は約30分です。

大浪西湾側では西貢行きチケット(業者によって1人片道130~150HKドル。値引きしてくれる場合も)を各食堂で販売しているので心配無用。簡単に買えます。おそら く、行きはハイキング、帰りのみボートというお客が多いのではと。西貢から 直接鹹田湾へ行く&鹹田湾から西貢へ帰ることも可能ですが、これに関してはボート業者と値段を含め要交渉。ボート手配は鹹田湾の食堂でもできるらしいですが、たとえば、大浪西湾から鹹田湾へ片道はプチハイキング(絶景なのでこのコース、片道だけでもぜひ!)で移動、帰りは大浪西湾には戻らずボートで直接西貢まで送迎というアレンジ希望の場合、大浪西湾で ボート業者と交渉して、時間を決めて迎えに来てもらう方法もあります。簡単な英語は通じますが、念のため筆談での確認をおすすめします。

実際に行ってみると拍子抜けするくらい簡単です。が。読んでるとグッとハードル高い感ありますよね。とはいえ、現時点では道路工事の関係で鹹田湾へのメジャーな最短ハイキングルートが所要3 時間になってしまっているということ。どうしてもハイキング希望なら、西貢から94番バスで北譚凹まで行き、そこからマクリホーストレイルを90分歩く方法も。このルートなら所要90分です。が、夏場は炎天下のハイキングだということ。そして鹹田湾はわざわざ行く価値のある、世にも美しくアメージングでファンタースティックなビーチだということ。以上の点で、夏の鹹田湾(大浪西湾)へは西貢からボートで往復する行き方をオススメします。もっとたくさんの人に気軽に鹹田湾ビーチを体験してみてほしいです!!! 秘境ビーチと言われていますが、夏場の週末ならボート利用で簡単に行けます。が、この大浪西湾&鹹田湾へのボート料金に関してははっきりした記述がネット上にほとんどないんです。というわけで、あいまい撲滅!ボート業者に値段含め根掘り葉掘り確認じゃあ~!と大浪西湾に停泊していたこちらのボートの方に突撃取材。

話を聞いてるうちにわかったのですが、なんとこのボートは海辺の食堂「海山茶座」の所有で、こちらのMANGOさんも海山茶座のスタッフでした。MANGOさん曰く、「ボートの運航はだいたい5月ごろから10月いっぱいくらいまでの木曜~日曜。西貢~大浪西湾間は、片道1人130HKドルで往復なら230HKドル。通常は大浪西湾13時半発、西貢14時発が1便だから、西貢から早い時間に乗りたい場合は前日までに電話で予約を。約束した時間に西貢埠頭にピックアップに行くよ。西貢~鹹田湾は、片道150HKドル、往復は280HKドル。西貢~鹹田湾~大浪西湾~西貢の場合、5人以下なら1人300HKドル。5人以上の場合は相談だね」。ちなみにMANGOさん(左)と同じくスタッフのBINGOさん(右)曰く、「ふたりのこの画像をスマホで提示してくれた人には、ボート代を1人10HKドル割引くよ!」だそうです。「え?期間?永遠OK!(笑)」。その他遊覧ボートの相談も可だそう。以下、値段に関して中国語の記載↓です。料金確認の際などにこれをMANGOさんBINGOさんに見せてください。

西貢至大浪西灣 → 來回港幣$230 (單程港幣$130) 西貢至鹹田灣→來回港幣$280 (單程港幣$150) 西貢→大浪西灣→鹹田灣 5人以下來回港幣$300 (5人以上相談), 可停留在沙灘上暢遊(接送時間須要相談) 灣與灣觀光船費須要相談 港幣$10優惠直到永遠

というわけで、じつは海山茶座は、食堂、売店、シャワー、ボートの多角経営店だったのでした。こちらはボートを所有運航している直営業者なので、チケット販売のみを請け負っているブースよりもいろいろな相談がその場で可能かつ明朗会計なのがポイントです。西貢でのピックアップ予約に関しては、広東語がベター。なので、広東語が話せない場合は宿泊ホテルの人に頼んで代わりに電話をしてもらうのをおすすめします。海山茶座の予約電話番号は、(+852)96166182 です。予約時に伝えることは、ピックアップの希望時間、人数、希望の行き先。みなさんもぜひぜひ香港の絶品ビーチ体験いかがですか~~!?私はたぶんこの夏あと1~2回行きます!

【真夏の月刊香港パトロールスペシャル】

  1. 世にも美しいシークレットビーチ”大浪湾”へデイトリップ!(上)
  2. 世にも美しいシークレットビーチ”大浪湾”へデイトリップ!(中)
  3. 世にも美しいシークレットビーチ”大浪湾”へデイトリップ!(下)
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  7. アガる!オシャレひとりっぷ®ホテル(1)”HOTEL STAGE” 
  8. アガる!オシャレひとりっぷ®ホテル(2)”HOTEL TUVE

  INFORMATION ──
『香港 Summer Fun』キャンペーン開催中
香港を満喫できるスペシャルなイベントが満載のこの夏。香港パレスでの3Dライトショー、香港ディズニーランド・リゾートで開催されるスターウォーズ™の特別プログラム、お得なツアーや割引特典など、見逃せないトピックスが多数。2016年8月31日まで開催中の『香港Summer Fun』キャンペーンの詳細は特設サイトでチェックしみて。

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ひとりっP

ひとりっPこと編集Pことフクイユミコ。元SPUR編集長。女性のひとり旅を「ひとりっぷ」と名付けて応援中の編集者。会社員にもかかわらず、海外ひとり旅歴25年以上、回数400回超え(全部自腹)の旅バカ。おもな渡航先は、香港180回、台湾60回、タイ&シンガポール各40回、サンフランシスコ30回、中国30回、ハワイ30回、中南米各国40回、カリブ諸国30回、中近東10回など。現在年間25回ほど(全部プライベート)海外渡航。あまりの頻度に、日本入国時に密輸を疑われたことも。その圧倒的実体験をもとにした女子ひとり旅指南本『今日も世界のどこかでひとりっぷ』『明日も世界のどこかでひとりっぷ2~秘境・絶景編~』『昨日も世界のどこかでひとりっぷ3~“弾丸・無茶旅編”~』『今日も世界の果てまでひとりっぷ4〜爆バイイング編〜』に続き、初の国内編『昨日も世界の果てまでひとりっぷ5〜行くぜ、ニッポン編〜』が好評発売中。5冊とも、文・写真はすべて本人が担当。

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