そもそものきっかけは、YU MASUIからもらった台湾みやげのパイナップルケーキ。ひとくち食べて「ナ、ナニコレ!??うますぎるーーーっ!!!」。それがアイスクリームがうまいとウワサに聞く台中『宮原眼科』製(え??眼科って!??というギモンにはのちのちお答えします)のパイナップルケーキと聞いたからには、「台中GO!」。もともと予定していた「LCCで行く週末1泊3日無茶旅台北ひとりっぷ®︎」にさくっと台中をくっつけることにしたのでした。
金曜深夜(ほぼ土曜の明け方)に羽田を出て、土曜早朝に台北桃園空港(LCCなので松山空港ではない)着。帰りは日曜深夜に台北発、羽田に月曜夜明け前着、というのが旅程。1泊3日(実質土日2日間)で台北&台中!?と思われるかも知れませんが、ぜんっぜん大丈夫! 台北桃園空港は台北市内より南、つまり台中寄りにあるわけですね。なので、桃園空港から直接台中へ向かうことで時間も短縮。調べたところ、行き方としては、桃園空港から台湾高速鉄路(台湾新幹線)桃園駅へ向かい、そこから新幹線で台中、という方法と、桃園空港から台中行きの直行バスに乗るという方法があると判明。最初は当然新幹線、と思っていたのですが、検討の結果、バスで行くことに。新幹線は確かに桃園駅~台中駅までわずか40分と速いのですが、まず桃園空港~新幹線桃園駅への移動(バスで約10分)があり、さらに新幹線台中駅も市内中心から離れた場所にあるため、新幹線駅から台中市内まで移動(電車で10分)が必要。接続の関係もあり、結局新幹線利用の場合は所要1.5時間。乗り換えの手間ひまを考えると、所要約2~2.5時間とは言え、乗ったら在来線台中駅まで行ってくれるバスのほうがラクでは?というわけで、バス移動を選択したわけです。桃園空港からのバスがこちら。意外に立派。ちなみに新幹線が540台湾元(約1900円)なのに対して、バス代は半額以下の240台湾元(約850円)でした。
朝7時5分出発。車内はこんな感じで、結構広々、快適です。
台中は、台北、高雄に次ぐ台湾第3の都市。が、渡台回数50回以上、相当かなーり台湾の津々浦々まで行ったことのある自分なのですが、じつはなぜか台中には行ったことがなく、これが「初・台中」旅でした。桃園空港を出てしばらくは、台北のベッドタウン的光景が。バス旅はなにが楽しいって、車窓からの眺めをゆっくり堪能できることですよね~。
途中少々渋滞したりもしつつ、約2時間で台中市内へ。モダンでびっくりな新市街を通り過ぎると、街並みはだんだんザ・台湾地方都市な雰囲気に。
そうこうするうちに在来線台中駅近くの終点停留所に到着。暑い。暑いです台中。台北も夏場は相当暑いですが、台中の暑さはまた特別な感じが。ちなみにこの日の夜、台北に移動後、台北人に、台中がむちゃくちゃ暑かったという話をしたら、「ああ~~台中はね~雨降らないからね~」「そうなんですか!」「そう。台湾の中でも晴れの日が多くて、火事も多いの」「え?山火事ですか?」「いや、普通の火事」←・・・って!??? なエピソードが。ま、とにかく台湾人も認める暑さってことですね。
この時点で9時半。宮原眼科は10時オープンにつき、まずは朝ごはんを、と、検索しておいた地元の人に大人気というおこわの店へ。ところで、出発前にいろいろ調べていて、台中のガイドブックが皆無に近いのにびっくり! ネット情報がほぼすべてでした。ううーーん。なぜだ??? さて、こちらが『民生嘉義米糕』。米糕とはおこわのことです。台中駅から徒歩7~8分ほどでしょうか。幸い、バスの終点からは徒歩3~4分でした。ご近所の方々でにぎわってますーー。
こちらのメインメニューは、店名の通り、肉そぼろのせおこわ、のみ。サイドオーダーで煮玉子、すり身団子があります。煮玉子はほぼ全員が食べるからか、席に着くとほぼ自動的にこの3点セットが出てきます。すり身団子は言わないと出てこない模様。回りのお客もほぼこの3点を食べてます。で、このおこわ、こぶりのお茶碗に入ってきて、見た目はかなりシンプル。なのですが! ひと口食べて「んんんん~~~~!!!!??」←思わずうなってしまいました。あまりのおいしさに!! おこわに肉そぼろのせ、、、それは魯肉飯のモチ米バージョンみたいなもの??だったらちょっとどうかなーと(魯肉飯は日本人の口には合わないというのが台湾50回旅で達したマイ持論なのです)、ネット検索したときはじつは半信半疑でした。が、こちらの米糕は魯肉飯とはまったくの別物!でした。とにかくうまいっ!!!濃い味付けではないけれど、なんともいえないしっかりしたうまみがあって、かためのおこわと素晴らしいハーモニー!! そして、最初「ん?お茶?」と思った飲み物は、おこわとセットのカツオ出汁スープでした。これがまたうまい! 煮玉子はもちろん手堅くうまい! 感動~~!! アッという間に食べ終わってしまい、ううーーーん、おかわりしようか。。。と迷ったのですが、この日の食いだおれスケジュールを考えて我慢しました。が、ここの米糕はほんとうに絶品です。男性客の中には2椀食べてる人もいました。これで合計45台湾元(約160円)!! 新幹線に乗ってでも食べに行きたい味と断言します~~~!
そして、各テーブルの上に載っているこの白くて泡泡してるものはいったい、、、???卵白??? 何用???? と思って最初はムシしてたんですが、後からやってきた隣のテーブルのおじさんが思いっきり米糕にかけて食べ始めたので、「え!?」と思ってニオイをかいでみたら、なんとニンニクでした! フードプロセッサー処理でしょうか。ドロドロな液体状です。とりあえず、おじさんを見習って、残りひと口になっていた米糕にちょろっとかけてみました。え~~~、なるほどうまかった!です。が、あのおじさんみたいにたっぷりかけると、あさっぱらから相当ニンニク臭がするはず、かと。。。ちなみにこちらのお店、朝5時半~12時までの営業です。お出かけの際はご注意ください。(つづく)
ひとりっPこと編集Pことフクイユミコ。元SPUR編集長。女性のひとり旅を「ひとりっぷ」と名付けて応援中の編集者。会社員にもかかわらず、海外ひとり旅歴25年以上、回数400回超え(全部自腹)の旅バカ。おもな渡航先は、香港180回、台湾60回、タイ&シンガポール各40回、サンフランシスコ30回、中国30回、ハワイ30回、中南米各国40回、カリブ諸国30回、中近東10回など。現在年間25回ほど(全部プライベート)海外渡航。あまりの頻度に、日本入国時に密輸を疑われたことも。その圧倒的実体験をもとにした女子ひとり旅指南本『今日も世界のどこかでひとりっぷ』『明日も世界のどこかでひとりっぷ2~秘境・絶景編~』『昨日も世界のどこかでひとりっぷ3~“弾丸・無茶旅編”~』『今日も世界の果てまでひとりっぷ4〜爆バイイング編〜』に続き、初の国内編『昨日も世界の果てまでひとりっぷ5〜行くぜ、ニッポン編〜』が好評発売中。5冊とも、文・写真はすべて本人が担当。