2020.04.06

【突ワン第10回】宇垣さんワールド全開!旅の金言、続出!「旅は自分にとっての引きこもり!」と語る宇垣美里さんと旅愛を語りあう

「ひとりっPの突撃ワンダートーク in The World」=「突ワン」第10回目のゲストは、フリーアナウンサーの宇垣美里さん。ラジオやTV出演、モデル撮影のほか、『週刊プレイボーイ』など雑誌の連載を抱える一方で、旅はこまめに欠かさないというパワフルウーマン。ふたりのご縁は宇垣さんがパーソナリティを務めるTBSラジオにひとりっPがゲスト出演したことから。その時のトークから「超旅人発見! 絶対旅バカだと思う!」と鼻息荒かったひとりっP。宇垣さんの旅バカっぷりについてあれこれ聞きたい!!と、今回の対談となりました。

宇垣さんの初海外はどちらですか?

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インタビュー場所にいらっしゃるなり、「教えていただいたドバイのクッキー、買いましたよ」と宇垣さん。ふたりの旅トークはスタートから、写真撮影の間も炸裂!

ひとりっP(以下P):先日はTBSラジオ『篠田麻里子のGOOD LIFE LAB!』で大変お世話になりました。その時にも思ったのですが、宇垣さんって、かなりの旅人ですよね。

宇垣さん(以下U):そうなんです。旅に出られないと辛くなります。今はちょっと厳しい時期なので、その前に海外に行ってこられてよかったです。

P:ドバイですよね。週プレの連載『宇垣美里の人生はロックだ!』で拝見しました。そのお話しは後ほどゆっくり伺わせていただくとして……。まずは宇垣さんのファースト海外はどちらだったんですか。

U:大学1年の時に、フランスのパリです。

P:どんな目的のパリ旅行ですか? おひとりで?

U:テーブルコーディネートの仕事をしている叔母がいまして、その叔母がパリで開催されるインテリアのデザインウィークに行くのについて行ったんです。叔母が仕事中の昼間はひとり放し飼い状態で、その時間はひとりで観光をしていました。

P:なんと素敵な叔母様! ということは、初めての海外がほぼひとりっぷ。というか、ハーフひとりっぷだったわけですね。

U:本当にそんな感じでした。でもハーフひとりっぷは、最初から全然苦じゃなかったんです。

P:初めてのパリ、フランスはいかがでした? どんなところに出かけたんですか?

U:最高でした。本当に最高!って思いました。ルーブル美術館やオランジュリー美術館、少し遠出してモンサンミッシェル、モネの庭のあるジヴェルニーなど行きました。道行く人がかっこいいし、優しいし……。メトロの改札でチケットの接触悪いのか、入れたのにゲートが開かなくて、入れず困っていたら、グラマラスなかっこいいお姉さんが、「後ろついてきな!」という勢いで案内してくれて。ルーブルでは学芸員ぽい人が、「これがおすすめ!」といってその絵まで連れて行ってくれたり。とにかく楽しくて、楽しくない瞬間が1ミリもなかった。楽しすぎて興奮して、夜、ホテルで鼻血を流し、叔母に心配されるほどでした(笑)。

P:あはは! 初海外なのに、めちゃくちゃエンジョイですね! すぐ次の旅に行きたくなったのでは? 

U:そうですね(笑)。2回目は大学3年生の時にフランスとイギリスに行きました。全部、叔母の仕事について行き、日中は別々みたいなハーフひとりっぷです。

訪れる街の地図は事前に頭の中にインプット!

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「港町出身なので、ヴェネツィアなど港の香りが苦手という人もいますが、私は落ち着くんですよね」と宇垣さん。

P:宇垣さんの旅は最初からハーフひとりっぷで始まって、そこから経験を重ねていったのですね。

U:はい。ツアーとかじゃないので、時間を気にせず、好きなところへいつでも行けて、好きなだけいられるのがひとりっぷのよさですよね。当時はハーフひとりっぷでしたけれど、どんどん海外熱が高まり、旅にはまりました。

P:わかります!!

U:2度目のパリはマドレーヌ教会、ノートルダム大聖堂が好きでした~。オランジュリーにもまた行き、ずっと座って眺めていました。イギリスでは好きだったベイカーストリートで写真を撮ったりもしましたが、叔母の仕事に便乗して、有名ティーサロンのアフタヌーンティーをいくつもめぐりました。しっとりしているスコーンとクロテッドクリームがめちゃくちゃ美味しくて、同じお店に2回行ったりもしました(笑)!今まで食べたことのない美味しさで、最高なんです。

P:なんですか!? その楽しすぎるアフタヌーンティーツアー!  今度イギリスに行ったら、私もやります!!

U:当時の発見としては、フランスとイギリスのZARAがかなり違ったことですね。品揃えは一緒なんですが、店頭で前面におしてるアイテムが全然違うんですよ。ZARAも国によって違うんだなと思いました。

P:なるほどー、するどい。打ち出すアイテムは世界統一じゃないんですね。そして、ひとりでバンバンお店巡りしたんですね。

U:ハーフひとりっぷなので、自由に動きまわりました。そのために、出発前に地図は頭の中に入れておきましたし、電車と乗り換えなどを覚えていきました。

P:さすが! やっぱり旅人ですねえ宇垣さん! 地図は外では見ない! 素晴らしい!それ、すごい重要なポイント。大事ですよね。人目のある場所で地図を見る行為は、自分が街に不慣れな観光客だとアピールしているようなもの。悪い奴に狙われやすくなるので、私も街中で地図を見る事はしません。どうしても地図を見る必要がある時はレストランやカフェなどに入ってから見るようにしています。

U:私も毎回そうしています。地図は見るより覚える方が早いし便利!

旅好きは社会、歴史、地理が好き!という共通点

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「ハーフひとりっぷではない、本当の初ひとりっぷはどこへ?」の問いに、「2018年4月のフィンランドですね。雪が音を吸収していて、静謐を感じました」と宇垣さん。

P:この対談、宇垣さんの旅の金言続出〜!  旅って毎回勉強になるし、いろいろ知恵が生まれますよね。その次はどちらへ?

U:学生の間は台湾などにも出かけて、卒業旅行は友人と中央ヨーロッパで、ウィーンとプラハ、ブダペスト。その前にゼミ合宿があり、クロアチアとセルビアにも行きました。すごい楽しかったです。

P:お~、どうでしたか。ここ何年か盛り上がっているエリアじゃないですか。早い!

U:訪れたのは12月で吹雪いてものすごく寒かったのですが、クロアチアの首都ザグレブではなんでもある観光地とは違って、現地の生活を見られたのはよかったですね。食料自給率がかなり高いためか、当時の食事代はめちゃくちゃ安かったです。大きなケーキが100円くらいで。セルビアはチトー(旧ユーゴスラビア大統領ヨシップ・ブロズ・チトー)のカレンダーが多く売られていて、「まだ好きなんだなー」と思いました。軍事博物館に行きましたが、第一次世界大戦のきっかけとなったサラエボ事件の発端になった犯人がセルビアの青年で16歳なんですが、写真の顔がおじさんにしか見えないくらい老けてて、「彼が人を殺すに至るまでには、 何があったんだろう?」ってなりました。

P:えーーっ! そんな話は初めて聞きました! 生きた情報! 勉強になる! ちなみにゼミの研究課題は何だったんですか?

U:ユーゴスラビアの紛争をもとに、なんで民族戦争は起こるのか? 抑止力は何になるのか?という内容です。

P:ディープ! そして旅人的! なぜそのテーマを選んだんですか?

U:昔読んだ本で『戦争広告代理店』というのがあって、ユーゴスラビア解体において、どうしてこんなにもセルビアが悪者、クロアチアが弱者になっていったか、それには広告代理店がどのようにかかわったのか、広告代理店がどういう打ち出し方をしたのかが書かれていて。それがきっかけです。

P:宇垣さん、もしかして子どもの頃から、社会科というか、歴史、地理が大好きではなかったですか?

U:めっちゃ好きでした。

P:やっぱり! ひとりっP調べになりますが、旅好きの方はそういう人が多いんです。私も大好きでした。そんな宇垣さんの場合、次はここに行こうっていうのはどうやって決めているんですか?

宇垣さんが旅先を決めるポイントは?

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「台湾では台北101のニューイヤー花火を見たのですが、爆竹もすごく、ビルが燃えそうな勢いで迫力がありました」。

U:行先は、お休みが先に決まるので、その時期にベストシーズンであるところ、国を選びますね。ミラノやパリは数回行ったことがありますが、基本的には行ったことがないところに行きたいので、リピートはしないです

P:確かにシーズンは大事な決め手ですよね。

U:振り返れば、入社してすぐの年は香港、その後は妹とスペイン、イタリアへ。初の完全ひとりっぷはフィンランドでした。例えば12月の年末のお休みは、本場のクリスマスマーケットが見たくて、ドイツに行くという感じです。

P:ドイツのクリスマスマーケットはどうでした?

U:キラッキラで夢みたいでした。ホットワインを飲みながら、マーケット内をうろうろして、きれいなオーナメントをごっそり買いました(笑)。

P:あはは! バイイング状態ですね。

U:ミュンヘンに行ったのですが、歩いていると人が何かとかまってくれるというか、親切にしてくれて、本当に楽しかったですね。また、歩いてみてわかったのですが、街の中には私設教会があちこちにあるんです。様々な個性があって、ふと入ってみたらアバンギャルドなのもあったりしていいんですよ。おすすめです。むっちゃかほっちゃかしてて……。

P:あははは。むっちゃかほっちゃかって(笑)。

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フィンランド、ヘルシンキにあるテンペリアウキオ教会  Photography:Misato Ugaki
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Photography:Misato Ugaki
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ヘルシンキ カンピ礼拝堂 Photography:Misato Ugaki

P:宇垣さん、もしかして教会マニア? 建築好きですか?

U:確かにそうかもしれないですね。各地で見かけたりマップで見つけたりした教会にふらっと入って、ぼっーと座っていることが多いかも。フィンランドに行った時にも、北欧建築の教会があってそれはきれいでした。岩みたいな教会。音の反響がよかった。一般的な教会イメージとは違い、曲げわっぱみたいな美しい外観のもあり、中にはペンダントライトが天井からたくさん下がっている教会もありました。北欧建築はとにかくすばらしかったですね。もちろんフランスやイタリアでもよく入りましたし、スペイン・バルセロナのサグラダファミリアにも行きました。建築家の父の影響もあって教会は建物的にも興味があるんです。

P:立派な教会マニアです!

U:教会の中にいると、「こんなに美しい空間には、神って絶対いる!」って思えてくるんですよ。

P:わかります!

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Photography:Misato Ugaki
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ヘルシンキ ミュールマキ教会 Photography:Misato Ugaki

U:あと、ミュンヘンではワインやビールはもちろん、本場のフランクフルトソーセージやポテトも美味しくて。

P:私も以前知り合いに、「ドイツに行ったらポテサラ(ポテトサラダ)を絶対食べてね!」と言われて、食べてみてびっくり! ポテサラと言っても、日本のものとは全然違うんです。茹でたジャガイモを厚切りにして、たっぷりのビネガーであえた、じゃぶじゃぶしたタイプ。マッシュされてない。シンプルなんですが、あれを食べにまたドイツに行きたいくらい美味しかった。ドイツの食ってあなどれない!と思いました。

U:あれはポテトサラダなんですね。確かに美味しかったです

近未来的建物の都市から何もない砂漠が広がるドバイ

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ドバイへは8回通っているひとりっPですが、直近の宇垣さんの情報を得て、ドバイ熱が再燃!「早く行きたい~」。

P:では、いよいよ、直近で行かれたドバイの事を聞かせていただきたいんですが。砂漠には行かれましたか? 私、ドバイには何回も行ってるんですが、じつはデザートサファリ(砂漠ツアー)には参加したことがなくって。

U:行きました! 朝と夕方のコースがあるのですが、私は朝の5時出発のツアーに参加しました。朝焼けの砂漠ってすごくよかったですよ。素晴らしかった。太陽が移ろいゆく様って見たことがなくて、感動しました。また、砂漠の砂って、冷たいんだって知りました。サラサラ、パサパサしているイメージじゃないですか。でも、砂漠って、しっとりしているんです。広くて、鮮やかで、本当に美しい光景。色ってこんなに種類があるんだって、当たり前の事に気づきました。遠くの方が青っぽくて奥行があり、幻想的で、とってもいい経験でした。

P:それは素晴らしい! 地平線からのぼってくる太陽! 地球を感じますよね。夜の砂漠もきれいだそうですよ。星がビカビカで。満天の星とかのレベルじゃなくて、ビカビカしてるんだって体験者から言われました。「砂漠で1泊は絶対やったほうがいい」って。

U:ビカビカ! 夜行ってみたかったなぁ~。次は夜行こう~。

P:で、ドバイから足を伸ばした、アブダビのモスクはいかがでしたか。

U:シェイク・ザイード・グランド・モスクが本当に美しくって。昼と夜とでは見せる表情が違いますよね。夕暮れの時間を調べていくのをおすすめします。モスク自体、見ればわかるよっていうくらいお金をかけていますが、音響もすばらしかったです。「アザーン(イスラム教徒への礼拝の呼びかけ)」は人に気持ちいい旋律ですよね。2時間は全然いられます。ぼーっとしているのが楽しいです。


P:わかります! アザーン、聴き惚れちゃいますよねえ。録音ではなくてすべて生なのご存知ですか?

U:毎回生声とは気づきませんでした。倍音が憂いがあって、疲れが癒されますよ。

P:ということは、その日は朝にドバイを出て、アブダビへ出かけ、帰りはとっぷり夜という感じですね。

U:はい。朝ホテルのそばから長距離バスに乗って行き、ルーブル・アブダビにも行きました。面白かったですよ。展示されているものもですが、建物がよくて、天井が鳥の巣みたいな模様になっていて、きれいなんですよ。中から見ていると、見方によっては水面にも見えるし、他の目線で見ると森の中にいるようなんです。下に池があるので、それが反射したりして、とても美しい場所なんです。「この建物を見に来るためにドバイ(&アブダビ)に来た」と言っても過言ではないくらい、美しいです。一見の価値ありですよ。

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Photography :Misato Ugaki

P:次にドバイへ行くときはアブダビ遠征します! そういえば、ラジオ収録の際にお伝えしたかもしれませんが、わたしのおすすめたち バティール(Bateel)のデーツやビベル パティスリー(Vivel Patisserieのクッキー、パッチ(Patchi)や ミルザム(MIrzam)のチョコレートのチョコレートなどなど、ドバイはスイーツショッピングも楽しいんですよね。あ〜〜いますぐ行きたくなってきた。他はどこを観光しました?

U:実はアブダビからドバイへの帰路に世界一美しいスターバックス コーヒーがあるとわかって、途中下車して行ったら、改装のため休業中でした。

P:えー!それはショック!残念すぎる。でも、さすが旅人! あのスタバがあるイブン・バトゥータ・モールがアブダビへの道中にあることを事前に気づいてチェックしているのがさすがです! あのモールはむしろアブダビとの国境近くにあるので、アブダビと合わせて行くのは大正解! そしてちゃんと足を運んでいる! 実際のところ、遠征することで精一杯で途中下車がめんどくさくなっちゃう方も多いと思うんですよね。宇垣さんは旅先で電車やバスなど公共交通機関を積極的に使われるんですね。

U:そうですね。現地の人の様子も見られるし、電車に乗っていると、その土地に来たんだな、という実感もわくので。旅先では、できるだけその土地の留学生に見られるようにと心がけているんですけど、電車やバスに乗っていると、自分が留学生に近づいた感じがするんです。

P: 公共交通機関での移動は発見が多いですよね。私はバス派なんですが、バスは街を見ながら移動できるので、「あんなお店がある! 市場があるー!」とか乗りながらずっとチェックしています。

U:確かにバスは新しい道やお店を発見しやすい!

P:私は路地裏や脇道が好きなんです。都市をリピート訪問するタイプなので、歩きまわりながら、新しい脇道を発見すると探索せずにはいられない(笑)。もちろんそれが可能な安全な街やエリアでだけですけど。

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Photo graphy:Misato Ugaki
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Photography:Misato Ugaki

旅で警戒するのは礼儀! 宇垣さん流旅の心得とは?

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旅好きの人の共通点として、ふたりとも飛行機の中で爆睡するタイプ。宇垣さんは「映画を見たいから1、2本見てから、マスクとノイズキャンセリングイヤホンをしてクラシックを聴いていたら自然と爆睡しています。飛行機はよく眠れて大好き」。

U:海外では防犯対策って大事ですよね。スリとか絶対あいたくないから、海外で警戒するのは当たり前。”殺気”を漂わせて、気を抜くことはないです。意識するしないの問題ではなく、警戒するのが礼儀だと思っています。無防備な状態で嫌な思いをして、その土地のせいにするのは間違っているし、嫌いになるっていうのはないです。旅は楽しくしたいから。

P:警戒は礼儀! すばらしい! ホントにその通り! だから私たちは、地図は頭に入れて、外では見ない派なんですよね。

U:とにかく現地では私たちは外国人なわけで、だから街中で無防備にスマホは見ないし、街できょろきょろしないようにしています。

P:旅の教訓ですね。ほかに心がけていることは?

U:ネイティブの言語力を持っていないので、意思の疎通が足りないわけですから、普段の5倍のコミュニケーション力を発揮して、視線や表情などで溝を埋めないといけないと思っています。

P:日本にいる時の5倍の感情表現! なるほど! それすごい大事。「私は英語があんまりできないんですけれど……」と言われることがあるのですが、いやいや言葉ができなくても人間はコミュニケーションをとれます!っていつも答えています。いざとなったら、絵を描いたりもできるし……。

U:私はむしろ、感情表現が出しやすい関西弁の方が通じる時もある(笑)。ドバイのオールドスークでもあったんですが、客引きにあった場合は5倍の感情表現ではっきりNOを言います。不意に腕をつかんでくるのは違うから、「Don't touch me!」と強く大きい声ではっきりと言う。メリハリが大事、優柔不断はダメ。

P:素晴らしい! NOは特にはっきり言うべきですよね。きちんとした意思表示をすると、さっと引きます。

R:もちろん、ありがとう! 美味しい!も、5倍の感情表現で!

P:本当、嬉しいことや感動も5倍の勢いで相手にアプローチすべきですね。私も心がけます!

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「機内では、まだ日本では公開前の映画を見るのも楽しみです」。

P:トラベルの語源はトラブル」といつも言っているのですが、旅のトラブルは大なり小なり、みなさん経験していると思います。宇垣さんは旅のトラブル経験、何かありますか。

U:ミュンヘンでありました。ホテルのベッド脇の棚に置いていた紙袋を清掃係の人に捨てられてしまったんです。タックスリファンドのための領収書などを入れていたので、すぐにホテルのフロントにクレームを入れたら、「私の管轄ではない、明日担当者が来たら聞いて」とそっけなく言われました。「引き出しやトランクに入れず、棚に置いた私が愚か」とあきらめましたけれど。

P:ホテルでの破棄トラブル、ありますよね。私もメキシコに行ったときに、市場でフレッシュハーブを買ってホテルの部屋でハーブティーにしたんですが、残った分は翌日用にと、買った時に包んでくれた新聞紙の上に置いて外出。でも、夜、ホテルに戻ったら、すべて捨てられていました。ゴミだと思われたんですね(笑)。テーブルの上に置いておいたのに。

U:あるあるですね。

P:では、今まででいちばん感動した旅のエピソードを教えてください。

U:
2011年7月にフランス、パリに行った時なんですが、マドレーヌかどこかの教会で疲れて座っていたら、フランス人の老夫婦が近づいてきて話しかけられたんです。日本から来たというと見ず知らずの私に「あなたの国のために祈るね。きっと立ち上がれるわ」って言ってくれました。3月に東日本大震災があった年なので、そのことを祈ってくださったんです。そうやって言ってくれる人が海外にいるって、なんて幸せな事だろうと思いました。それは嬉しかったですね。

今出かけている旅は、将来住むソウルシティを探す旅!

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「旅は自分にとっての引きこもり! いいですねー。これから私も使わせてもらいます」とひとりっP。

P:それはよい出会い! ところで宇垣さんは、旅先で買い物をする派ですか?

U:しますね。コレクター癖というか、お土産を買うのが好きなんです。

P:おおー! いいですね〜! 私もです! 例えば何をバイイングしましたか?

U:ドイツではオーナメント、フェイラーのタオル、万年筆、クナイプのドイツ限定のバスオイル。フィンランドでは食器の爆買い! どこの土地でも買うのは、きれいなカードやハガキですね。

P:どんなタイプのカードですか? 写真とかイラストとかいろいろありますよね。誰かに送る用ですか?

U:飾るためのもので、使いません。見てきれいなものを集めています。

P:あー、なるほど。海外のカードは素敵ですもんね。今はちょっと簡単に海外へ行けない状態ですが、落ち着いたら、次の旅はどこに行きたいですか?

U:ポルトガル! 人も景色も食もよいという話をよく耳にするので行きたいです。後はドイツのベルリン、ポーランドのアウシュビッツ。NYも行ってみたいですね。

P:えっ!? NYに行ったことがない!?

U:ないんです。ヨーロッパばかりで、アメリカはサンディエゴだけ。

P:そうなんですね。意外です。では、最後になりますが、宇垣さんにとって、旅とは何ですか。

U:んー、旅はヨガなどの余暇や遊びという感じではなく、どうしようもなく必要なもの。旅に行ってないと、ぷるぷるして倒れてしまうくらい大切で重要なもの。息するようなものが旅です。そしてすることは私にとっての引きこもり”。オタクのジャンルのひとつのようなもので、自分の世界を深く楽しめるものです。

P:“引きこもり”! イメージ、わかります。海外はなおさら、日本でのあれこれをシャットアウトして自分の世界に入りやすいですもんね。

U:まだ見たことない世界が見たいし、見たいものが自分の目で直接見られないのが耐えられないんです。そこにある全部を見たいし知りたい。そして今は、いつか住んでみたい、ソウルシティ(魂の街)を探すために旅しているんです。

P:おおお! それは、見つかったら、出会ったら、宇垣さん、移住しちゃいそうですね。

: 移住、しますね(笑)。

:  じゃあ、どんどん旅に出て探さなくては、ですね。私も今の状況が早く収束することを日々祈っています。そして宇垣さんがソウルシティを見つけるための旅に出発できますように! それまで、宇垣さんもみなさんも健康第一で! 大丈夫。旅は、みなさんを待っています! そのときには、HAVE A NICE NEXT ひとりっぷ~(でもふたりっぷでも、それ以上でも〜)!

 

宇垣さんが旅に欠かせないものリスト 

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右から、機内に持ち込み必須なジェラートピケの白クマスリッパ。ほかには着圧ソックスもマスト。旅先ではサングラスとA5の大学ノートを持参。旅のスケジュールや旅先で出合ったことなどをメモ。本も欠かさない。
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飛行機内ではスリッパに履きかえる派。ジェラートピケの携帯しやすい折りたためるものを愛用。
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普段からA5の大学ノートを携帯して気になったことや予定をメモするとか。現在使用中のものは高畑勲展のもの。
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旅先の街歩きにサングラスは必須。
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「マンガはネットでも読みますが、本は紙派なんです」と宇恒さん。いつも1冊は持ち歩いているそう。
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