2023年1月22日現在、日本に入国(帰国)するには、事前に『Visit Japan Web』のサイトにて検疫申請することが推奨されています。
※申請ナシで到着した場合は、空港の所定ブースにて係員立ち会いのもと、設置されているPCで申請するようです(体験した友人談)。ただしワクチン接種証明などの必要書類の所持は必須。これがないと、そもそも日本行きの便に搭乗させてもらえない可能性大です。が、基本的にはVisit Japan Webでの事前申請を済ませておくほうが安心です。
事前申請が必要な『Visit Japan Web』とは?
「なんじゃそりゃーー!??」と思われたかた、大丈夫です。心配要りません。
『Visit Japan Web』とはなんぞや?ということを理解すれば、あとはスムーズです。まあ、初回はちょおっと時間がかかりますが。
『Visit Japan Web』(以下VJW)とは、簡単に言うと、ワクチン3回接種済みであることを証明する書類(もしくはCOVID-19陰性証明書)を事前にオンラインでアップロードし、承認してもらうためのシステムです。入国時の検疫を時短クリアするためのシステムってことですね。
ちなみに、VJWはアプリではありません。名前のとおり、WEBサイトです。
オンラインでの入国前事前検疫申請は、入国時の全員隔離が撤廃された2022年3月からスタートしました。当初は『MySOS』というアプリにて行われていたんですが、2022年11月から、この『VJW』での申請に切り替わりました(※『MySOS』アプリでの検疫申請は終了)。
正直、なぜ『MySOS』をやめたのか!??と鼻息が荒ぶることがしばしばですが、というように、日本入国時の検疫実施方法に関しては、頻繁に変更が発生しています。
2022年GWに海外ひとりっぷを再開、8月以降は気づけば毎月海外渡航しているひとりっPですが、このVJWによる入国を運用開始直後の11月に経験。そして、つい先日、1月12日にシンガポールから羽田空港に帰着・入国した際には、やはりというか、VJWには前回11月の入国時とは変更になった部分がちょいちょい。
さらには、ご存じのように昨年末〜今年1月頭にかけて中国からの旅客への水際対策が再強化されたため、羽田空港での入国動線も少し変更になっています。
というわけで、つまずきポイントがよくわかるVisit Japan Webでの登録方法 & どこより詳細(たぶん)な、ひとりっP視点の2023年1月12日の日本入国リアルレポートをお届けします!
Visit Japan Webの申請方法を詳細解説します!
再度の説明になりますが、Visit Japan Webは、以前運用されていたMySOSアプリと違って、アプリではありません。その名のとおりWEBサイトです。
その主な目的は、日本入国にあたって、検査&隔離不要の条件を満たしていることを事前に登録・申請 → 認証を受けるためのものです。
(※じつは税関の電子申告もVJW上でできるのですが、これは必須ではなく、ひとりっPは最近では完全スルーしています。理由は記事のラスト部分でご説明します)
この条件とは、ワクチン3回接種済み証明書を提示できること、もしくは、日本行き便の出発72時間前以内に受けたCOVID-19陰性証明書を提示できること、です。
ただし、1月22日現在、「中国とマカオからの直行便で入国する旅客は検査証明書と入国時検査が必要。また、中国に7日以内の渡航歴のある旅客も入国時検査が必要」と、水際規制が強化されています。
VJWの申請手順を簡単に説明すると↓
(ひとりっPはワクチン3回接種済みなので、その前提での解説になります)
VJWのウエブサイトへ。
↓
初めての人は、アカウントを作成(アカウント作成済みの人はメールアドレスとパスワードでログイン)。
↓
作成したアカウントに、氏名、生年月日、パスポート番号、日本での住所、電話番号などを登録。
↓
入国予定日&詳細を登録。
↓
3回分のワクチン接種証明をアップロード。
↓
申請終了時は画面が赤。
↓
画面がブルーになったら事前申請認証完了。
流れはいたってシンプルです。ただ、手順は多く、いくつか注意点というか留意点があります。
初めての申請の場合、所要時間は最低30分ほどみたほうがよいかと思います。
というわけで、以下、スマホ利用での具体的な申請手順と体験者ひとりっPからのアドバイスを解説させていただきます(※解説用のVJW申請画面は表示部分を一部加工しています)。
ちなみに、以下の2点は申請開始前に準備しておくことを激おすすめします。申請プロセスがスムーズにいき、かなりの時短になります。
*日本行き搭乗便の航空会社名&便名
*VJWにアップロードするためのワクチン接種証明のデータファイル(JPEG、PNG、PDFのいずれか。5MB以下)
※当初はパスポートの顔写真ページのアップロードも毎回必要だったのですが(これが承認までめちゃくちゃ時間がかかって、ホント面倒でした)、現在は不要になっています。
具体的な申請手順(スマホの場合)
というわけで、もう一度言います。
VJW申請は、やらなくてはいけないことはシンプルなんですが、手順が多くて、思いのほか時間がかかります。ましてや初めての場合は、「!??」となることも多発するのではと。
自分の場合は、昨年11月の初申請時は現在よりも手順が多かったので、帰国3日前に申請に取り掛かったんですが、1時間半たっても終わらず、というか途中で申請画面が進まなくなってしまい、「もういい!」と夜中にホテルの部屋でブチ切れ。アホらしいから羽田で申請する!と事前申請を放棄したくらいでした → 帰国日の朝にもう一度アクセスしてみたら、申請プロセスが進めるようになっていたので、無事申請終了しましたが。
ドキュメント/羽田空港入国手続きは今、こうなっています!
2022年11月のタイからの帰国時は、エアラインのカウンターにてチェックインの際、①VJWの事前申請認証済みの青色画面、②ワクチン接種証明、③COVID-19陰性証明、いずれかの書類の提示が必要でした。
今回はシンガポール・チャンギ空港からの帰国だったんですが、チャンギでのチェックイン時には、パスポートを出すだけでOK。VJWの青色画面や各種証明書提示を求められることは一切なく、スムーズに搭乗手続きが終了しました。ちなみにANAです。
今までの経験上、国際線チェックイン時の各種書類チェックはエアラインと行き先によって求められるものがまちまちなので、ワクチン接種証明はいつでも提示できるように手元に準備しています。
日本行き便の搭乗にあたってそもそも絶対に必要なものは、「ワクチン3回分の接種証明」か「搭乗72時間前以内に受けたCOVID-19検査の陰性証明書」のどちらか。それを所持していることを事前承認した証がVJWの青色画面です。なので、たとえVJWが未申請でも、このどちらかがあれば便には乗せてもらえます(ということになっています)。このどちらも未所持の場合、たとえVJW青色画面を提示できても搭乗を拒否される可能性が否めません。VJWはあくまで日本政府にとっての入国検疫時短システムで、青色画面は日本に到着してはじめて有効になるもの、と考えておいたほうがよいのではと思います。
日系のエアラインの場合は、海外空港のチェックインカウンターも日本入国条件をきっちりアップデートしています。なのでトラブルになったことはありませんが、日系ではないエアライン利用の場合は、VJW以外にも、上記書類のどちらかの提示を求められる可能性があるなと思っていて、とにかく念には念を入れ。ひとりっPは、不測の事態でも慌てないよう、VJWとワクチン接種証明書をダブルで用意しています。
羽田空港到着後、いつものように機内アナウンスで、「日本入国客と乗り継ぎ客のどちらが先に降機するのか、検疫所からの指示を待っているので、それまで席を立たないように(→でも、立っちゃってる乗客もチラホラいましたが)」との案内がありましたが、それよりも前に、前回11月にはなかった「降機後すぐにVJWの画面提示が必要なので、今のうちに準備を」とのアナウンスが。
これは、前回ひとりっPも、「機内待機中にVJW提示の準備をするようにアナウンスしてくれたらいいのに」と思いました。
というのは、11月は、降機後すぐの通路上で検疫スタッフが提示を求めていて、「え!? 今必要なの!??」と慌てている乗客がスタックして、乗客全般の流れが滞るという、をいをーーい!な状況が繰り広げられていたんですよ。まあ普通は入国審査場で提示するものと思いますよねえ。ひとりっPは、MySOSのときも同じような流れだったので、最初からスマホ片手に準備していましたが。
で、さすが日系エアライン(てことなのか??)、グッジョブ! すかさず改善調整しているなあと。ただ、アナウンスは1回だけ。うっかり聞き逃す乗客もいると思うので、待機中に複数回アナウンスしたほうがいいんじゃないかなあーとは、ひとりっP個人の意見です。
5分ほど機内で待機したのち、「降機は日本入国客から」とのアナウンスが入り、降機開始です。CAのみなさんが「日本入国客のみ降機」と日本語&英語で表示されたタブレット画面を持って案内していました。10月のときよりも(11月はなぜかタブレットは使っていませんでした)グッと小型化(iPad miniでしょうか?)していて、「あら」と思ったひとりっP。「なぜ小型化、、、?? 画面が小さすぎて気づかない外国人乗客がいそうな、、、」と思いましたが、これもひとりっP個人の意見です。
そして、案の定というか、降機ドア手前通路の片隅で、「えーと、VISIT 、、、なんだって!?(※英語です)」と言いながら、あわあわとスマホを操作している外国人乗客が数人。(いや、とりあえず降機はしてだいじょうぶですよ、降りたほうが空港Wi-Fi飛んでてよいのでは。でもほんと使いづらいですよねえ、すみません)とつい心の中であやまるひとりっP。チャンギ空港でのチェックイン時にVJWのチェックがなかったので、「ナニソレ、知らんがな! 申請!?」と慌てているってことなのかもなあと思いました。日本人はVJWのことを知っていても、外国人はうっかり知らない可能性ありありですよねえ。まあ、VJW申請は必須ではないので ← ってことによる現場での混乱が起こってるってことかと。
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ちなみに。ほんっとしつこいですけど、もう一度言います。VJWは、アプリではありません。WEBという名称のとおり、あくまでもウエブサイトです! 以前の検疫システム=MySOSはアプリでしたが。
なので、VJWの画面を提示するといっても、ウエブサイトにアクセスする必要があるので、ちょっと面倒なんですよね。
ひとりっPも機内待機中にVJWサイトにアクセス。表示された画面がこちらです。そう、1か月半ぶりの日本入国で忘れていましたが、ログインしなくてはいけないんだった!! 面倒ーーー! ここでひとりっP、「ん?? パスワードなんだったっけ???」とちょっと四苦八苦。3回目の入力でようやくログイン成功して、「よ、よかったーーー!」。
というわけなので、前述したように、青色画面のスクショを撮っておくのは、マスト!です! いちいちVJWにアクセスしなくても、スクショ画像を見せるだけのほうが、ラクに決まってます!
さて、現在、日本では、到着便を降機したときから入国手続きがスタートすると思ってください。
降機してすぐのブリッジと通路が交差する付近に検疫案内の臨時スタッフが待ち構えています。
多い時はここにまず3〜4人ほどのスタッフ、その先の通路上にも断続的に何人ものスタッフがいて、「MySOSを見せてくださーーい!」と大声で叫んでいたんですが(どんなアナログ、、、!??)、入国のたびに激減。
10月には叫ぶスタッフもいなくなって、いくらかのんびりした雰囲気になっていたんです。
が、11月のVJWの運用スタートで、再び増員&ナゾの鬼ごっこ的な状況が出現。11月にはここには3人いました。その彼らが、VJWのブルー画面を目視確認するんですが、当然たった3人ではイッキに降機してくる200人近い旅客をさばききれず、人がスタック。先の通路にも波状攻撃的にスタッフがいるはずと確信していたひとりっPは、ダンゴ状態になっていた現場をすり抜けて、空いている先の通路へ進み、そこにいたスタッフに確認してもらいました。「なにこの、、、まるで鬼ごっこじゃん!??」。仮にも日本の首都空港がこんなカオスでいいのか?? いやいやいや、これはないでしょー!とあきれるばかり。
てな前回に比べて、「さて、今回は何人いるのかなー」と進んでいったら、
「あれ? ひとり!?」。
なんと、今回は、ひとりだったんです! しかも、ブルー画面をチェックする係ではなく、「この先、VJWの画面をチェックしますので、ご用意くださーい」と告知案内する係でした。ほほー。
実際にVJW画面をチェックする臨時検疫スタッフは、入国審査場へ向かう通路上にパラパラと、3〜4人ほど。みなさん、制服は着用しておらず、私服です。目印は、蛍光ピンクのベスト。
たしかに、降りてすぐの、ただでさえ人がドバッと集中している場所でチェックするよりも、そこでは予告だけして、「青色画面を表示してください」と注意喚起、その先の広い場所でチェックしたほうがスムースですよね。「ふんふん。さすがに羽田空港も、あのカオスは改善せねばマズいと気づいたか」と、月刊羽田空港パトロール状態のひとりっP。
ピンクベストのスタッフは、波状攻撃的に入国審査場手前までパラパラといるので、もし最初のゾーンで旅客がスタッフに集中して詰まっている場合は、先へ進んで大丈夫です。必ず、その先のどこかにもピンクベストさんがいますから。
おや、と思ったのは、スタッフのほぼ全員が薄いダウンJKの上に蛍光ピンクのベストを着用していたこと。今までの入国時にひとりっPが目にしてきたスタッフは、みなさんTシャツかカットソー着用だったので、一瞬、あれれ!??だったんですが、「で、すよねえー! ガラス張りだし、そりゃ冷えますよねえー! 空港通路は外みたいなもんですよねー!」と、うむうむと納得。
蛍光ピンクのベストを着たスタッフをキャッチしたら、このブルーの画面を見せます。
スタッフが視認すると、このピンクの健康カード(という名のペライチの紙)を渡されます。「検疫申請認証済みであることをチェックしました証書」ってことですね。
ここから先の入国自動化ゲートに進むにあたっては、このピンクの紙が通行手形になるんですよ。はい、VJWはもう用ナシです。スマホはバッグにしまってOK。このピンクの紙を周りから一目瞭然になるように手に持ってひらひらさせながら、入国審査場に進みます。
ええ、はい、そうなんですよ。最後はいきなりのまたもアナログになるという、、、、なんのためのスマホでのVJWなんだ、、、!??
せっかく(?)なので、ひとりっPは、この健康カード、捨てずにコレクションしています。現時点で、MySOSアプリ時代からのぶんと合わせて6枚たまってますー! イエーイ!←バカ??
入国審査場手前には、11月時点では、VJW画面がブルーではない人用と思われる特設ブースが、こぢんまりとスタッフ6人で設置されていました。ちなみに10月には20人ほどだったかと。だいぶ規模縮小したなあーと思っていたんですが、今回は、中国からの旅客の入国規制強化で、中国便で到着した旅客用のレーンが新しく設けられていて、さらに、特設ブースもまたも20人ほどに増強されていました。
ここで、通常の入国レーンへ進むための通行手形が、このピンクの紙になるわけです(江戸時代か!)。
で、自動化ゲートで入国したのち、バゲージ・クレームへ。
最初に書きましたが、VJWには、税関電子申告機能もあります。が、これ、はっきり言って、まったくおすすめできません。
現在、羽田空港税関には、自動化ゲートが設置されています。ここは電子申告した旅客が利用できるんですが、落とし穴があるんです。
電子申告が認証されるとQRコードが表示されるんですが、この税関自動化ゲートは、そのQRコードをシャリーン!とするか、もしくはパスポートスキャンで通過するのかと思ったら、顔認証方式なんですよ。なので、利用のためには、税関エリアにある顔認証登録マシンでまず顔登録をする必要があるんです。それだけでアクション爆増し!! しかも、この顔登録マシンが毎回混んでる!! 自動化ゲート自体にはほとんど並んでいないのに、それを利用するための顔登録マシンに人だかり! ってーーーー!???
なんでこんなシステムにしたのか!?? 意味不明すぎる、、、!!
こちら↑のおなじみ紙の申告用紙に記入して有人カウンターを利用したほうが、断然速いです。ものの30秒です。
というわけで、これはパンデミック以前からずーーっとの習慣なんですが、ひとりっPは、税関申告用紙を常に5枚ほどひとりっぷ×レスポートサックのトラベルウォレットに入れてキープしています。で、時間のあるときに、住所・電話番号などの必要事項をまとめて記入。いざ使うときは、ターンテーブルで荷物が出てくるのを待っている間に、行き先・便名・入国日などをささっと記入すればOK状態にしています。
帰国時の「税関申告書を書かなきゃーー!」っていうストレスから解放されますよ〜〜!
というわけで、今回も、税関自動化ゲートは誰も並んでいないけど、顔認証登録機にはやはりの人だかり。
迷わず、紙の税関申告書を出して、サクッと税関をクリアしたひとりっPです。わたしの隣の有人ブースでは、VJWで電子申告した旅客がブースに来てしまったようで、係官に「電子申告の場合は、まず顔認証登録していただいて、自動化ゲートを通ってください」と案内されていましたが、顔認証登録ってなのんのこと!??状態になっていました。
それを小耳にはさみながら、「そうそう、案内悪いわ、手間だわ、電子は逆に面倒。今から顔認証に並ぶくらいなら、紙に記入してここに並び直したほうが速いと思いますよー」と心の中でアドバイスを送ってしまった(←まったく意味ナシ)ひとりっPです。
到着フロアに出たら、キティちゃんがマスクしているポスターから、こちら↑のニューバージョンにチェンジしていました。キティちゃんのやつ、好きだったんだけどなあ、、、。でもこっちはよく見たらパンダちゃんがいるではないですか〜〜! きゃーー!
ちなみに、今回、飛行機を降りたのは06:06で、この到着ホールに出てきたのは06:19でした。到着ゲートがセンター付近の106番ゲートだったのもありますが、速かった! 所要13分!!
いつものルーティンで、到着便掲示板をチェック。アメリカン航空のLAからの便が1便欠航しているだけでした。
というように、かなり便数は復活している感じがするんですが、到着フロアにあるタリーズは、今も06:30〜21:00の時短営業なんですよね。かつてのように24時間営業に戻るのはいつなのかなあ、、、。
ふと見ると、到着ホールにピンクベスト軍団が!! 入国検疫臨時スタッフのみなさんです。これからシフトなんですかねえ、、、。お疲れ様です。
というわけで、現在、日本入国には、以前とは違う検疫事前申請システムが導入されています。
「げ、なんだそれ!?」と、くらーいキモチになるかもしれませんが(ひとりっPも最初はそうでした)、やってみたら「なるほどー」となります。心配無用です!
現場からは以上です!!
それではみなさまも、Have a nice Visit Japan Web 〜〜〜!!(!?)