神保町、それは、ひとりっPが長年通勤する街。
そんな神保町で、ひとりっPが20年以上通う店をご紹介するシリーズ３回目は、今話題のあのホテル内のお店です。
2023年10月のある日。ひとりっPや同僚の間に激震が走りました。
「ええええーーーーーっ！？？ 山の上ホテルが休業！！？」。
神保町で社会人デビュー以来、ずうーーーっとお世話になってきた「山の上ホテル」が、休業！？？
「竣工から86年を迎える建物の老朽化への対応を検討するため」で、休館期間は未定！！
「未定！？？ 未定って、どゆことーーー！？？」と、ひとりっPも多くの同僚も、動揺を隠せなかったのは言うまでもありません。
いつでもそこにあると思っていたけれど、何事も永遠ではない、ということをいま改めて思っています。
というわけで、山の上ホテル内に数店舗あるレストランの中で、ひとりっPがもっとも多く通っているのが、こちらの「コーヒーパーラー ヒルトップ」です。
お茶の水と神保町の間の坂の途中に建っている山の上ホテル。館内は斜面をそのまま生かした造りになっていて、ホテルのエントランスは、坂の上、中、下と３か所にあります（下のエントランスは現在閉鎖中）。
こちらは坂の途中のエントランス。
館内レストランの案内表示はサボテン！ フォントがなんともレトロ！
『ヒルトップ』は、山の上ホテル内のカフェレストランなのですが、“コーヒーパーラー” というのも、レトロ感たっぷりです。
この『ヒルトップ』で、ひとりっPが長年ほぼ一択でオーダーしているのが、「海の幸のドリア」です。
これ以外のメニューを頼んだことは、１〜２回しかないくらい。そう、ひとりっPは、好きなものは何回でも飽きずに食べる派なんですヨー。
ゆるめのホワイトソースにたっぷりチーズ。スプーンですくうと、チーズがのび〜〜るのびる！ フォークでカットしないと食べづらいくらいです。
ホタテ、エビ、カニ、白身魚などなどの具とのコンビネーションもナイス。ライスの量がほどよいのもポイントですね。毎回ペロリです。
ちなみにちなみに、見えづらくて申し訳ありませんが、プレートの下のリネンは、レース部分にHilltopの文字があしらわれているんですよ〜〜〜！ 特注！！
そして、イチオシのデザートは、数年前に復刻メニューとして登場した「プリンアラモード」！！
ご覧ください〜〜！！
この正統派すぎるビジュアル！！
固めに焼かれたプリン。バニラアイスクリームも正統派。ファンシーさとは無縁です。
フルーツもどれも完熟風味！
極め付けはスワンシュー！！
ガラスの器も、その下のプレートも、カトラリーも！
うっとりしかありません〜〜！
ちなみに、コーヒーは毎回水出しコーヒーをオーダー。まだ世の中では水出しコーヒーが珍しかったころに、ヒルトップではメニューにラインナップしていました。酸味控えめの苦味系で、好みの味なんです〜〜。
山の上ホテルは、大規模ホテルではないので、ホテルらしい行き届いたサービスの中に、ほどよいアットホーム感があるのが魅力なんですよね。
レトロな愛らしさ、上品で落ち着いた雰囲気の内装も、ヒルトップならでは。
館内のそこここにあるクラシックなディテールも素敵なんですよね。
休館は2024年２月13日から。
ひとりっP、改めて、感謝の気持ちでいっぱいです。
そして、またきっと戻ってきてくれることを願っています。
⚫︎山の上ホテル（コーヒーパーラー ヒルトップ）のGoogleマップはこちら
ひとりっPこと編集Pことフクイユミコ。元SPUR編集長。女性のひとり旅を「ひとりっぷ」と名付けて応援中の編集者。会社員にもかかわらず、海外ひとり旅歴25年以上、回数400回超え（全部自腹）の旅バカ。おもな渡航先は、香港180回、台湾60回、タイ＆シンガポール各40回、サンフランシスコ30回、中国30回、ハワイ30回、中南米各国40回、カリブ諸国30回、中近東10回など。現在年間25回ほど（全部プライベート）海外渡航。あまりの頻度に、日本入国時に密輸を疑われたことも。その圧倒的実体験をもとにした女子ひとり旅指南本『今日も世界のどこかでひとりっぷ』『明日も世界のどこかでひとりっぷ２～秘境・絶景編～』『昨日も世界のどこかでひとりっぷ３～“弾丸・無茶旅編”～』『今日も世界の果てまでひとりっぷ４〜爆バイイング編〜』に続き、初の国内編『昨日も世界の果てまでひとりっぷ５〜行くぜ、ニッポン編〜』が好評発売中。５冊とも、文・写真はすべて本人が担当。
