来たる大掃除のおともにいかが? コンパクトで使いやすい据え置きスキャナー vol.143

リモートでの打ち合わせが増えて、紙の資料や書類をいただく機会は圧倒的に減ったものの、やはりゼロにはできないもの。以前から、名刺や領収書から姪っ子にもらった手紙まで、紙で頂いたものはすぐスキャンしてDropboxなどのクラウドストレージにデータで保存するようにしていて、愛用しているのがスキャナーの「ScanSnap」シリーズです。

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ScanSnapは以前からフラッグシップモデルのiX1500(現行機種はiX1600です)という機種を愛用しているのですが、いかんせん自宅に置いておくとなかなかの存在感。特に、使うときは大きなフラップのような原稿台を上に開ける必要があり、なおかつ排出される原稿を前面で受け取るためのトレーを引き出すと、意外と前後に場所が必要だったのですよね。

スキャナーとしての機能にはほぼ満足していたものの、上記のような“置き場所“問題を見事に改善して登場したのが、新モデルのiX1300です。

左がiX1300で、右がこれまで使っていたiX1500。ひとまわり以上ボディが小さくなっているうえ、上部の原稿台を開いた時もかなり省スペースになりました。A4サイズ大のスペースがあれば置けちゃいます。

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上部のカバーを開けると、原稿台の伸長部がピョイっと立ち上がって電源が入ります。

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原稿のスキャン方法がユニークで、2種類のスキャン方法から選べるようになりました。1つ目の「Uターンスキャン」は上部にセットした原稿が上に排出される仕組み。A4サイズのものを複数枚スキャンするときにピッタリ。

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2つ目は「これは絶対的に便利〜!」と感激してしまった「リターンスキャン」。前面から給紙した原稿が前面に排出される仕組みなので、上部の原稿台を開く必要がありません。スキャンしたいものを前から差し込むだけです。

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カード類は1.4mmまで、2mm以下であれば冊子も読み取り可能。パスポートはサポート外のようですが、先日必要に迫られて銀行通帳をスキャンしてみたところ、問題なくスキャンできました。背面に原稿がUターンするためのスペースを持って設置しておけば、A4サイズの原稿もリターンスキャンでスキャン可能。私はどちらかというとカードサイズやハガキサイズくらいのものをスキャンすることが多いので、ほぼ上部の原稿台を開かずに使うことができています。高さの取れない場所にも設置できるので、これはありがたい限り。

PCにケーブルで接続して使うこともできますが、ScanSnapはWi-Fiに繋いで無線で使うのが圧倒的に便利。無料で使える「ScanSnap Cloud」と連携しておけば「名刺はEight」「書類はDropbox」といったように、原稿の種類によって自分が使っている各種サービスに自動で振り分けて保存してくれます。

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スマホアプリを入れておけば、PCだけでなく、スマホやタブレットから使えるのもエラい◎。「ちゃんとスキャンできたかしら」と確認したい時もPCを開くことなくサクッとスマホから確認できるのが、なかなか便利なのです。ScanSnapは向きの補正なども全て自動でやってくれるので、スキャン自体には何も気を使わなくて良いのもありがたいところ。

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ただし、エントリーモデルと位置付けられているiX1300はScnaSnapのアカウントを1つしか設定することができません。家族などで共有して複数人で使うという場合は、Dropboxなどで共有フォルダを作り、そこにスキャンデータを保存するようにしておくと良いかも? スキャンのスピードもフラッグシップモデルのiX1600には敵わないので、複数人でクラウドを活用してガンガン使いたいとか、大量の原稿をスキャンすることがよくある、という場合はiX1600の方が使いやすいかもしれません。

市川 渚プロフィール画像
市川 渚

ファッションデザインを学んだのち、海外ラグジュアリーブランドのPRなどを経て、2013年に独立。クリエイティブ・コンサルタントとして国内外の企業、ブランドのプロモーション企画/ディレクションに関わる。
また自身でのクリエイティブ制作にも注力しており、フォトグラファー、動画クリエイター、コラムニスト、モデルとしての一面も併せ持つ。強い服と少し先の未来を垣間見られるデジタルプロダクトが好き。

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