癒しのひとときをより豊かにしてくれる、スマートコーヒースケール vol.153

ここ3年ほど、自宅にいる時は、自分で豆を挽いて、ハンドドリップで淹れるコーヒーに癒されています。一見、面倒くさいように感じるのですが、ゆったり立ち上る湯気とともに広がる香りとコーヒーを淹れることだけに向き合うひとときはとても贅沢で、良い気分転換になるんです。

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豆の種類、焙煎やコーヒー道具、淹れ方など、極めようとすると奥深く、周囲でもずぶずぶと沼にハマっていく人が多いコーヒーの世界。沼にハマらないよう「極めようとするとヤケドするぞ」と自分に言い聞かせ、道具もできる限り手元にあるものを活用する方向でいたのですが、最近“最後の砦”と思っていたアイテムを新調してしまいました。それがコレ。

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アメリカ発のコーヒー器具メーカーacaiaの「PEARL MODEL S」。コーヒーを淹れるために作られたスケールです。

これまで、料理用として以前から持っていたデジタルスケールとスマホのストップウォッチ機能でどうにかなると思っていたのですが、やっぱり餅は餅屋(笑)。「お湯を何グラム入れたか」ということを0.1g単位で量れるだけでなく、お湯を注ぐスピードと時間もこれ1台で正確に把握できるようになっています。ストップウォッチを別途使う必要がないので、よりお湯を注ぐこと自体に集中でき、より自分のドリップ技術が上がってきた気がしています。お湯の温度だけでなく、投入のタイミングや注ぐスピードで本当に味が変わるんだなということも、よくわかるようになりました。

そしてこのスケール、スマホと繋げるとさらに色々な機能を使うことができます。「Brewguide」というアプリでコーヒーの抽出レシピを本体に送信しておくと、豆を13g入れる→お湯を40g入れる→30秒蒸らす→お湯を○秒で○g投入する……というような一連のステップをガイドしてくれるんです。

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(※実際には、定められたお湯の重量や秒数に達すると自動で次のステップに移りますが、上記ではテストのためにボタンを押すことでステップを進めています。)

使っているドリッパー毎にプリセットのようなレシピも用意されていますし、お気に入りのレシピがすでにあれば、それを自分で入力して登録することもできます。

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また、acaiaは他にも色々なアプリをリリースしており、「Brewmaster JP」というアプリを使うと、お湯をどのくらいの量、どのくらいの時間で注いだか、といった自分の抽出データのログを取ることもできます。自分のクセを把握したり、レシピを記録したりするのに便利。

なお、acaiaの「PEARL」シリーズには、私が今回購入した「PEARL MODEL S」と「PEARL」の2種類があり、後者のPEARLではBrewguideアプリは使えない(Brewmaster JPアプリは使えます)のでご注意を。

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それなりのコーヒーがようやく淹れられるようになってきたな、なんて思っていましたが、より美味しいコーヒーを淹れるための修行と研究はまだまだ続きそうです……(笑)。

市川 渚プロフィール画像
市川 渚

ファッションデザインを学んだのち、海外ラグジュアリーブランドのPRなどを経て、2013年に独立。クリエイティブ・コンサルタントとして国内外の企業、ブランドのプロモーション企画/ディレクションに関わる。
また自身でのクリエイティブ制作にも注力しており、フォトグラファー、動画クリエイター、コラムニスト、モデルとしての一面も併せ持つ。強い服と少し先の未来を垣間見られるデジタルプロダクトが好き。

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