エッジが際立つクリアな音に感動! HomePod第2世代を試してみた vol.172

2018年に初代が登場したAppleのスマートスピーカー「HomePod」。2021年にひっそりと初代の販売が終了していたのですが、このたび第2世代が2月3日に発売されます。発売に先駆けて実機をお借りして、試用させていただいています。ルックスはほぼ初代と変化なし。大きさもほぼ同じです。カラーは写真のホワイトとミッドナイトの2色。

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「何が変化したんだろうなあ……」なんて思いながら設置を進めていると、セットアップの際に鳴る「デデーン!」的な効果音(笑)だけでも、音の迫力が凄くてびっくり。早速、Apple Musicでいろいろな音楽を聴いてみたところ、低音も高音も音のエッジが際立つ、クリアな音に包まれる感覚がクセになる……!

とはいえ、変に味付けされすぎていない自然な音なので、迫力はあるけれど“聴き疲れ”しないというか。「空間オーディオ」にも対応し、初代と比べても、音に包まれる感が俄然、増してます。どうやら「室内検知テクノロジー」を駆使して、設置した場所や環境、リスニングしている音や音楽に合わせて、“もっと良く鳴る”ように自動で調節をしてくれているんだそう。ただ、音を鳴らしてるだけじゃないんですね……。

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Image by Apple

もちろん1台だけでも使えますが、おすすめはこんな感じで2台のHomePodを設置してステレオペアで使うこと。2台目のHomePodを「ホーム」アプリで同じ部屋に設定すると、ステレオペアとして使用するかを訊かれるので「使用」を選択するだけで設定できます。

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また、新しいHomePodはeARCにも対応しており、「Apple TV 4K」と連携させれば、ステレオペアした2台をホームシアターのスピーカーとして使うこともできるんです。

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Apple TV+などのストリーミングサービスを最高の画質・音質で楽しめる「Apple TV 4K」

我が家はリビングに10万円を超えるサウンドバーを設置していて、音楽を聴く時も、映画を観る時もサウンドバーを使っているのですが、比較してみたところ、別売りのウーファー(6万円以上する)を導入しないと、HomePodに匹敵する音は鳴らせないなあ、という印象。ウーファー内蔵のHomePod、強いです。低音の立体感と奥行き感が全然違う。

そして、HomePodは1台44,800円なので、2台で9万円ほど。Apple TV 4Kも購入すると10万円を超えてくるため、決して手ごろとは言いづらい価格ではありますが、コレ、スマートスピーカーとしても使えるホームシアターオーディオとして捉えれば、むしろコスパ良し、と言えるかも……?


もちろん、これまで通り、Siriに情報を訪ねたり、スマートホームのハブとして家電や照明を操作したり、さまざまなオートメーションの設定をすることも可能。新たに登場したスマートホーム関連プロダクトの統一規格「Matter」にも対応しています。


新たに温度と湿度のセンサーを搭載したので、室温や湿度の確認ができるようになったほか、温度や湿度をトリガーにしたオートメーションを設定することもできるようになりました。ちなみに温度と湿度センサーについては「HomePod mini」をお持ちの方であれば、最新のソフトウエアアップデートを適用することで使えるようになるそうです。

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「ホーム」アプリ内で温度と湿度を確認できます

初代は正直なところ「大きくて音のいいちょっと大げさなスマートスピーカー」といった印象だったHomePod。第2世代となり、他の機器との連携もよりシームレスに、初代より活用できるシーンも増えて、大きさだけではない存在感を示してくれる感じがします。

ここ数年使っている「Google Home」関連デバイスの反応が最近良くないこともあり、自宅のサウンドシステムとスマートホームのハブをまるっとHomePodに乗り換えちゃおうかな……なんて、家族と話している今日このごろです。

市川 渚プロフィール画像
市川 渚

ファッションデザインを学んだのち、海外ラグジュアリーブランドのPRなどを経て、2013年に独立。クリエイティブ・コンサルタントとして国内外の企業、ブランドのプロモーション企画/ディレクションに関わる。
また自身でのクリエイティブ制作にも注力しており、フォトグラファー、動画クリエイター、コラムニスト、モデルとしての一面も併せ持つ。強い服と少し先の未来を垣間見られるデジタルプロダクトが好き。

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