東京・六本木のザ・リッツ・カールトン東京の45階に、先日、パリで活躍するミシュラン三つ星シェフ、小林圭が監修するフレンチレストラン「Héritage by Kei Kobayashi(エリタージュ バイ ケイ コバヤシ)」がオープンした。料理長を務めるのは村島輝樹。フランス料理への感謝と敬意を込めた、心満たす料理が堪能できる。
東京・六本木のザ・リッツ・カールトン東京の45階のレストランが、「Héritage by Kei Kobayashi(エリタージュ バイ ケイ コバヤシ)」として先日、新生オープンを果たした。このレストランの料理やサービス、食材や器、空間演出に至るまでのすべての要素は、パリで活躍するミシュラン三つ星シェフ、小林圭が監修している。
パリのレストラン「Restaurant KEI」の料理が、アジア人シェフとしてフランスで初めて三つ星を獲得した小林は、今回「Héritage by Kei Kobayashi(エリタージュ バイ ケイ コバヤシ)」のオープンにあたり、店名に「遺産、継承」を意味するフランス語をチョイス。世界に通じる料理としてフランス人が創り出した「遺産=フランス料理」を次の世代へ繋ぐ者として、人々にフランス料理に興味を持ってもらうきっかけの場にしたいという彼の思いが、この名前には込められている。
店名の意味するところは、正統派フランス料理を現代風にアップデートした料理に顕著に表れている。日本の旬の厳選素材を使った料理は、フランス料理の枠を外れることなく、それでいて日本的な繊細さと軽やかさを併せ持つもの。ここには、「ともに90年代にフランスに渡り、同じ空気を感じているので、共通するところがたくさんある。非常に信頼しています」と小林が絶賛する料理長・村島輝樹の手腕が遺憾なく発揮されていると言える。
「視覚」「聴覚」「触覚」「嗅覚」「味覚」に「情報」を加えた「六感」を刺激するための仕掛けを、料理はもちろん、インテリアやサービスにも徹底して用意。晴れた昼には東京湾まで見渡せる絶景も見事だ。食器も小林が厳選したもの。パリでも愛用するジョーヌ・ド・クロームや有田焼・やま平窯などの器が、美しい料理を一層引き立てている。
村島はフランスやイタリアで経験を積んだ後、2002年より恵比寿の「モナリザ」や「L’atelier de Joël Robuchon 台北」にてスーシェフを務める。2012年に台湾から帰国した後はミシュラン二つ星の銀座「ESqUISSE」のシェフ ド キュイジーヌに就任、また2016年に銀座「ARGILE」のシェフドキュイジーヌとしてミシュラン一つ星を獲得。そして、この店の前身として2023年8月に刷新した「アジュール フォーティーファイブ」より小林とタッグを組む。
シャンパーニュに合う軽やかなアミューズから、王道感があるのに今を感じさせるメイン、そして夢のようなデセール、そしてミニャルディーズに至るまで、新鮮な喜びと安心感をともに味わえる料理は、どんなシチュエーションにも合うはず。特別な時間を体験したい時に、ぜひ訪れてみてはいかが。
Héritage by Kei Kobayashi(エリタージュ バイ ケイ コバヤシ)
住所:東京都港区赤坂9-7-1 東京ミッドタウン45F
営業時間:ランチ 12:00~16:00(13:30最終入店)/ディナー 18:00~22:30(20:00最終入店)
定休日:火曜・水曜
レストラン予約:03-6434-8711
https://www.heritagebykei.com