ボッテガ・ヴェネタは2024年のミラノデザインウィークにおいて、カッシーナ社とル・コルビュジエ財団とのパートナーシップによるインスタレーション「On the Rocks」を、ミラノのパラッツォ・サン・フェデレで発表した。ル・コルビュジエが手がけた名作「LC14 タブレ カバノン」を中心としたインスタレーションに賞賛が集まった。
ボッテガ・ヴェネタは2024年のミラノデザインウィークにて、カッシーナ社とル・コルビュジエ財団とのパートナーシップによるインスタレーション「On the Rocks」を発表した。会場となったのは、2024年9月よりボッテガ・ヴェネタの新社屋が入る歴史的建造物、パラッツォ・サン・フェデレだ。
「On the Rocks」は2023年のガエタノ・ペッシェとのコラボレーション「Vieni e Vedere」に続き、マチュー・ブレイジーがミラノデザインウィークで手がける2回目のインスタレーション。カッシーナ社とはこれまでもチューリッヒ ストアのカスタムメイドのチェアなどでコラボレーションしている。
今回のインスタレーションは、ル・コルビュジエのタイムレスなアイコンであり、カッシーナ社のアトリエの優れた技術を反映した「LC14 タブレ カバノン」を中心に展開。この「LC14 タブレ カバノン」は、ル・コルビュジエがコートダジュールのロクブリュヌ・カップ・マルタンにあった自身の小屋（カバノン）のためにデザインしたスツール。小屋のすぐそばの岩場に打ち上げられていたウィスキーの木箱に着想を得たシンプルで洗練されたデザインを、ダブテール（蟻組）という技法で形にしている。
今回の「On the Rocks」では、ブレイジーがボッテガ・ヴェネタのWinter 24コレクションのショーのセットのためにカッシーナに製作を依頼した「LC14 タブレ カバノン」のカスタムエディションと、ボッテガ・ヴェネタを象徴するレザーワークを施した新たなリミテッドエディションの両方を展示。前者は日本の伝統的な焼杉の技法に着想を得た加工を施しているのが特長だ。
レザーモデルはレッド、イエロー、ブルー、レインツリーグリーンの4色展開。これらはヴィチェンツァ近郊のモンテベッロにあるボッテガ・ヴェネタのアトリエにて、職人たちが編み上げたイントレチャート フーラード技法で覆われている。これらは全体にカラー塗料を塗布した後、ブラックの塗料を重ね、その一部をブラシで取り除くという特殊な加工を施すことで、独特の質感を持つ仕上がりに。木製モデルは100脚、レザーモデルは60脚限定で販売される。
いずれも現在、ボッテガ・ヴェネタのホームページで予約販売中。配送は7月下旬頃になりそうだ。争奪戦となりそうだが、興味のある人はぜひチェックを。
ボッテガ・ヴェネタ
https://www.bottegaveneta.com/
