今月のお悩み
就職したほうがいいのか?それともフリーランスか? (23歳・フリーランス)
学生時代からYouTubeや動画制作を行っていた流れで、卒業後も各方面からちらほら仕事をもらえるように。自分のセンスを生かしてこのまま進むべきか、一度は映像系の会社に就職すべきか悩み中。もし前者を選んだ場合、活躍するコツは? また、佐久間さんは"自己プロデュース上手な若者"をどう捉えていますか?
佐久間Pからの回答
自己プロデュースだけでなく根っこにある"好き"も見つめて
現代はツールを使いこなして、世に出るチャンスが大いにある。ならば早い段階で第一線に立っていいし、その器用さを、僕はスゴいと思っています。
若いうちから輝ける人とうまくいかない人に才能の差はあるけど、個人的にはメンタルをコントロールできるか否かもあるのかな、と。すぐに作品を発信できる場があるからこそ、常に批判や非難も隣り合わせ。ある程度メンタルが強いか、でなくとも雑音や負の感情を上手に逃がせる人なら乗り越えられるけど、そうでないと途中でつぶれることも。自分はどちらかを判断し、弱いほうなら一度就職しても。先輩の知見やコネ、社会保障など組織のリソースを利用し、力をつけてから独立を考えてもいいと思います。
フリーランスの道を選ぶのなら、受けた仕事の中で自分が一番結果を出せるものの見極めはしていますか? 特に30代半ばにもなると、若さやイメージだけでは乗り切れず、信用できるか? 本物かどうか? を試されるときが不意にやってきます。5年後も10年後も世の中に求められるためには、自分の属性やキャラクターを理解し、常に客観視できる視点が必要。場合によっては軌道修正やブラッシュアップが求められますが、それを敏感にキャッチするには、多少の痛みを伴うエゴサ的なこと、たとえば自分の仕事が仲間や世間からどんな評判かなど、多少耳が痛いことを受け入れる素直さも必要になります。
ただし、どうやったら世の中をうまく渡れるか頭をひねってばかりいると、何が楽しいかを見失いがち。そこでおすすめしたいのが、浅草で三代にわたってさつまいものおやつだけで勝負する老舗「千葉屋」の大学いも。自己プロデュースとは真逆の、"好き"であることの強さを見つけておくのも、長い人生やキャリアには大切なことかもしれません。
佐久間Pの今月のおすすめスイーツ:「千葉屋の大学いも」
産地直送のさつまいもを分厚く切って菜種油で揚げ、創業以来注ぎ足して作る蜜をからめて提供する。外はカリカリ、中はねっとり。400g¥840
●東京都台東区浅草3の9の10 TEL03−3872−2302 営業時間10時〜18時、〜17時(日・祝) 定休日火曜・隔週月曜 ※売り切れ次第終了