管理職として、いい仕事をするには?【佐久間Pの甘口人生相談「え、それ俺に聞く!?」】


ニッポンのエンタメ界を牽引し、各方面で引っ張りだこの活躍を見せる佐久間宣行さん。昇進したはいいけれど、管理側に回ることで別の悩みも生まれる。佐久間さんはどう考える?


ニッポンのエンタメ界を牽引し、各方面で引っ張りだこの活躍を見せる佐久間宣行さん。昇進したはいいけれど、管理側に回ることで別の悩みも生まれる。佐久間さんはどう考える?

今月のお悩み

今月のお悩み(41歳・会社員)
反骨精神をモットーに、上司の提案に対し「それは違うと思う」「もっとこうしたい」と盾突くことも多かった私。しかし40代に入り、管理される側から管理する側になって以降、自分の中のバランスが崩れているような。今の立場でいい仕事をするには何を大切にしたらいいのか。権力に抗って生きてきたので、権力側に回ると戸惑います。

佐久間Pからの回答

反骨精神を、組織や上司ではなく、自分に向けてみても

相談者の戸惑いは、社会人なら誰でも起こる〝あるある〞なんです。あるあるではありますが、無自覚に権力側に回る人も少なくはないので、自覚している時点で正常な感覚を持っていることの表れ。素晴らしいことだと思うので、自信を持ってほしいです。

ちゃんと戸惑いを感じ、葛藤も抱いているなら、悩みの半分以上は解決したも同然。そのうえで、管理する側になってもいい仕事をするためのアドバイスとしては、 20〜30代の後輩よりも挑戦する場所に立つことでしょうか。スポーツ選手のコーチを例に挙げると、 コーチが現役だった 20年前の記憶や思想を大事にしている人と、現代の理論を常にアップデートしながら指導する人だったら、選手は後者の指導を受けたいですよね。それと同じで管理する側になっても挑戦をし続ける必要があるし、後輩たちも挑戦している人を尊敬すると思うんです。僕が今でも現役世代と肩を並べて話せるのは、挑戦や勝負をしている場数が多いことと、その経験を踏まえたうえでの勝負勘があるから。丸く収めるだけだったり、体裁を取り繕うだけの上司だと、部下は混乱するし、不満もたまっていく。勝負勘が備わっていて、情報をアップグ レードしていれば自ずとジャッジの質は高まるし、「あの人に言っても通じない」とはならないはずです。

あとは視野を広げ、今の業務と隣接する仕事で、心から楽しいと思えたり、チャレンジャーでいられたりするジャンルを探してみても。テレビ番組の制作をしていた会社員時代の僕はそれが配信分野でした。仕事の新鮮さをもう一度味わえるし、知見や経験が増えるしで、いいことずくめかと思います。

さて、今回推薦するのは、日本古来の雛文化に着目したジオラマみたいな「雛山富士山」。見た目が可愛いだけじゃなく、コンセプトからルックス、味まで、しっかり攻めているチョコレート菓子です。日本一高い山を味わって、反骨精神を思い出しましょう。

佐久間Pの今月のおすすめスイーツ:「小楽園」のHINAYAMA Mt.Fuji

「小楽園」のHINAYAMA Mt.Fuji

雛山富士山 2個セット HINAYAMA Mt.Fuji ¥2,280

桃源郷の土産物店をコンセプトに、和洋折衷スイーツを展開。山肌にはホワイトチョコレート、"赤富士"には山梨産の日本酒をきかせたゆずとダークチョコのガナッシュ、"青富士"には苺と桜の塩漬けのガナッシュが。

小楽園

住所:東京都渋谷区元代々木町10の9 
営業時間:12時~19時 不定休
https://www.shorakuen.com/

佐久間宣行プロフィール画像
TVプロデューサー&ディレクター佐久間宣行

さくま のぶゆき●TVプロデューサー&ディレクター。『ごきげんになる技術 キャリアも人間関係も好転する、ブレないメンタルの整え方』(集英社)がヒット中。書籍のほか、電子書籍やオーディブルでも楽しめる。

佐久間Pの甘口人生相談をもっと読む