中年の“現場”と“管理職”問題【佐久間Pの甘口人生相談「え、それ俺に聞く!?」】


ニッポンのエンタメ界を牽引し、各方面で引っ張りだこの活躍を見せる佐久間宣行さん。年次を重ねると、向き合うこととなる〝現場〞と〝管理職〞問題。幸先のよい向き合い方は?


ニッポンのエンタメ界を牽引し、各方面で引っ張りだこの活躍を見せる佐久間宣行さん。年次を重ねると、向き合うこととなる〝現場〞と〝管理職〞問題。幸先のよい向き合い方は?

今月のお悩み

今月のお悩み(50歳・会社員)
まだまだ現場でやりたいことがあるのに、管理職に昇進しそうです。管理職の主な仕事は部下のマネジメント。あとで後悔しないために、そして後進のためにやっておくべきことは? 時間がなくなってきている気がして焦っています。

佐久間Pからの回答

新たな分野を学ぶ気持ちでマネジメントを捉えては?

現場にこだわる気持ち、わかります。僕もそうでしたから。とはいえ年を重ねると、管理職に就いたり、就かなくても何人かを束ねるポジションになっていくもの。一部では「バリバリ現役です」という人もいるけれど、50代が最前線で活躍する難しさは絶対にある。今現在のマーケットで通用する最新の武器を持っている人は、職人さんを除いて10%以下ではないでしょうか。

正直言うと、日本の会社では中年以降は管理職として結果を出したほうが、組織人として生きやすいのは確か。経験を積むと、どんな仕事でもマネジメント要素は入ってくるものですし。にもかかわらずそれを避けて現場にしがみついていては、よほどの一流でない限り先細りするし、体力は衰えるのに動き続けなければいけない。それゆえ僕は、マネジメント能力を身につけ、高めることも大事だと考えます。“現場を離れる”“管理者になる”と捉えるのではなく、マネジメントという分野を新たな気持ちで学ぶと考えるのはどうでしょう? 自我を抑えて部下の才能を見抜く、後輩の個性を伸ばす、統括して化学反応を起こす……。仕事の幅が広がって奥行きも出る。管理職としての任務を積極的にやったからこそ見える景色や喜びもあると思います。

さらに、マネジメント側にまわると現場での稼働が減るので、自分の時間が確保できるメリットも。自身を豊かにするための時間に割いてもいいし、それでもやはり現場に戻りたいと思うなら、今現在のマーケットで通用する能力は何かを見つめ直したり、手持ちの武器を磨いて知見をアップデートしたりするのもアリ。でないと「現場で勝負したい」という熱量だけでは、1〜2年で力尽きてしまいますから。

今回のおすすめは、人気パティスリーの「ラヴィ・バニラサンド」。アーモンド入りの生地とバニラクリームのそれぞれが濃厚なのに、バランスが絶妙。そんな両方のよさを持った組織人を目指してみるのはどうでしょうか?

佐久間Pの今月のおすすめスイーツ:「パティスリー ラ・ヴィ・ドゥース」のラヴィ・バニラサンド

「パティスリー ラ・ヴィ・ドゥース」のラヴィ・バニラサンド

「ラヴィ・バニラサンド」3個入り¥1,263

マダガスカル産のバニラビーンズと北海道産のバターを贅沢に使ったバニラクリームを、アーモンドプードルのたっぷり入った生地でサンド。風味も余韻もすばらしい逸品。

パティスリー ラ・ヴィ・ドゥース

住所:東京都新宿区愛住町23の14 1F
TEL:03-5368-1160
営業時間:11時~18時
休業日:月曜
※取り寄せ可

佐久間宣行プロフィール画像
TVプロデューサー&ディレクター佐久間宣行

さくま のぶゆき●TVプロデューサー&ディレクター。『ごきげんになる技術 キャリアも人間関係も好転する、ブレないメンタルの整え方』(集英社)がヒット中。電子書籍やオーディブルでも楽しめる。

佐久間Pの甘口人生相談をもっと読む