そら豆と新しょうがのスープ - 今月のスープ | vol. 03

春の陽気はうれしいけれど、気温や環境の変化も大きい時期だから、疲れを感じている人も多いはず。あごだしに旬のそら豆と手毬麩を浮かべて、新しょうがをたっぷり加えたとろみのあるスープは、胃にやさしくて、じんわりとしみ入るような温かさ。「今、とても人気のあごだしは、にごりがなく上品で深いコクのあるだし。いろいろな料理に使えるので、多めにとるのがおすすめです。瓶などに入れて、冷蔵庫で2〜3日保存できます。そら豆は新鮮なうちがおいしいので、買ったその日にゆでるのがベスト。余ったら、ゆでた状態で冷凍すると便利です。手毬麩や短冊の小さな麩は、汁物のいいアクセントになるので、ストックしておくといいですよ」



今月のスープ vol. 03

そら豆と新しょうがのスープ

材料(3~4人分)

あご(パック入りなど)
1袋
昆布
約10㎝
そら豆(さやをむいて)
約100g
新しょうが
50g
少々
しょうゆ
約小さじ1
手毬麩
適宜
葛粉
大さじ1

作り方
①だしをとる。鍋に水1.2ℓを入れて昆布とあごを加え、20~30分おく。弱火でゆっくりと温め、煮立ってきたら火を弱め、静かに15分ほど煮て火を止める。
②だしをとる間に、野菜の下ごしらえをする。別の鍋に湯を沸かし、そら豆を入れて2分ほどゆでて流水で急冷し、ざるに上げる。粗熱が取れたら皮をむく。新しょうがは皮をむき、2~2.5㎝の長さになるように斜めに薄切りし、さらに千切りにする。
③①から昆布とあごを引き上げ、手毬麩を入れてだしを温める。塩、しょうゆを加え、そら豆としょうがを入れて軽く温めて味を見る。足りなければ塩を少し足す。
④葛粉を水で溶き、一度濾してから③に回しかける。軽く煮立たせながら混ぜ、しっかりととろみがついたら火を止める(葛粉の代わりに片栗粉小さじ2でもよい)。
⑤スープを器に盛り、表面にいりごまをまぶした塩むすび(分量外)を添えて。

PROFILE

ながお ともこ●フードコーディネーター。雑誌等で活躍するかたわら、オリジナルのスープ皿を作り、自身のHPで通販をスタート。最新刊『食べ方帖』(文化出版局)が好評発売中。http://www.vegemania.com/

SOURCE:SPUR 2017年6月号「長尾智子のごちそうは、ひと皿のスープ」
photography:Masahiro Sanbe text:Kaori Okuda

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