アボカドのタルティーヌと白の発泡ワイン - 金曜日のアペロ No.16

“アペロ”とは、フランス語でアペリティフ(食前酒)の略で、「お茶しない?」「一杯、どう?」という気分を表すときに使われる言葉。夏の訪れが待ち遠しい季節、さっぱりとした発泡ワインと辛味のきいたタルティーヌで軽やかなアペロはいかが? 「青唐辛子の爽やかな辛味は、アボカドととてもよい相性。使いきれずに冷蔵庫に眠っているゆずこしょうがあるなら、ぜひお試しを。アボカドは小さめ1個で一人分ですが、大きくて余るようなら半分を使い、残りの半分は種を残したまま切り口にレモンを搾り、ラップをして冷蔵庫へ。サラダにしたり、種のくぼみに半熟卵を入れたり、アレンジを楽しめますよ」。オイルサーディンも残ったら容器を移し替え、オリーブオイルとレモンのスライスを足して冷蔵庫で保存すると最後までおいしく楽しめるそう。「合わせたお酒はイタリア・ヴェネト州の自然派発泡ワイン。どんな料理にもなじむオールマイティな味です」。アボカドのグリーンが目にも爽やかなアペロで、ひと足早い夏気分を味わって。

材料(1人分)

アボカド
小1個
サワークリーム
約大さじ1
オイルサーディン
1本
香菜
3本
ゆずこしょう
小さじ1/4
オリーブ油
小さじ1 +仕上げ用少々
少々
レモン
約1/4個
パン・ド・カンパーニュなどのスライス
1枚

作り方

❶ 香菜は飾り用に葉を少々つまみ、残りは茎ごと粗く刻む。アボカドは種のまわりにぐるりと包丁を入れて2等分にし、種をはずす。実に格子状の切り込みを入れ、実を皮からはずしてボウルに入れる。塩を加え、レモンの半量を搾り入れ、ゆずこしょう、オリーブ油小さじ1を加え、アボカドを粗くつぶしながら混ぜ合わせる。少し塊が残るくらい、むらがあっていい。刻んだ香菜を加え、軽く混ぜる。

❷ パンを軽くトーストし、サワークリームを塗る。その上に①のアボカドのディップをたっぷりと塗り、残りのレモンを搾りかける。油を切ったオイルサーディンをのせ、香菜の葉をちらし、残りのオリーブ油をふる。

イタリア・ヴェネト州、ラ・ビアンカーラの白の発泡ワイン、ガルガンゴ。「きちんと栓をすれば、翌日も泡がしっかり残っておいしい優れもの」

PROFILE

ながお ともこ●フードコーディネーター。雑誌や書籍、メニュー開発で活躍するかたわら、スープをテーマにしたオンラインストア、SOUPs(soup-s.shop/)を展開し、オリジナルの器やヴィンテージのカトラリーなどを販売中。「こういう時期だからこそ、落ち着いてゆっくり過ごす時間を持つのをおすすめしたいです」。vegemania.com

SOURCE:SPUR 2020年7月号「長尾智子のお酒と小さなひと皿 金曜日のアペロ No.16」
photography: Masahiro Sambe text: Kaori Okuda

FEATURE
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