作って楽しく、食べておいしい。あると心強くて安心するもの。季節を感じ健やかな自分を持続させる保存食、今月は米粉を使った、滋味深いビスケット。
「生地を保存袋に入れて薄くのばし、冷凍して使いたい分だけ焼くビスケットです。保存袋2枚分の分量ですが、倍量まとめて仕込んでも。冷凍生地は食べたいときにすぐ焼けるので、作っておくと便利です」。
米粉をベースに、バターなどの乳製品を使わないヴィーガン対応の生地。
「片栗粉で軽さを出して、アーモンドパウダーで風味や油分を。ストイックにしすぎるとおいしくないので、ナッツやカカオなどを使うのもおすすめです。アーモンドミルクは、オーツミルクや豆乳に替えても。それぞれ材料の風味があるので好きなもので作ってみてください」。
気軽な朝食やおやつ、ちょっと口寂しいときに。冷凍生地を取り出して、焼き立てを楽しもう。
2種の米粉ビスケット
米粉
80g
片栗粉
40g
ベーキングパウダー
小さじ1/2
きな粉
20g
アーモンドパウダー
60g
てん菜糖
50g
菜種油
70ml
アーモンドミルク
60ml
くるみ
40g
カカオニブ
10g
粗塩
少々
米粉、片栗粉、ベーキングパウダー、きな粉をボウルに入れて、泡立て器でよく混ぜ合わせる。ふるったアーモンドパウダーを加え、てん菜糖も加えてしっかり混ぜ合わせる。
①に菜種油とアーモンドミルクを加え、ゴムベラで全体がなじむまで混ぜ合わせてひとまとめにする。生地の重さを量り、2等分してふたつのボウルに分け入れる。
くるみは細かく刻む(生地を薄めにのばすのでなるべく細かく)。②のボウルのひとつに加え、ゴムベラで生地に練り込む。途中手を使ってもOK。もう一方の生地には、カカオニブを練り込んでおく。
20×22㎝角の保存袋を2枚用意し、③の生地を分けてそれぞれ入れる。口を半分ほど閉じて空気を抜きながら生地を平らにのばす。めん棒や円筒形の瓶を使ってもよい。空気を抜いて口を閉じ、袋を重ねて冷凍。4〜5時間冷やし固める。この状態で、約1カ月冷凍保存可。
オーブンを170℃に温めておく。天板にオーブンシートを敷く。④の保存袋をキッチンバサミで切り開き、生地をナイフなどで16等分にカットしてそっと天板に並べる。くるみの生地には粗塩をふる。15~18分ほど焼いて取り出し、粗熱を取る。クリームチーズにドライブルーベリーを混ぜたものや、市販のつぶあん(すべて分量外)を添えてもおいしい。
フードコーディネーター。オンラインストア、SOUPsではオリジナルの器のほか、テーブルまわりの愛用品も展開。「最近、自然塩のラインナップを増やそうと計画中。面白いジャンルなので、ぜひマニアになってほしくて」